最新Femtech(フェムテック)ブランド7選!月経ケアから妊活まで女性が生きやすい世の中を目指すブランドとは?

女性特有の健康課題を、テクノロジーで解決していく製品やサービス「フェムテック」。ジェンダーギャップが根強くあるからこそ、フェムテックで課題を解決していくことが重要です。フェムテック市場のカテゴリーとしてあげられるのは、月経カップや吸水ショーツなどの「月経ケアプロダクト」や、生理周期トラッキングアプリ、妊娠・産後ケアなどさまざま。今回は、今注目の国内・海外のフェムテックブランドをご紹介します!

Femtech(フェムテック)とは

Femtech(フェムテック)とは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた言葉。生理周期トラッキングアプリ「Clue(クルー)」の開発者でCEOのイダ・ティン氏によってつくられた造語です。

フェムテックとは、女性特有の健康課題を、テクノロジーで解決していく製品やサービスのことを指します。女性の心身にまつわる固定観念や価値観を変えていくプロダクトとして、注目を集めています。

フェムテック市場のカテゴリーとしてあげられるのは、月経カップや吸水ショーツなどの「月経ケアプロダクト」や、生理周期トラッキングアプリ、妊娠・産後ケアなど。女性のライフステージに合わせた製品やサービスを展開しています。

なぜフェムテックは重要?

今、盛んな動きを見せているフェムテック市場ですが、フェムテックの重要性はなんなのでしょうか。

2021年3月に世界経済フォーラムが発表した「ジェンダーギャップ指数2021」で日本は、世界156カ国中120位と、G7のなかで最下位を記録しています。ジェンダーギャップが根強くあるからこそ、フェムテックで課題を解決していくことが重要なのです。

国内でもフェムテック市場が拡がることで、すべての人が生きやすい社会を実現できるようになるのではないでしょうか。

フェムテック企業

フェムテックは、不妊や妊娠サポート、生理用品、セクシュアルウェルネスなど、さまざまな分野でサービスを展開しています。

以下では、いくつかのフェムテック企業をご紹介します!

1. EVE(イヴ)

出典:hellofermata

韓国のヘルスケアブランド「EVE(イヴ)」。アジアでタブー視されているセックスや性といったトピックの認識を変えようと立ち上がったブランドです。

性に関する知識の不足は、望まぬ妊娠やレイプなどの被害につながりかねません。イヴは、製品を通じて、性の健康と権利に関わる問題を解決しようと活動しています。

動物実験をおこなわないヴィーガンコンドームや、医療用シリコンを利用した月経カップ、吸水ショーツなどを提供しています。動物の権利やサステナビリティとのトピックに結びつけた製品を展開することで、性の課題を広くとらえられる社会の形成を目指しています

EVE(イヴ)

2. FabLittleBag(ファブリトルバッグ)

出典:fablittlebag

使用済みの生理用品をどこに捨てればいいのか悩んだことはありませんか。そんな悩みを解決するのが、イギリス・ロンドン発の生理用品廃棄用のバッグ「FabLittleBag(ファブリトルバッグ)」。

使用済みタンポンやナプキンを、リトルバッグにいれて持ち歩くことができます。パートナーや友だちの家で生理用品を捨てにくいときや、災害時の仮設トイレにサニタリーボックスがないときなどに役立ちます。

バッグの中は炭素、リサイクル材料(LDPE)、再生可能なサトウキビ廃棄物からつくられています。

イギリスでは、使用済みのタンポンや生理用品を、トイレに流すことが問題となっていました。生理用品をトイレに流すことで、海に流れつく原因となり、海洋汚染に影響を与えてしまう可能性があるのです。環境を守るという点でも、ファブリトルバッグは役立ちます。

FabLittleBag(ファブリトルバッグ)

3. Dame Products(デイムプロダクツ)

出典:dameproducts

「Dame Products(デイムプロダクツ)」は、男性に比べて、女性はオーガニズムを感じにくいという不平等に立ち向かうセックストイブランドです。

アメリカの機関「SAHM」の調査によると、セックスをするときにオーガズムを感じられる男性は91%だったのに対し、女性は39%だったのが明らかとなっています。このギャップをうめるために、デイムプロダクツはセックストイを開発しています。

バイブレーターや潤滑剤といったアイテムを展開しています。デザインもシンプルで気軽に使いやすいようになっているのがポイントです。

Dame Products(デイムプロダクト)

4.  BIBLIOBAGA(ビブリオバーガ)

出典:bibliobaga

「世界でいちばん美しい本をつくる」をコンセプトに2016年にスタートした会社「BIBLIOBAGA(ビブリオバーガ)」。身体と向き合う時間を提供し、セルフケアの能力を高めてくれるノートを展開しています。

ノートには、むくみや胃の不快感、めまいや手足のしびれなど、およそ25の項目がずらりと並んでいます。該当するマスを塗ることで、体調の変化やゆらぎを観察することができます。

自分たちの体については、わかっているつもりでも案外わかっていないものです。どうして気分が落ち込むのか、何を食べるとお腹が痛くなるのか、何が原因で腰の痛みを感じるのかなど、自問すると意外と答えられないことがあるのに気づきます。

ビブリオバーガーのノートに記録を続けることで、自分のことをもっと深く知ることができ、体調や気分への対応を適切におこなうことができるようになるでしょう。

デジタルツールでの記録が続かない方、紙に触れる時間が好きな方におすすめする「セルフケア・ノート」です。

BIBLIOBAGA(ビブリオバーガ)

5. Nagi(ナギ)

出典:nagi

Nagiは "日本の女性をエンパワーメントする" ことをミッションに掲げるメディア「BLAST(ブラスト)」を運営する石井リナさんが立ち上げた、吸水ショーツのブランドです。

吸水ショーツとは、洗って繰り返し使える生理用パンツのこと。ナプキンをパンツに貼り付けるタイプのサニタリーショーツとは異なり、吸水ショーツそのものが水分を吸収する仕組みになっています。

ナギは、従来の生理用品をつけずに、生理期間中でも安心・快適に生活できる下着を展開し、国内からの支持を集めています。2020年にローンチしたあと瞬く間に雑誌やSNSで話題となり、売り切れが続出したほど!

NAGI(ナギ)公式サイト

6. Clue(クルー)

出典:helloclue

フェムテックの造語をつくったCEOイダ・ティンさんの会社「Clue(クルー)」。

クルーは、生理が来た日を記録することで、次の生理がいつなのかを予測してくれるアプリです。妊娠しやすい日の測定も可能。妊活・避妊に役立ちます!生理がくる日を予想できたり妊娠しやすい日を知ることができると、心の負担が減りますよね。

記録できる項目が豊富で、例えば「おりもの」「気分」「痛み」など30項目以上を記録することができます。PMS(生理前症候群)が気になる方は、「気分」と「食欲」を選んで記録を続けることで、自分の体調の変化を予測できるようになります。

もう1つ推せる点が、アプリのデザイン性!デザインには、あえてピンクを使わないようにしているのだとか。女性用アプリの固定観念をやぶろうと、ピンクを使わずに「大人っぽくて信頼できるデザイン」にしているのだそうです。

アプリは、日本語にも対応しているため、日本人の方にもお使いいただけます!

生理による体調の変化を理解しておくと、やる気が出なかったり感情の波が激しかったりするときに、自分にもっと優しくすることができるようになるでしょう。「生理が理由で落ち込んでいるのだ」と認識できると、仕事の量を減らしたりリラックスする時間をつくったりするようになるなど、自分の行動にも変化が訪れるかもしれません。

Clue(クルー)App Store

Clue(クルー)Google Store

7. Ava(エイバ)

出典:avawomen

「エイバ(Ava)」は、ウェアラブルの排卵期トラッカーです。寝ているときにブレスレットを身につけることで、排卵日を確認することができます。妊娠可能期間の正確さはなんと89%なのだそう。妊活中の方にも、避妊を希望する方にも役立ちますね。

自分の身体についてより深く知ることができるエイバのブレスレットは、数多くの女性メディアでも取り上げられるほど注目が集まるフェムテックです。

Ava(エイバ)

Mentech(メンテック)も登場

フェムテックに続いて、Men(男性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語「Mentech(メンテック)のサービスやプロダクトを展開する企業も登場しています!

Seem(シーム)

出典:seem

カップル間の妊活を応援するブランド「Seem(シーム)」。スマートフォンを使った、精子のセルフチェックサービスを提供しています。

一般的にカップルの6組に1組が不妊に悩んでいるほど、不妊・妊活に悩むカップルが年々増加するなかで、女性が不妊治療の中心になることが多いのが現状です。

WHO(世界保健機構)によると、不妊の原因の半分以上は男性側にありますが、男性の当事者意識はまだ低い傾向にあるとのこと。

このような事実を受け、シームは、男性が妊活を始められる文化を生み出すためのツールを提供しています。手がけている製品は、専用の顕微鏡レンズとスマホのアプリを使って、自宅で精子の濃度・運動率(WHOの基準値で定める)を測定するというもの。

Seem(シーム)

フェムテック専門オンラインストア

日本のフェムテック市場も進んできており、特に月経カテゴリの伸長が顕著です。メディアでも取り上げられ始めているフェムテックですが、どこで購入すればよいのか悩んだことはありませんか。どこで購入できるのかの情報が少ないことが原因で、「気になっているが購入までは至っていない」という方も。

日本でフェムテックを購入したいと考える方におすすめするのが、企業「Fermata(フェルマータ)」のオンラインサイト!

フェルマータは、「あなたのタブーがワクワクに変わる日まで」をビジョンに掲げ、いまだタブー視される傾向にある「女性の健康課題」を解決・サポートしながら、女性だけでなく誰もが生きやすい世界を目指して事業をおこなっています。

オンラインサイトでは、国内から海外までのフェムテックブランドのアイテムを提供しています。今回紹介したいくつかのブランドのアイテムも、フェルマータで購入することができますよ!

ポップアップショップを開催することもあるため、実際にアイテムを手に取ってみたい方は、ウェブサイトを要チェックです!

fermata(フェルマータ)

フェムテックが女性の人生をサポートする!

女性特有の健康課題をテクノロジーで解決していく製品やサービス「フェムテック」。フェムテックが普及することで、女性の心身にまつわる固定観念や価値観に変化をもたらすことができます。

月経カップや吸水ショーツなどの「月経ケアプロダクト」や、生理周期トラッキングアプリ、妊娠ケアなど、女性のライフステージに合わせた製品やサービスを提供するフェムテック市場。フェムテックが普及することで、女性だけではなく誰もが生きやすい社会をつくっていくことができるのではないでしょうか。

Z世代、ハワイアンダンス、ヨガ、国際コミュニケーション学部専攻(卒)元オーストラリア留学生。「誰もが生きやすい世界」をコンセプトに世界各地のカルチャー、社会問題×ライフスタイル、メンタルヘルス×ヨガなどを中心にお届けします!
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