メイク後の日焼け止め塗り直しってどうしてる?おすすめ方法やポイントをチェック!

春夏は特に紫外線が気になる季節。体に塗る日焼け止めの知識は多くの人がもっているかと思いますが、メイク後の日焼け止めの塗り直しについてや、メイクをしながらでも日焼け止めの効果を高める方法については迷う人も多いのではないでしょうか。今回はメイクしながらの日焼け止めについて、おすすめの方法やポイントをご紹介します。

どうして日焼け止めを塗り直す必要があるの?

日焼けは、特に女性にとっては大敵です。何のケアもせずに長年浴び続けてしまうと、数十年経ってからシミやしわ、黒ずみとなって出てくることがあります。個々の肌質によって紫外線によるダメージの出方には差がありますが、若いうちから日焼け止めを使ってケアしておくことはとても大切です。

「朝、出掛ける前にしっかりと塗ったから大丈夫なのでは?」「日焼け止めは強いものを使っているから、塗り直さなくても効果はあるのでは?」そういった疑問をもっている人もいるかもしれません。
でもそれは間違い!日焼け止めの塗り直しが必要な理由を解説していきます。

日焼け止めの効果持続時間は2~3時間

日焼け止めの効果は、一般的に2~3時間で減退するとされています。それは日焼け止め自体の持続力も関わっていますが、日常生活を送る中で汗や摩擦により必ず薄れてしまうことも影響しています。

外出するのであれば、家を出る15~20分前に塗るのがベストです。日焼け止めが肌に定着するために、このくらいの時間を要するといわれています。
そして2~3時間経ったら塗り直す、ということを繰り返せば、薄れてきても新しく塗ったものが効果を発揮するため、日焼け止めの効果をしっかりと維持することができます。もし汗をかきやすい活動や水に触れる機会などがあれば、もっとこまめに塗り直した方が効果的です。

日焼け止めが落ちやすい部分や塗り忘れが多い部位として、首や手の甲、足の甲、耳のうしろなどがあげられます。これらは汗をかいたり摩擦によって落ちやすかったりする部位です。気付いたときにこまめに塗り直すと、「うっかり日焼けしてしまった…!」ということを軽減できるでしょう。

また近年はマスクをつけて生活することが多くなり、マスク焼けや、マスクによって顔が蒸れ、日焼け止めが落ちやすくなるという悩みが増えました。そのため顔の塗り直しはこれまで以上に大切になってきています。

SPFやPAが高ければ、塗り直ししなくてもいい?

日焼け止めをみると、SPFやPAという数値が記載されています。多くの人がこれらを参考に日焼け止めを購入していると思いますが、これらがどのようなことを表しているか知っていますか?

私たちの肌に影響する紫外線は、主にUVAとUVBがあります。UVAは肌を即時に黒くするという特徴をもち、UVBは肌に炎症を起こすという特徴をもちます。

SPFは「Sun Protection Factor」の略で、日焼け止めを塗った場合に、塗らなかった場合よりもUVBによる炎症をどのくらい防御できるかを示しています。数値が上がるほど防御力は強くなり、1から50+まであります。

PAは「Protection Grade of UVA」の略で、UVAを防ぐ効果を示しています。「+」で表され、+から++++まで4段階あります。

これらは数値が高く、+の数が多いほど防御力は上がりますが、その分肌への負担も大きくなりやすいです。そのため、一概に数値や+の数が高く多いものがいいとはいえません。
また効果の持続時間は、これらの値にあまり関係ないのです。先述したように、日常生活の中で、汗や摩擦により日焼け止めは必ず薄くなってしまうからです。

SPFやPAの値に関係なく、日焼け止めの効果をしっかりと発揮させるのであれば、2~3時間ごとの塗り直しが必須ということになります。

メイク後、日焼け止めを塗り直すおすすめ方法

なぜ日焼け止めの塗り直しが必要かということがわかりましたね。しかし、ここで悩みとして出てくるのが、メイクした後にどのように直せばいいかということ。せっかくきれいにしたメイク、そのまま上から日焼け止めを塗って崩れることは避けたいですよね。

ではどのようにすればきれいに塗り直せるのでしょうか。ここからは基本的な方法をご紹介します。

1.ティッシュで皮脂や汚れなどを軽くとる

まずはティッシュで軽く肌の表面をおさえ、余分な皮脂や汚れを落としましょう。日常的に生活していると、皮脂は時間が経つほどに浮きやすくなり、知らずのうちに見えない汚れもついてしまいます。これらを落とさずに上から日焼け止めを重ねてしまうと、化粧崩れの原因になるばかりでなく、肌への負担も大きくなってしまいます。

落とすものは、あぶらとり紙よりもティッシュがおすすめです。あぶらとり紙は表面がつるつるとしているため、皮脂は落とせても汚れは落としにくいのです。ティッシュならば皮脂を吸収しながら、汚れも拭うことができます。

2.乳液かジェルで崩れをオフする

皮脂や汚れを軽く落とせたら、次は乳液かジェルで落ちかけている日焼け止めやメイクを落とします。崩れの上から塗り直すよりも仕上がりがはるかにきれいになり、また同時にメイク直しもすることができます。
乳液かジェルを塗り広げたら、ティッシュでしっかりと拭き取りましょう。丁寧に行うことで、肌への負担も軽減することができます。

乳液やジェルを小型の容器に移し替えるなどして、バッグに1つ忍ばせておくとよいでしょう。乳液は乾燥を防ぐこともでき、携帯しておくと万能ですよ。

3.日焼け止めまたは日焼け止め効果のある下地を塗る

落ちかけていたものをオフできたら、日焼け止めまたは日焼け止め効果のある化粧下地を薄く塗っていきます
ここでのポイントは、朝に塗ったときよりも少し薄めに塗ること。朝は誰もが、一番しっかりと日焼けどめを塗ったりメイクをしたりすると思います。塗り直す際も同様に行ってしまうと、厚化粧のようにみえたり、その後のメイク崩れを起こしたりしやすくなります。

日焼け止めはしっかりとした量を塗るのが基本ですが、顔の場合は、薄く丁寧に、塗り直しをしっかりと行う方が肌への負担も少なくなります。

4.スポンジで馴染ませる

塗り直したら、スポンジで軽く押さえながら馴染ませましょう。塗りっぱなしにしておくよりも浮きにくくなり、効果を高めることにもつながります。
トントンと優しく押さえ、塗り直した部分をしっかりとカバーしていきましょう。

5.パウダーで馴染ませる

最後にパウダーで馴染ませると、より自然な仕上がりにすることができます。塗り直し後はどうしてもべたつきが気になりやすいですが、パウダーはべたつきを軽減してくれるものも多いため、うまく活用すると便利です。

手軽に塗り直しができるおすすめアイテム

ここまで、日焼け止めの塗り直しをする基本的な方法をご紹介してきました。しかし場合によっては、そこまで時間がとれなかったり、塗り直しの道具をしっかりと所持していくのが難しい場合もあるでしょう。

ここからはそのような場合のために、もっと手軽に塗り直しができる方法をお伝えします。あくまでも基本の方法をおさえた上でですが、手軽な方法も知っておくと、いざというときに役立ちますよ。

1.化粧崩れやテカリもオフ!パウダータイプ

パウダータイプは、塗り直す際に最も手軽なアイテムといえます。急いでいるときやテカリが気になるときに活躍するばかりでなく、体にも使うことができ、さっとひと塗りするだけで仕上がりも綺麗にみせてくれます。

しかしパウダーは、単体では効果が弱いのも事実です。できるだけ塗るタイプの日焼け止めを使用したあとに併用するかたちで使用しましょう。

またひとくちにパウダーといっても、様々なタイプがあります。
まず粉の形状として、プレストタイプルースタイプがあります。プレストタイプはパウダーを固形状にして固めたもので、しっとりとマットに仕上がるのが特徴です。つける際に粉が飛び散りにくいため、さっと塗り直すのにも便利ですよ。コンパクトなものも多いため、外出時はひとつ携帯しておくと重宝します。
ルースタイプは、いわゆる「お粉」のような形状です。粒子が細かいためナチュラルにふんわりと仕上がりやすくなります。粉が飛び散りやすいため、つける際や持ち歩く際は注意が必要です。

次に色味です。日焼け止め効果のあるパウダーには、無色のものカラー付きのものがあります。これは好みによるため、自分のメイクの仕方や用途に合わせて選択してみてください。

そのほかにも、ウォータープルーフタイプのものオーガニックのものなど、様々な種類があります。自分の肌にとって最適なものを選択しましょう。

2.直接かけられるから便利!スプレータイプ

顔に使えるスプレータイプの日焼け止めもあります。ものによっては顔への使用は向かないものもあるため、購入時にはしっかりとチェックしましょう。

スプレータイプのよいところは、なんといっても手を汚さずに手軽に使えることです。さっとひと吹きするだけで顔全体に広げることができるため、時間がないときにはとても便利です。
ただこちらも、単体では十分な日焼け止め効果が得られるとは言い難いため、塗るタイプとの併用が必要です。

スプレータイプのものは髪や体にも使いやすく、1本持っておけば全身の塗り直しが簡単にできてしまいます。値段も手ごろなものが多いため、手に入れやすいのも嬉しいポイントですね。

日焼け止めを塗り直して、肌を紫外線から守ろう!

メイク後の日焼け止めの塗り直しについてご紹介してきました。塗り直しへの意識はあったものの、どのようにすればよいのか疑問だった人は、ぜひこれを機に塗り直しの習慣をつけてみてください。特に野外での活動が多い人は、しっかりと塗り直しの基本をマスターして肌を守りましょう。

塗り直すのは面倒くさいという人も多いですが、するかしないかで将来の肌への影響が変わってきます。肌は影響が出てから後悔しても遅いことが多いです。日焼け止めを使いこなして、日ごろから肌のケアを行いましょう!

1993年生まれ、看護師資格保有。ライターとして活動中。趣味でホットヨガ歴5年以上。
夜勤で浮腫む身体をなんとかしたいと思い、ホットヨガ教室に通い始めたらどっぷりとハマりました。
ホットヨガのおかげでしなやかな身体を手に入れ、冷え性改善も実感しています。
医療者経験を活かし、健康とヨガをつなげた情報をみなさまにお伝えします。
https://note.com/igaguri_harry