ピラティスの呼吸法とは?ヨガとの違い?胸式呼吸のメリットややり方をマスターしよう!

ヨガとピラティスの違いがよくわからない、どちらもマットを使って身体を伸ばしているように見える・・・ヨガとピラティについてこんなふうに考えている人もきっと多いでしょう。この2つは呼吸法において大きな違いがあり、呼吸を意識することでより質の高いヨガやピラティスを受けることができます。今回はピラティスの呼吸法に注目し、ヨガとの違いや期待できるメリット、ちょっとした注意点などについてご紹介します。

ピラティスの呼吸法について

ピラティスとヨガの呼吸法には、どんな違いがあるのでしょうか?ピラティスならではの呼吸法をマスターして、自身の身体で変化を感じてみましょう。

ピラティスは胸式呼吸

ピラティスは、胸式呼吸という呼吸法を用いて身体を動かします。背中を意識して行なう呼吸法であり、鼻から吸って口から吐くというのが基本です。腹式呼吸とは異なり、肋骨を広げたり閉じたりするイメージで行なう呼吸法となっています。

身体のバランスを整えていくピラティスにおいては、胸式呼吸がきちんとできていることで、その効果も期待できるようになります。胸式呼吸を行なうことでインナーマッスルを鍛えられ、引き締まった身体へ近づくことができるのです。ピラティスはヨガよりも少し難しいと言われることがありますが、これは呼吸法の違いによるものが大きいのです。

ヨガは腹式呼吸

ピラティスが胸式呼吸なのに対し、ヨガは腹式呼吸を行ないながら身体を動かしていきます。鼻から吸って鼻から吐くのが腹式呼吸の基本で、ヨガのポーズをとる際に腹式呼吸が求められることが多いです。

ポーズを取りながら呼吸を意識するのは難しく、ピラティス同様慣れるまではしばらく時間がかかるでしょう。ヨガの呼吸法では自律神経のバランスを整えることができ、ホルモンバランスの調整も可能です。

ピラティスの呼吸法、どんなメリットが期待できる?

呼吸法がそれぞれ異なるピラティスとヨガ、期待できる効果も少しずつ異なります。今回は、ピラティスの呼吸法から期待できる効果についてまとめました。これからピラティスを始めようと思っている人は、ぜひチェックしてみてください。

効率よく筋肉を鍛えることができる

胸式呼吸では、横隔膜やその周辺の筋肉をしっかりと動かすことができます。しっかり筋肉を動かせるだけでなく、正しい位置に戻すことも可能です。

普段運動の習慣がない人にとっても、ピラティスは運動不足解消につながります。呼吸を意識しながら身体を伸ばすことで、筋肉を鍛えることができ、激しくランニングするなどの運動よりもしっかりと効果を実感できるのです。

全身の血流が良くなり代謝もアップ

ピラティスの胸式呼吸によって肺にはたくさんの酸素を吸い込むことができるため、心臓のポンプ機能もしっかり働くようになります。体内にたっぷりある酸素は血流と一緒に全身に行き渡り、新陳代謝が活発になっていくのです。

ここからお肌のターンオーバーが整ったり、お通じが改善されたり、身体で冷えを感じにくくなるなど、女性にとってうれしいことが期待できます。血流が良くなることから、身体で感じている様々な不調を改善できるのがピラティスです。

体幹を鍛えることができる

筋肉を効率よく鍛えられるピラティスでは、体幹をしっかり整えることもできます。身体の中心部分になり、姿勢や動きの土台となる体幹、その内側にあるインナーマッスルを鍛えることができるのがピラティスなのです。

胸式呼吸によって体幹を鍛えることができる結果、姿勢が良くなり、筋肉も正しく動かせるようになります。

肩こりが解消される

全身を動かしながら筋肉を効率よく鍛えることができるピラティスは、肩こりや腰痛で悩んでいる人にもおすすめの運動法です。ピラティスによって背骨の周りの筋肉が鍛えられ姿勢が良くなるため、肩こりをはじめとした身体の不調を改善できるのです。

胸式呼吸を意識することでより筋肉を鍛え姿勢を改善できるため、肩こりを解消することができます。

胸式呼吸を行なう際の注意点

ピラティスで胸式呼吸を行なうとき、慣れないうちは難しいと感じることが多いため、以下の点に注意しながらやってみましょう。

息を吸うときと吐くときとで時間差をつける

胸式呼吸を正しく行ないピラティスで成果を出すために、息を吸うときと吐くときとで時間差をつけてみましょう。口から息を吐きだすとき、吸うときの倍の時間をかけてゆっくりと吐くのがポイントです。

吸うときは胸を大きく膨らませるようにし、お腹を引き締めましょう。息を吐くときもお腹を引き締めたまま、ゆっくりと行なうことが大切です。呼吸を意識するだけでも身体には変化が現れるため、しっかり意識していきましょう。

お腹はしっかり引き締めつつも身体はリラックスさせる

胸式呼吸を行なう際、お腹を引き締めたままで息を吸ったり吐いたりすることが大切です。お腹を引き締めている際、身体はできるだけ力を抜いてリラックスしてみてください。

肩甲骨を下げ、首をまっすぐ伸ばすように意識すると、お腹は自然にへこみ、身体の力も抜くことができます。呼吸をしながら、お腹や姿勢にも注目しつつ、身体はリラックスさせると難しいことが多いように感じますが、ピラティスのレッスンを繰り返し受けていくなかで徐々にコツをつかめるようになります。

顎を引いて背筋を伸ばす

ピラティスにおける胸式呼吸をしっかりマスターするため、お腹を意識しつつ身体の力を抜くことが大切と説明しました。このとき、顎を引いて背筋を伸ばすようにもしてみましょう。

顎を引くと自然と背筋が伸びる姿勢になるため、胸式呼吸もよりやりやすくなります。普段の姿勢も改善できるようになるので、基本の呼吸法をマスターして体幹を整え美しく健康的な身体を目指しましょう。

ピラティスは呼吸法を意識して行なうことが大切!

ピラティスは、ヨガと似ているように思えるものの、いざ始めてみると呼吸法の難しさに驚くという人が多いです。これはピラティスが胸式呼吸で行なう運動であり、呼吸を意識しつつ身体を動かすという2つの面に注意する必要があるからです。胸式呼吸の基本を押さえて、ピラティスを楽しめるようにしてみましょう。

1児のママをしながら、ライターとして活動中です。
育児や美容、健康などに関心があり、年齢を重ねてもきれいなママを目指しています。
激しい運動は苦手、そんな人におすすめのヨガについて様々な情報を発信していきます。