お家で美味しいコーヒーを飲むときに知っておきたい7つのポイント!

家でコーヒーを楽しむことが増えた今、コーヒーの時間を豊かにしてくれる工夫を加えてみるのはいかがでしょうか。コーヒー豆の種類から抽出方法、コーヒーのカップが違うだけでも味は大きく変わります。飲む時間帯を調節したり、お菓子を加えたりすることで、コーヒーをより楽しく飲むことができるでしょう。今回は、おうちコーヒーをより楽しむためのアイデア7つをご紹介します!

おうちコーヒーの需要が増えている!

新型コロナウイルスの影響で、自宅で時間を過ごすことが増えました。

リモートワークに切り替わり、自宅で仕事をするようになった人もいれば、外食するのを控えて、自宅で食事を楽しむようになった人も多いと思います。おうち時間が増えた今、注目されているのが「おうちコーヒー」です。

自宅でコーヒーを淹れる人は増加し、アメリカではコーヒー豆の需要が前年に比べて、最大73%も伸びました。日本でも、とくに4〜6月は、家庭用コーヒーの売り上げが急増し、2019年より1割以上増加したとみられています

家でコーヒーを飲む人が増えたことを受け、今回は、おうちコーヒーをより楽しむためのアイデア7つをご紹介します!

おうちコーヒーの楽しみ方7つ!

1. 世界の豆を試す

世界を思うように旅できない今、海外でつくられるコーヒー豆で「旅行」を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

コーヒーベルト

出典:珈琲特急便

コーヒー豆の産地は、世界に約70カ国もあるといわれています。コーヒーの木は熱帯植物なので、産地のほとんどが、赤道付近にあります。

コーヒーの産地である国や地域が集中している範囲は、「コーヒーベルト」と呼ばれています。世界中に出回っているコーヒー豆のほとんどは、このコーヒーベルト範囲内でつくられています。

このコーヒーベルトで作られたコーヒー豆を楽しむことが、国の文化を知るきっかけになるかもしれません。

世界を代表するコーヒー豆の産地には、コロンビア・インドネシア・グアテマラ・ブラジル・エチオピア・ホンジュラス・ベトナム・エチオピア・ペルーなどが挙げられます。

産地によって、栽培している品種、精製方法、気象条件が異なり、味の香りもそれぞれ異なります。生産地によって異なる、コーヒー豆の特徴をいくつかご紹介します。

ブラジル

ブラジルではアラビカ種をメインに栽培しています。フローラルな風味と酸味を持っています。

ブラジル産のコーヒー豆は、ナチュラル・ウォッシュド・セミウォッシュドの3つの方法で処理されます。処理方法が違うだけで、同じ豆でもまったく違う味になるんですよ!

ウォッシュドコーヒーはすっきりとした味。一方で、ナチュラルコーヒーは豊かなコクと甘みが特徴です。セミウォッシュドは、ウォッシュドとナチュラルの長所を取り入れた味。

ブラジルコーヒーの味の特徴としては、苦味・酸味・コクのバランスが取れていることから、飲みやすいのが魅力です

 エチオピア

エチオピア産のコーヒー豆もアラビカ種をメインに栽培しています。ナチュラルとウォッシュドのいずれかで処理されます。

エチオピアのコーヒー豆は、ワインの香りに例えられることが多く、フルーティーな味わいと、独自の酸味を味わうことができます。他のコーヒーと比べると、苦味が少なく、コクと甘味が控えめです

インドネシア

インドネシア産のコーヒーは、暑さに強く、どんな土壌にも対応できるカネフォラ種をメインに栽培しています。濃くて深い味わいが特徴です

多くの人に親しまれている、この地域のコーヒーの1つが「スマトラコーヒー」です。 スマトラ島で栽培されている、アラビカ種の「マンデリン」は、高品質なコーヒーとして、世界でも高い評価を得ています。

マンデリンは苦味とコクが特徴で、デザートとセットで飲まれたり、ミルクと合わせたりして飲まれることが多いです

国や地域によって、異なる味を持つコーヒー豆は興味深いですよね。コーヒー豆から、その国の気象条件や歴史を学んでいく人も多いです。

各国で栽培されたコーヒー豆を味わうことで、味のみならず、世界にあるカフェを訪れているような雰囲気も楽しむことができそうですね!

気軽に海外旅行ができない今、世界のコーヒー豆で「旅行」を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

2. いろんなドリップ方法を試す

さまざまなドリップ方法を試すことで、コーヒーの味を楽しみましょう。コーヒー豆によって、味や香りに違いがでますが、入れ方・抽出方法によっても味に違いがあらわれます

好みの味や気分、ライフスタイルに合わせた抽出方法を知って、最高に美味しい1杯を味わってください。

以下では、コーヒーの抽出方法の種類をご紹介します。

ウォータードリップ

出典:Amazon

アイスコーヒーで有名な抽出方法です。一滴ずつ、時間をかけて抽出します。水で抽出するので、水が苦味の成分の抽出を抑え、苦味が少なくマイルドな味わいを楽しむことができます。

コールドブリュー(cold brew)や水出しコーヒー、ダッチコーヒーと呼ばれることもあります。

iwaki(イワキ) 耐熱ガラス コーヒーサーバー ウォータードリッパー

フレンチプレス

出典:Amazon

コーヒーを淹れるためにフランスで開発された抽出器具です。手軽に、美味しいコーヒーをつくることができる方法として知られています。

金属のフィルターを使用することで、コーヒーの微粒子を抽出できます。微粒子が口の中に残ることで、後味を楽しめるのが特徴。豆の味わいを直に感じられる魅力があるため、しっかりとしたコーヒーの味わいを楽しみたい人におすすめする抽出器具です。

コーヒープレス、カフェプレス、プランジャーポットなどと呼ばれることもあります。

BODUM ボダム BRAZIL ブラジル フレンチプレス

コーヒーメーカー 

出典:Amazon

コーヒーメーカーは、手軽に美味しいコーヒーを入れることができるのが魅力です。

ドリップ式コーヒーメーカーは、挽いたコーヒー豆と水をセットして、自動でコーヒを入れる器具です。

ドリップ式コーヒーメーカーのほかにも、カプセルをセットするだけのコーヒーメーカーや、豆を挽くところから抽出までを全自動でおこなうタイプのものもあります。

コーヒーマシンと呼ばれることもあります。 

【+Style ORIGINAL】スマート全自動コーヒーメーカー

3. 透明性の高いブランドを選ぶ

透明性の高いコーヒー豆のブランドとは、コーヒー豆が消費者の手元に届くまで情報を、詳しく知ることができるブランドのことです。

生産者の名前、精製方法、価格の内訳(精製所に支払うお金、輸送費、コーヒー豆生産者の収入など)の情報を、パッケージに表記したり、ウェブサイト上で公開したりしています。

コーヒー生産における問題は、コーヒーを購入するまでのステップが見られないというもの。生産者とコーヒー豆の購入者の間には、最大20人もの人々を介することがあるそうです。数多くの仲介者を通すと、その間に起こることすべてを管理することが難しくなります。

透明性の高いコーヒー豆を選ぶには、仲介者を通さずに、直接生産者から豆を購入する「ダイレクトトレード」をおこなうブランドから、豆を購入することがベストです。

ブランド側がダイレクトトレードをおこなうことで、コーヒーについての確かな情報を、消費者の元へと届けやすくなります。

ページの最後のほうでは、「透明性のあるコーヒー豆ブランド」をご紹介します。

4. カップの素材にこだわる

コーヒーを淹れるときに、カップの素材にも気を使っているでしょうか。コーヒーカップはデザインで選びがちですが、選ぶ素材によって、口当たりや使用感が変わってきます。

ガラス

出典:Amazon

スタイリッシュな見た目が特徴のガラスのコップは、コップの色に影響受けることなく、コーヒー本来の色味を楽しむことができるため、コーヒー好きにおすすめです。熱伝導性が低いため、飲み物を長く保温する効果があります。

BODUM PAVINA ダブルウォール グラス

陶器

出典:Amazon

陶器のマグカップも、熱を均等に分散するため、コーヒーを保温できます。耐久性が強いため、割れることを気にせずに使えるのがポイント。

コーヒーを淹れた後でも、色やにおいがつきにくいため、コーヒーだけのカップとしてではなく、マルチに使うことができますよ。

ろくろ粉引 珈琲カップ

磁器

出典:Amazon

ツヤがあって高級感を感じさせる磁器のコーヒーカップは、保温性に優れています。コーヒーを淹れた後であっても、色やにおいがつきにくいのが特徴。耐久性に優れていることでも知られていて、壊れにくいです。

KINTO (キントー) SCS スタックマグ

5. カップのデザインにこだわる

多くの研究では、カップの素材、サイズ、形状や色が、コーヒーの風味に影響を与えることがわかっています。

2019年の研究によると、狭い飲み口のマグカップで飲むと、より強いにおいを感じ、広い飲み口のマグカップを使うと、苦味の少ない甘い味に感じることがわかりました。さらに、小さいマグカップで飲むと、より苦くて濃いコーヒーに感じる傾向にあることが明らかになっています。

色でもコーヒーの風味は変化します。ピンクのカップは甘いイメージを与え、緑のマグカップは酸味が強いイメージ、黄色は甘さと酸味のイメージを与える傾向にあることがわかっています。

コーヒーの風味には私たちの意識が関係しています。自分好みの味を楽しむには、カップを丁寧に選ぶことが重要そうです。

6. コーヒーに合うお菓子を選ぶ

コーヒーだけを楽しむのもいいのですが、おやつと一緒にコーヒーを楽しむのはいかがですか。適度に糖分を取ることで、勉強や仕事で疲れたときの気分転換になります。

コーヒーの消費量がトップクラスの、スウェーデン。スウェーデンでは「フィーカ(fika)」と呼ばれる、家族や友人たちとコーヒやお菓子、そして会話を楽しむ習慣があります。コーヒーとおやつを楽しみながら、家族や友人とおしゃべりをすることで、ストレスを発散させるのです。

フィーカという素敵な習慣があるスウェーデンから、フィーカの定番のスナックと言われているおやつをご紹介します!小さいサイズのお菓子を集めたので、甘いものを取りすぎて眠くなる心配は無用ですよ。

ショクラッドボッラル(Chokladbollar)

出典:C&Z

スウェーデンのチョコレートボールです。バター、砂糖、ココアパウダー、オートミール、濃いめのコーヒーを混ぜ合わせて丸め、ココナッツフレークを周りにまぶしたお菓子です。

オーブンを使わずに簡単にできるため、子どもと一緒につくるお菓子として人気があります。

ダムスーガレ(dammsugare)

出典:The Local

ダムスーガレとは、スウェーデン語で「掃除機」を意味します。掃除機の形に似ていることから、この名前がつけられました。

スポンジケーキやクッキーのかけらを、スウェーデン式のリキュールである「アラック」とバター、ココアで味付けをしています。それをマジパンで包んで、チョコレートでコーティングします。

こちらもオーブンを使わずに簡単にできるため、夏の暑い時期につくりやすいお菓子として人気があります。

セムラ(semla)

出典:greatbritishchefs

セムラは、カルダモン味の甘いパンの中身をくり抜き、アーモンドペーストとホイップクリームを加えたお菓子。見た目はシュークリームに似ていますが、味は少し違います。

スウェーデンでは、イースター前の45日間によく食べられる伝統的なお菓子です。

7. コーヒーを飲むのにベストな時間を選ぶ

美味しくコーヒーを飲むには、コーヒーを飲むのに最適な時間を選ぶようにしましょう。コーヒーに含まれるカフェインには、コルチゾール(ストレスや不安を感じたときに生成されるホルモン)を誘発する可能性があります。

そのため、コルチゾールレベルがピークに達する時間帯には、できるだけカフェインの摂取を控えるようにするのが最適です。

  • 午前8時〜午前9時
  • 午後12時〜午後13時
  • 午後17時30分〜午後18時30分

上記の時間帯には、できるだけコーヒーを飲むのを避けるようにすることで、コーヒーを楽しむことができるでしょう。

ダイレクトトレードをおこなうブランド

仲介者を通さずに、直接生産者から豆を購入する「ダイレクトトレード」が注目を浴びています。ダイレクトトレードでは、生産者とブランドの直接の関性や信頼を大切にしており、適正な価格について話し合ったり、新しい技術を生産者に伝えたりします。これにより、公正な労働条件の提供、品質の高いコーヒー豆が期待できます。

ブランド側が生産者のもとを訪れることもあります。これにより、コーヒーについての確かな情報を、消費者の元に届けやすくなります。

以下では、「ダイレクトトレードをおこなうコーヒー豆ブランド」をご紹介します。

カリオモンズコーヒー

出典:kariomons.com

「カリオモンズコーヒー」では、産地のコーヒー農園から直接買い付けた、コーヒー豆を提供しています。ダイレクトトレードをおこなうことで、味や品質、豆の育った背景、生産者がどのような信念でコーヒーと向かい合っているかを知ることができると語ります。

ウェブサイトには、ダイレクトトレード先の生産者さんとの、出会いに関するエピソードや、人柄について書かれています。ブランドと生産者さんとの間に築かれた、良好な関係をうかがうことができます。

公式サイト「カリオモンズコーヒー」

田代珈琲

出典:tashirocoffee.com

田代珈琲は、「持続可能性」を経営理念に掲げ、コーヒーを提供しています。

海外の生産地に足を運び、気候条件・土壌の質・コーヒーの苗木育成を含むあらゆるプロセスにこだわり、話し合いを重ねながら品質の良いコーヒーを追求しています。生産者とのコミュニケーションを通じて、品質と生産者の賃金をコーヒー豆の価格に反映させています。

公式サイト「田代珈琲」

7つの工夫で、おうちコーヒーを楽しもう!

家でコーヒーを楽しむことが増えた今、普段のコーヒーの習慣に、おうちコーヒーの時間を豊かにしてくれる工夫を加えてみるのはいかがでしょうか。

ご紹介したように、コーヒー豆の種類から抽出方法、コーヒーのカップが違うだけで味は大きく変わります。飲む時間帯を調節したり、お菓子を加えたりすることで、コーヒーをより楽しく飲むことができるかもしれません。

ぜひ、ご紹介した工夫を参考にして、オリジナルのコーヒー習慣を築いていってくださいね。ささやかでも、大切なコーヒーの時間を存分に味わいましょう。

Z世代、ハワイアンダンス、ヨガ、国際コミュニケーション学部専攻(卒)元オーストラリア留学生。「誰もが生きやすい世界」をコンセプトに世界各地のカルチャー、社会問題×ライフスタイル、メンタルヘルス×ヨガなどを中心にお届けします!
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