時代とともに女性がロールモデルに求めるものが変化?ロールモデルの特徴と探すコツをお届け!

ロールモデルを持つことで、自分が望むキャリアプランを立てやすくなるのに加え、成長スピードを上げることができます。また、女性のロールモデルが増えることで、女性が活躍できる場所の増加が期待できます。今回は、ロールモデルに適している女性の特徴や、ロールモデルを探すコツを紹介します!

ロールモデルとは

「ロールモデル」とは、自分の行動や考え方などのお手本となる人物のことを指します。みなさんも今まで「この人を目指したい!」と思った人物がいるのではないでしょうか。真似したいと思える性格の持ち主や、目指したいと思える振る舞いをおこなう人物こそがあなたのロールモデルです。

厚生労働省がロールモデル育成の推進などを目的に「メンター制度導入・ロールモデル普及マニュアル」などを作成するほど、ロールモデルの重要性が高まっています。筆者も、これまでの人生を振り返ると、ロールモデルに導かれてあらゆる選択をくだしてきました。

ロールモデルは、学校や職場だけでなく、テレビや漫画のなかでも見つけることができます。お手本となる人物を持つことは、自分人生をよい方向に向けていくことに役立ちます。

ロールモデルを持つことのメリット

自分が望むキャリアプランを立てやすくなる

ロールモデルがいることで、その人に近づくためにはどう行動すればいいのかを具体的に頭の中で思い浮かべることができます。

また、ロールモデルを持つことで「会社が望むキャリアプラン」を選ぶのではなく、自分が望む「キャリアプラン」を選択しようと思えるようになります。自分が憧れるキャリアや生活をロールモデルを通して認識することで、目指している道から踏み外してしまうのを防ぐことができるでしょう。

自分をより理解できる

ロールモデルを持つことで、自分のことがより鮮明に見えることがあります。特定の人物に憧れる理由を追ってみていくと、自分と共通している点や異なる点などがはっきりと見えてきます。ロールモデルたちを観察してみることで、これまでに言語化できなかった自分の性格や特徴が説明できるようになるかもしれません。

成長するスピードが上がる

ロールモデルを持つことで目標が明確になるため、成長するスピードを上げることができます。ロールモデルと自分の現状を比べることで、足りないものや身につけていきたいスキルを具体的に思い浮かべることができるためです。

成長するためには、自分を客観視することが大切です。自分の現状を客観視することで、偏見なしに得意・不得意を把握することができ、はやく成長することが可能になります。

女性が活躍できる場所を増やせる!

仕事と家庭を両立する女性のロールモデルがいることで、 女性が活躍できる場所を増やすことができます。近年、国際的にも女性の社会進出が重要視されています。女性のロールモデルが増えることで、女性の就業機会の拡大や、女性リーダーの育成、社会進出支援を進める流れを広げることができると考えられています。

海外にロールモデルを求める女性が急増?シンガポールの調査

ロールモデルとなる相手は、国内だけにとどまらないようです。とくに最近では、ロールモデルとなる人物を海外に見出す人が増えているのだとか。

グローバル広告代理店の「Bartle Bogle Hegarty Singapore」がおこなったシンガポール人女性600人を対象にしたオンライン調査によると、ロールモデルとしてシンガポール国内の人物を挙げたのは10人中2人の割合だったそうです。これは、海外(とくにアメリカやヨーロッパ)にロールモデルを見出す人が多いことを示しています。

では、なぜ海外にロールモデルを見出す人が多いのでしょうか。それには「ジェンダー観」が関係しているようで、女性のロールモデルがジェンダー観を打ち破ってくれることへの期待が結果にあらわれているのだそうです。

「女子はこうあるべき」「男性はこうあるべき」というような固定的な性別意識を打ち破る存在に憧れる人が増えているのはいい傾向ですね。日本人が持つロールモデルの傾向はどうなっているのか、気になるところです。

ロールモデルを探すコツ

人によって、ロールモデルとして掲げたい人物の特徴は異なります。リーダーとして活躍する女性に憧れる人もいれば、仕事と家庭を両立している方に憧れる人もいます。従来ではめずらしいキャリアをつむ人に憧れる方もいます。自分にぴったり合うロールモデルに出会うためのコツがあります。

目標を書き出す

まずは「伸ばしたいスキル」や「苦手な分野」などを書き出しましょう。自分の現状や課題を認識しておくことで、あなたをゴールに導いてくれるロールモデルに出会うことができます。また、書き出すことで、頭のなかで考えているよりも具体的に把握しやすくなります。

<書き出すことの例>
・チーム全体をまとめる力を伸ばしたい
・注意力が散漫
・自主性を発揮したい
・プライベートを大切にしたい

書き出すことのほかにも、自分の現状や課題の認識に役立つ行動があります。その1つが「マインドフルネス瞑想」。マインドフルネス瞑想を実践することで、自分の心を見つめることができます。実際に、シリコンバレー発のIT企業を対象とした実験によると、マインドフルネス瞑想を毎日10分5週間続けた人は、自己認識が最大で35%も高まったのだそう。

得意・不得意を書き出すことや瞑想などを通して、自分が目指す道に導いてくれるロールモデルを探していきましょう。

ウェビナーに参加する

ロールモデルは学校や職場の先輩・後輩だけにとどまりません。積極的に趣味の場やワークショップなどに参加をし、出会う人の数を増やすと、それだけロールモデルに出会える確率も高まります。

しかし、今は新型コロナウイルスの影響でなかなか人との出会いは難しいもの。そういった方におすすめなのが「対話の時間を設けているウェビナー」に参加することです。もちろん、対話ではなく相手の体験話を聞くことでもロールモデルを見つけるのは可能ですが、対話で質問をしたりすることでより具体的に相手のことを分析できます。

出典:Peatix

ウェビナー探しにおすすめなのが、日本のオンラインイベント管理サービス「Peatix(ピーティックス)」。さまざまなジャンルの講座やイベントに、オンラインまたはオフラインで実際に集まって参加することが可能です。

音楽・芸術・アート・社会問題・語学などに関連するイベントが数多く集まっているため、同じジャンルに興味のある人と出会うことができます。専門家の話を聞いたりディスカッションに参加したりもできますよ。

App Storeからのダウンロード

Google Playからのダウンロード

ぜひロールモデル探しに活用してみてくださいね!

SNSを活用する

情報探しや人とのつながりに便利なSNSですが、ロールモデル探しにも役立ちます。動画共有サービス「YouTube」では、今やさまざまな職種の方や異なる生活スタイルを築く人、いろんな経験をしている人が動画を投稿しています。キャリアプランを立てるのに参考になるロールモデルを探している場合は、自分の職業を検索にかけてみるのがおすすめ!SNSでロールモデルにダイレクトメールを送り、アドバイスを求めてみるのも◎

SNSのみならず、インターネットで検索するのもおすすめです。気になる人物が書いたブログやインタビューなどをみることで、ロールモデルになり得る人物を定めていきましょう。

自叙伝を読む

自叙伝とは、著者が自分の人生について記述した本のことで、生い立ちや経歴について書かれているものが多いです。自叙伝を読むことで、キャリア形成の参考になるアイデアを得ることができたり、物事の見方が変わったり、視野が広がったりするかもしれません。

読む自叙伝は、自分と同じ分野で働く人でなくても構いません。別の職種で活躍する相手でもよくて、考え方や価値観に賛同できる人の本を読み進めることで、自分の目指す姿や道がみえてきますよ!

ロールモデルは、キャリア段階別に探すのが◎

ロールモデルを設定するときには、キャリア段階別に設定していくことが大切です。キャリアや年を重ねるにつらねてロールモデルの対象は変わってくるためです。小さい頃に憧れていた存在でも、大人になりさまざまな経験をすると、憧れの対象が移り変わるといった経験をしたことがあると思います。以下を参考にして、当てはまる人物を探していきましょう。

入社3年目までは、以下の要素を持つ人をロールモデルに選ぶとよいでしょう。

1. 自分の基準を持っている人

自分の考えや判断基準がはっきりとしている「自分の基準を持っている人」は、自分の頭で考えながら行動することができます。自分の基準を持っている人をロールモデルにすることで、物事をしっかりと見つめて状況にあった判断を下すことができるようになるでしょう。

2. 積極的に行動している人

入社3年目までは、失敗の確率が高いことからも成功しそうな経験からも、すべてから学ぶことができる時期です。さまざまな経験から、将来に役立つ知識を身につけていくことができるのです。積極的に行動している人をロールモデルにすることで、どんなことにも挑戦できる「失敗からも成功からも学べる人材」になれるでしょう。

3. 時間内に仕事を終わらせられる人

成果を出しながらも時間内に仕事を終わらせられる人は、ロールモデルに適しています。

労働時間の短縮がテーマの1つとなっている「働き方改革」。残業がないことに喜びを感じる人がいる一方、「残業ができないと、仕事が終わらない」という悩みを抱える人もいます。時間内に仕事を終わらせながらも成果を出すためには、仕事の効率を上げることが大切です。

仕事を効率よくおこなえる人は、ムダが少ない働き方をします。例えば、デスク周りが整頓されていたり、スケジュールをしっかり管理できていたりする人は効率よく働いている傾向にあります。時間内に仕事を終わらせられる人=効率のよい働き方をする人をロールモデルにすることで、決められた時間内で大きな成果を出すことができるようになるでしょう。


入社3年目以降では、以下の要素を持つ人をロールモデルに選ぶことをおすすめします。

1. キャリアと生活を平等に優先している人

仕事とプライベートを平等に優先している人をロールモデルにすることで、働き方の選択肢が広がるでしょう。産休後に復帰した社員や、育児と仕事を両立している社員、いつも定時で帰りながらも成果をあげる社員など、ワークライフバランスが整っている人をロールモデルにしてみてください。

2. リーダーシップを発揮している人

チームが何かトラブルを抱えているときに、その本質的問題を明らかにできる人がリーダーに向いており、またロールモデルに適しています。リーダーシップを発揮している人をロールモデルに設定することで「目に見えない問題」を掘り下げて解決策を見つけ出すスキルを磨くことができるでしょう。

また、リーダーシップを発揮している人の特徴として、人に仕事を任せる力が備わっています。他人に仕事を任せることができる人物をロールモデルに選ぶことで、メンバーの性格や価値観をしっかりと認識してから仕事を振ることができるようになります。

3. 相手に適した教え方ができる人

相手によって教え方を変えることができる人はロールモデルに適しています。読むことで、はやく学べる人もいれば、視覚と経験から学ぶのを好む人もいます。相手をしっかりと観察し、相手が1番覚えやすく結果を出せる学習スタイルで教えることができる人は、成果を出せる人物の育成に貢献します。

ロールモデルは人でなくてもよい!

ロールモデルの対象は人でなくてもよいです。例えば、絵などをみて「この絵のように強い意志を持ちながらも、自由に行動していこう」と考えることができます。

また、事業を始めたい人にとっては、企業などをロールモデルにするのもありです。「インターネット関連製品やソフトウェア製品を開発・販売したい」と考えている場合、AppleやSAMSUNGなど、同じ業界の企業をロールモデルにしてみるとよいでしょう。

ロールモデルを持つことで、自分のスキル向上を目指そう!

今回は、ロールモデルに適している女性の特徴や、ロールモデルを探すコツを紹介しました。

ロールモデルを持つことで、自分が望むキャリアプランを立てやすくなるのに加え、成長スピードを上げることができます。また、女性のロールモデルが増えることで、女性が活躍できる場所の増加が期待できます。

今回紹介したコツを参考に、ぜひ自分に合ったロールモデル探しをしてみてくださいね!

Z世代、ハワイアンダンス、ヨガ、国際コミュニケーション学部専攻(卒)元オーストラリア留学生。「誰もが生きやすい世界」をコンセプトに世界各地のカルチャー、社会問題×ライフスタイル、メンタルヘルス×ヨガなどを中心にお届けします!
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