オーツミルクの作り方を簡単マスター！期待できる効果や気になる栄養、市販のおすすめ商品も紹介

オーツミルクって？

オーツミルクとは、オーツ麦（えん麦、オート麦）という穀物から作られている植物性ミルクのこと。オーツ麦は、オーツミルク以外にオートミール、グラノーラの原料としても使われているため、口にしたことのある方もいるのではないでしょうか。

「第1のミルク」である牛乳、「第2のミルク」である豆乳に次ぐ「第3のミルク」として、欧米を中心に親しまれているオーツミルク。最近では、日本でもオーガニック系商品を扱うスーパーなどで見かけるようになってきました。

価格は牛乳や豆乳と比べると、やや高めです。しかしそれでも人気を集めているのは、オーツミルクにしかない魅力がたくさんある証拠。定期的に飲み続けることでさまざまなメリットを得ることができます。

オーツミルクの栄養と期待できる効果 

オーツミルクは栄養価が高いことも魅力のひとつ。主な栄養素についてご紹介します。 

不飽和脂肪酸

オーツミルクには、植物や魚の脂から摂れる不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。不飽和脂肪酸の中には、体内で合成できない必須脂肪酸（α-リノレン酸・リノール酸・アラキドン酸）も。そのため不飽和脂肪酸は不足しやすく、積極的に摂取したい栄養素でもあります。

不飽和脂肪酸の主な働きは、過酸化脂質の発生予防や悪玉コレステロールの抑制など。動脈硬化や血栓を防ぐ「健康に良い脂」として知られています。

食物繊維

食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があり、オーツミルクにはこの両方がバランスよく含まれています。その含有量は、豆乳やアーモンドミルクといった植物性ミルクの中でもトップクラス。定期的に飲むことで、不足しがちな食物繊維を効率よく摂取できます。

オーツミルクの食物繊維は、「βグルカン（ベータグルカン）」が主成分。ベータグルカンには、悪玉コレステロールの抑制や生活習慣病の予防、腸内環境の改善といった作用があります。お通じがよくなることで美肌効果も期待できるでしょう。

オーツミルクの魅力 

オーツミルク人気は、豊富な栄養素だけが理由ではありません。他にも牛乳や豆乳では補えないさまざまな魅力があるのです。 

ミルク感が強く低カロリー

オーツミルクの原料は植物性脂質のため、動物性由来の牛乳と比べると、その味わいはややあっさり。牛乳ほどのコクはないものの、植物ならではの優しい甘みが特徴です。飲みごたえはちょうど豆乳と牛乳の中間くらい。そのままでも十分美味しく飲めるでしょう。

また、牛乳と比べるとカロリーは3分の2程度。低カロリーでありながら栄養満点なので、ダイエット中の飲み物としてもおすすめです。

常温で長期保存可能

オーツミルクの賞味期限は、製造から1年程度に設定されているものがほとんど。常温での保存が可能です。（開封後の消費期限は冷蔵庫保存で1週間程度）

冷蔵庫保存が必須の牛乳や、未開封の保存期間が1～2か月程度の豆乳と比べると、オーツミルクの保存性の高さは大きなメリット。災害用の備蓄として保管しておくのもおすすめです。

ヴィーガン、アレルギーの方でも飲みやすい

オーツミルクは100％植物由来。そのうえ一部のオーツミルクには、魚や肉など動物性食品から摂れる「ビタミンB12」も含まれています。そのため、オーツミルクはヴィーガン（完全菜食主義者）の方にうってつけ。なぜなら、ビタミンB12はヴィーガンにとって不足しがちな栄養素だからです。

また、乳糖不耐症や牛乳アレルギーなど、牛乳が体質的に飲めない方でも安心して飲むことができるというのも大きなメリット。牛乳に似たクリーミーな美味しさを感じられるだけでなく、牛乳に含まれているカルシウムなどの栄養素もオーツミルクによって補うことができます。

オーツミルクの作り方

オーツミルクは家庭で手作りするのもおすすめ。作り方はとても簡単なので、急にオーツミルクを飲みたくなったとき、ストックがないときでも、それほど時間をかけずに飲めますよ。

材料は「オートミール」と「水」のたった2つ。レシピは以下のとおりです。

1.  オートミールと水を1対4の割合で、ブレンダーやミキサーに入れて攪拌します。
   ※オートミールと水の割合はお好みで調節してください。
2.  キメの細かい布で1～2回程度、こします。

使用するオートミールは「ロールドオーツ」がおすすめ。甘さが足りない場合には、はちみつやメープルシロップを足してみても良いでしょう。また、バニラやシナモンをプラスするのも風味が加わっておすすめですよ。

市販のオーツミルクを購入するなら…おすすめ商品7選

手作りのオーツミルクはお手軽でリーズナブルに飲めるところがメリットではありますが、市販品と比べるとその味わいはややあっさりしています。また、攪拌しすぎると独特の粘り気がでてしまうことも。日持ちもしないため、長く保管しておきたい場合には市販品の方が便利です。

ここからは市販品のオーツミルクからおすすめをご紹介しましょう。

OAT MILK BASE（オーツミルクベース）／Earth MILK（アースミルク）

原料は、オーツ麦を丸ごと加熱し、粉砕した粉と酵素のみ。余計なものを一切含めずに作られているので安心して飲めます。また、酵素が引き出すオーツ麦本来の甘みも魅力のひとつ。商品ラインナップには、こちらの基本のオーツミルク以外に、オーガニックオーツ麦を使用したタイプ、甘さ控えめタイプなどがあります。 

Earth MILK (アースミルク)

GO：GOOD（ゴーグッド） おいしいオーツ麦ミルク なめらかプレーン／コカ・コーラ

可愛らしいナマケモノが目印の「GO：GOOD おいしいオーツ麦ミルク」。飲料用としてはもちろん、手作りのお菓子や料理にも簡単に取り入れられます。クリーミーな美味しさが特徴の「なめらかプレーン」の他、濃厚な甘さが楽しめる「こっくり濃いめ」、カフェラテ味の「オーツカフェラテ」も。クセが少なく、飲みやすいという口コミも多いです。 

GO：GOOD おいしいオーツ麦ミルク なめらかプレーン

オーツミルク クラフト／marusan（マルサン）

2022年3月にリニューアル発売された「オーツミルククラフト」。特許製法「穀物さらさら製法」によって、従来品の優しい甘みに加えて、のど越しの良さとクセのない味わい、ミルキーホワイトな色味となっています。オーツミルクと安定剤のみのシンプルな原材料のため、料理やお菓子、コーヒーなど汎用性の高さも◎。1000mlタイプもあります。

オーツミルク クラフト

アルプロ オーツミルク オーツ麦の甘さだけ／ダノンジャパン

名前のとおり、オーツ麦由来の甘さがほんのり味わえるオーツミルクです。1杯（250ml）だけで食物繊維をたっぷりとチャージできる、まさに「飲む食物繊維」。さらに、乳製品・着色料フリー、コレステロールゼロ、カルシウムやビタミン類も豊富と、栄養価も優れています。「オーツ麦の甘さだけ」以外に、「砂糖不使用」と「オーツミルクティー」も。食物繊維を美味しく摂取したい方にもおすすめです。 

アルプロ オーツミルク オーツ麦の甘さだけ

オーツミルク／メロディアン

メロディアンから発売されたオーツミルクの特徴は、米糀（こめこうじ）によって発酵させたオーツ麦発酵液を原料としているところ。この発酵液によって、甘味料不使用ながら優しい甘さになっています。また食物繊維も200mlあたり4.2gとたっぷり。香料フリー、コレステロールゼロも嬉しい魅力です。200mlの他、1000mlパックもあります。

オーツミルク

オーガニック オーツミルク／Bio c’ Bon（ビオセボン）

フランスのオーガニックスーパーマーケットである「ビオセボン」のオーツミルク。オーガニックオーツ麦を使用したミルク飲料です。オーツ麦由来の自然な甘さが特徴で、カフェラテやミルクティーに入れてもぴったり。ビオセボンオンラインストアには基本のオーツミルクの他にも、カロリーオフタイプやさまざまな植物性ミルクがあるのでオーツミルク好きはぜひチェックしてみて。

オーガニック オーツミルク

オーツミルク／九州乳業

九州乳業のオーツミルクは、牛乳と同等のカルシウム含有量や豊富な食物繊維など、栄養価の高さが魅力。特に、食物繊維は1本あたり8g含まれており、これは男性の1日の摂取目標量の40％、女性であれば35％にもなります。また、発売前に九州乳業が開いた試飲会では「とても美味しかった」といった声が8割という結果に。飲みやすさにも定評がある商品です。

オーツミルク

オーツミルクの市販おすすめ商品比較表 

商品画像
ブランド	Earth MILK（アースミルク）	コカ・コーラ	marusan（マルサン）	ダノンジャパン	メロディアン	Bio c’ Bon（ビオセボン）	九州乳業
商品名	OAT MILK BASE（オーツミルクベース）	GO:GOOD（ゴーグッド） おいしいオーツ麦ミルク なめらかプレーン	オーツミルク クラフト	アルプロ オーツミルク オーツ麦の甘さだけ	オーツミルク	オーガニック オーツミルク	オーツミルク
特徴	・オーツ麦と酵素のみで作られていて、安心して飲み続けられる ・粉末タイプなので、好みの甘さに調節しやすい ・甘さ控えめタイプ、オーガニックタイプなどのラインナップが豊富	・北欧産オーツ麦使用、国内製造で安心して飲み続けられる ・麦本来の甘さとクリーミーな美味しさが味わえる ・砂糖不使用、コレステロールフリー、豊富な食物繊維で体に優しい	・独自の特許製法によるクセのない優しい甘みとのど越しの良さが特徴 ・国内製造品のオーツミルク使用で安心して飲み続けられる ・シンプルな原材料だからさまざまな用途への汎用性が高い	・オーツ麦由来の自然な甘さ、クセのない味わいで飲みやすい ・不足しやすい食物繊維を効率よく摂取できる ・着色料フリー、コレステロールゼロで安心して飲み続けられる	・オーツ麦発酵液によって引き出された優しい甘さが味わえる ・食物繊維の含有量が他商品と比べても多い ・香料フリー、コレステロールゼロで健康に良い	・オーガニックの本場、フランス発のオーツミルク ・オーガニックオーツ麦由来の自然な甘さが味わえる ・カロリーオフタイプもあるので、ダイエット中の方にもおすすめ	・牛乳と同等の量のカルシウムが含まれている ・食物繊維が豊富で、1日の摂取目標量の3割超を摂取できる ・クセが少なくてほんのり甘く、飲みやすい
内容量	240g	1000ml	200ml	250ml	200ml	1000ml	200ml
参考価格 （税込）	1,180円（税込）	379円（税込）	143円（税込）	144円（税込）	138円（税込）	430円（税込）	1本あたり約126円（税込） ※公式ショップ 1ケース（24本）／3,020円（税込）送料込みの場合
商品リンク	詳細	詳細	詳細	詳細	詳細	詳細	詳細

まとめ

牛乳のクリーミーさもありつつ、植物由来の優しい甘さであっさりと飲めるオーツミルク。味わいの良さはもちろん、牛乳では摂取できない貴重な栄養も含まれているため、アレルギー体質やヴィーガンの方でも美味しく健康づくりができます。今回ご紹介したおすすめの市販品オーツミルクは、それぞれ味わいや栄養の含有量、原材料もさまざま。ぜひ飲み比べてみて、自分にぴったりのオーツミルクを見つけてみませんか？