運動不足がもたらす健康問題とは?在宅時間が長い人は要注意?改善するためのコツ

新型コロナウイルスの影響により在宅ワークが多くなった今、自宅から出ることが少なくなり、運動不足を感じている人も多いです。仕事に追われているうちに一日が終わり、ほとんどの時間を座って過ごしている・・・そんな日々は、いつしか私たちの健康に悪影響を及ぼします。今回は運動不足がもたらす健康問題、自宅で仕事中にできる簡単なストレッチなどをご紹介していきます。休憩も兼ねて運動を取り入れ、健康的な身体をキープできるようにしましょう。

運動不足がもたらす健康問題

現在、コロナ禍で在宅勤務が増えており、運動不足が気になっている人も少なくありません。では、運動不足が続くと、私たちの身体にはどのような影響があるのでしょうか?運動不足によってもたらされる健康問題について見てみましょう。

生活習慣病

運動不足は、生活習慣病を招くといわれています。生活習慣病といっても様々な病気が含まれますが、そのなかでも運動不足により起こりやすいとされているのが、以下のような心疾患です。

  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 狭心症
  • 動脈硬化

このような心疾患が起こりやすくなる要因としては、運動不足により高血圧や糖尿病などを招くリスクが高まるためです。生活習慣病の原因に運動不足が挙げられるほど、運動と病気には深い関係があるのです。いつ発症するかわからない生活習慣病、日常生活を見直し改善していくことが大切なのです。

仕事の効率低下

仕事に追われ椅子に座っている時間が長くなりがちな在宅勤務、座りっぱなしの状態が仕事の効率を下げるという逆効果となる場合もあります。運動不足により徐々にストレスが蓄積されていき、集中力も低下してくるのです。その結果、仕事が思うように進まない、時間ばかりが経っていく・・・と感じることがあるのです。

反対に、30分、1時間おきなどに椅子から立ち上がり、ストレッチをしたり歩いてみるなどの動作を取り入れるだけで気分が切り替わります。時間の区切りをつけて、その間仕事に集中するということも可能です。

運動不足は仕事の効率を下げることにもつながるため、悪循環を招くばかりといえます。

肥満

運動不足により身体に顕著に現れることといえば、肥満でしょう。身体を動かす機会が少ないと、消費エネルギーが少なくなります。消費されなかったエネルギーは体内に蓄積され、脂肪となってしまうのです。

肥満のなかでも内臓脂肪型の肥満が起きやすいといわれており、糖尿病や高血圧の原因にもなります。肥満により体重が増えると身体を動かすのが億劫になり、ここから筋力の低下も招いてしまうというサイクルです。

肥満にならないためにも、適度な運動は必要といえます。食べすぎに気を付けると同時に、適度な運動を取り入れることが大切です。

在宅勤務中にもできる効果的な運動・ストレッチ

在宅勤務になると、通勤する必要がなくなり、家から一歩も出ない日も出てくるでしょう。これでは運動不足になり、健康によくありません。そこで、自宅にいながら仕事中に実践できる、運動不足のときにおすすめの運動・ストレッチをご紹介します。在宅勤務中の時間を上手に使い、身体を動かしてみましょう。

ラジオ体操

ラジオ体操といえば、子どもの頃の夏休み恒例のものですが、運動不足を感じている在宅勤務中の人にもぴったりの運動なのです。たった数分の体操でありながら、全身をバランスよく動かすことができます。

さらに、ラジオ体操からはこんな嬉しい効果も期待できるんです。

  • 全身の筋肉を使うので血行がよくなり代謝も高まる
  • 左右均等に動かすことから身体のゆがみを改善できる
  • お腹部分を使う動作により大腸が刺激され便秘予防に
  • 肩こりを解消できる

一般的に知られているのはラジオ体操第一ですが、運動量が増えるラジオ体操第二にも挑戦すると、より運動不足解消につなげられるでしょう。

かかとの上げ下げ運動

在宅勤務中の休憩などにおすすめの運動のなかでも、おすすめしたいのが「かかとの上げ下げ運動」です。椅子から立ち上がって、かかとを上げたり下げたりするだけでOKの運動法です。スマホをチェックしながら、遠くを眺めながらなど、何かをしながらできる運動なので、時間を上手に使うことができます。

座っている時間が長いと、血行が悪くなり、足がむくみやすくなります。血行不良は冷えを招くといったように、悪循環に陥りやすいです。

そのようなときかかとを上げ下げすることでふくらはぎの筋肉を鍛えることができるため、血行不良やむくみなどを解消できるのです。

身体の側面をほぐすストレッチ

続いて、椅子から立ち上がり身体の側面をほぐすストレッチに挑戦してみましょう。普段の日常生活であまり動かす部分ではないため、ストレッチでほぐすと身体がとても軽くなります。全身の血流を改善し、むくみ予防にもつながるストレッチです。具体的なやり方は、以下をご覧ください。

  1. 肩幅より少し広めに足を開いて立ち、両手は組んで天井に向け、つま先立ちになる。
  2. 1の姿勢のまま、呼吸をしながら上半身を真横にゆっくり倒していく。
  3. 真横に倒し10秒経過したら、上半身を元の位置に戻す。
  4. 続いて、反対側も同じように行なう。
  5. 2~4までを左右交互に複数回行なう。

身体の側面がぐーんと伸びるのを実感でき、デスクワークで凝り固まった上半身が少し楽になるでしょう。呼吸を意識すること、勢いよく横に倒さないようにすることに注意して行なってみてください。最初のうちは、左右3回ずつ程度にしておくと良いでしょう。その後動きに慣れてきたら、回数を増やしたり、在宅勤務の合間に実践していてください。

習慣的に運動をしよう!

運動不足は、私たちの身体に様々な悪影響を及ぼします。そんなときは、自宅で仕事中にも取り組める運動やストレッチを始めてみましょう。簡単な内容かつ短い時間でできる運動を見つけておくと、仕事の合間に実践することができます。適度に身体を動かして、毎日を元気に過ごしましょう。

Z世代、ハワイアンダンス、ヨガ、国際コミュニケーション学部専攻(卒)元オーストラリア留学生。「誰もが生きやすい世界」をコンセプトに世界各地のカルチャー、社会問題×ライフスタイル、メンタルヘルス×ヨガなどを中心にお届けします!
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