「朝読書」の効果・メリットを解説。利点を最大化させるための注意点とは?

朝読書はキャリアにとっても、自己啓発にとっても、嬉しいメリットをもたらします。読書が苦手という方も、工夫した読み方を心がけることで、読書から嬉しいメリットを手にすることが可能なのです!朝を有意義に過ごしたいみなさんにおすすめする習慣です。

朝読書にはメリットが豊富にある!

やる気あふれる1日に

朝読書をすることで、やる気を向上させることが期待できます。朝リセットされた状態で、ビジネス本や伝記を読むことで、まるで著者の情熱が、本のなかから自分のなかへと流れている感覚を体験することができます。やる気や新しいアイデアを手にしたあなたは、それを日中に実践するのが待ちきれない状態になっていることが予想されます

朝読書から1日の目標を見つけられると、その目標を達成させようと行動することができ、活気あふれる日を過ごすことができるでしょう。

重要なことに目を向けられる

本を選んで読むという行為は、得たい情報を自分で選んで知識を入れるという自主的な行為でもあります。テレビやSNSとは違って、読者は、自分のなかに入れる情報をコントロールできるため、重要なことにたいして気をそらすことが少ないです。

たとえば、ある朝、あなたにはモチベーションを高めたいという気持ちがあるとします。そんなとき、無意識にSNSを開くとどうでしょう。SNSで流れてくる情報は必ずしもモチベーションを高めてくれるものとは限らないです。

一方で、もしあなたが「モチベーションを高める本」というタイトルの本を手に取るとどうでしょうか。ほぼ確実に、モチベーションを高めることができるでしょう。読書は、自分が興味のある内容だけに集中することができます。

得たいとおもっている気持ちとは別のものが入り込んでしまうと、それがいつしか積み重なってストレスになります。自分の感情に寄り添って、得るものを取捨選択していくことは心の健康にとって大切なことのです。

テレビやSNSといった、いろんな情報が絶えず流れ込むものに混乱させられるのではなく、自分が取得する情報をコントロールしてあげる日もつくってみてはいかがでしょうか。

得たアイデアを実行に移しやすい

本の素晴らしいところは、著者が何年にもわたって研究してきたことを、短い期間で習得できるという点です。

本を読むことで、人生を変える可能性のある新しいアイデアを得ることができます。毎朝読むだけで、たとえそれが15分だとしても、どれだけ多くの画期的なアイデアが得られるかを想像してみてください。

朝読書をはじめて筆者が気づいたことは、午前中に読んだ本から得たアイデアはその日に実践している確率が高いということです。このおかげで、キャリア、人間関係、健康がよい方向へと大きく変化したと思っています。一方で、その日の午後に読んだ内容から得たアイデアは、いつか実行することリストのなかに入れられて、達成率は低いです。これは本当に残念なことです。

朝読書の素晴らしい点は、新しい知識が得られるだけでなく、自分の行動力を促すところにもあります。

本を使ってセルフチェック

通常、朝には脳がリセットされ落ち着いて物事を考えることができます。前日には客観的に考えることができなかった悩みも、朝になると、距離を置いて考えられることも。

本は、気づかなかったことにたいしてヒントを与えてくれるアドバイザーのような働きをします。ものごとを落ち着いて考えることができる朝に読書をすることで、見落としがちな感情をしっかりと拾ってあげて、客観的に考えることができます。

朝読書をすることで、自分の気持ちについてゆっくりと考えることができ、ストレスが大きな病気につながるのを防ぐことができます。

コミュニケーション能力が向上する

ご存知のように、本にはたくさんの文字や表現があふれています。本を読むことで、新しい言葉の表現をインプットすることができます。また、読書をすることで脳のコミュニケーションをつかさどる部分に刺激を与えることもできます。

もちろん、1日でコミュニケーション能力が上がるというわけではありません。コミュニケーション能力を向上させる鍵は、読書を習慣化させることです。

朝読書で読むべき本は?

その日の気持ちで選ぶべし!

朝読書で読む本は、その日の気持ちで選ぶのが1番です。そのほうが、読書から情報をインプットしやすいからです。

前の日の夜から、翌朝に読みたい本が決まっていたとしても、朝には変わっていることがあります。また実際に読み始めたときに「この本は今日のムードにはあわない」と感じることもあります。そんなときは、あっさりと読むのをやめて、新しい本を読み始めるのがいいでしょう。

子どもの頃に、先生や親から、本は最後まで読みましょうと言われた経験のある人もいると思います。しかし、その日ピンとこない本に関しては、それを読み続けると読書嫌いになってしまいます。その日に持っている気持ちを尊重して本を選ぶことで、本からより効果を得ることができ、読む習慣もついてくるのではないでしょうか。

効果的なインプットの方法

ページの端を折る

読んでいていいなと思ったページは、ページのはしを折るのをおすすめします。これをおこなうことで、気に入った部分を読み返すことができます。読み返しをすることは、知識のインプットにつながります。

もちろん、気になったページにハイライトを引くのも1つの方法ですが、読み返すときに見つけづらくなる可能性があります。ページのなかで気に入った部分を、そのたびにメモするのもいいですが、読んでは書いてを繰り返すとしっかりと内容に集中できないこともあります。

ページのはしを折ることで、読書に集中しながら、気に入ったに入った部分を見逃すのを防ぐことができます

読書ノートにメモ

ページに折り目をつけることに抵抗がある人におすすめするのが、読書ノートにメモをすることです。

読書中に、いいなと思う文章を見つけた場合、読書ノートにはページ数と行数を軽くメモしてあげます。読書がひと段落したときに、メモしたページ数と行数を確認しながら、読書感想文のようなものを書くことで、効率よく効果的にインプットすることができます。

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朝読書で注意すること

大切なのは、厳しい決まりごとを気にせずに、読書を楽しむことです。ピンとこない内容なのに無理をして読み進めることはありません。気に入った本をストレスフリーで楽しく読むようにしましょう。

読んでいて楽しくないと思う本や、必要のない情報が載っていると感じる本を読んでいても、体は情報のインプットを受け入れようとしません。それに、あわない内容の本を無理をしてまで読んでいるとストレスを感じてしまいます。時間とエネルギーを自分に合う本へと費やすほうが、自分のためにもなるのではないでしょうか。

本を購入する前や図書館から借りる前に、ページをパラパラとめくったり目次を確認したりして気になる内容かどうかを確認することをおすすめします。

読書を続けるのが苦手な方におすすめする本の読み方

読書を続けるのが苦手な方向けに、読書を好きになる方法をご紹介します。

いくつかの本を同時に読む

読書を習慣にしている人からよく聞くのは、新しい本を読みたいために今読んでいる本を早く読み終わらせたいという気持ち。新しい本の内容が気になるのに、いま読んでいる内容がまだまだ終わらない、終わらせないといけないと考えてしまい、読書がなかなか進まないと言います。

「読み終わらせないといけない」と考えてしまうと、読書をタスクとして考えてしまい、楽しさを充分に味わうことができません。

新しい内容を読みたいけど、今読んでいる本もしっかり読み終わらせたいという方におすすめなのが、いくつかの本を同時進行で読む方法。関連する内容の並行読書でも、ジャンルを問わず好きな本を並行読書するのでも、それぞれメリットがあります。

関連する内容の並行読書メリット ジャンルを問わない並行読書メリット

内容を振り返ることができる・得た知識を比較して考えることができる

読書のモチベーションを長期にわたって保つことができる・さまざまなジャンルの知識が増える

あらすじを詳しく把握

読書の習慣が続かない人の特徴の1つとして、本の内容が把握できていないためにストーリーへの期待感がわかず、本を読むのをやめてしまうこと。

そんな方には、じっくりと本を読み進める前に、ページをパラパラとめくり、ある程度の内容を理解してから読み始める方法をおすすめします。

本の全体の内容を確認するには、目次を確認するのもひとつの手段です。とくに、ビジネス本や自己啓発関連の本は、大切なことが見出しにまとめられている場合が多いため、内容を把握しやすいです。

加えて、小説が原作の映画やドラマを観てから本を読むことで、飽きずに読み進められる確率が高まります。内容を事前に把握しているために、飽きずに読み進めることができるのです。どちらかみたら充分!という声も予想できますが、お気に入りの内容ならどちらも見たり読んだりしておきたいもの。本には、主人公の心情が映画やドラマよりも深く書いていることが多いので、映画やドラマでは読み取れなかったことに気づくことができます。

書評を確認

どんな本を読んだらいいかわからず、読書を諦めてしまうという方は、本の評価が高い順から本を選んであげるのをおすすめします。事前にネットで本の評価を調べてから、書店でその本を購入することで、本を買って後悔することも少なくなります。

注意したいのは、売れている本のランキングに入っている本。上位にランクインしているからといって、必ず内容が面白いとは限りません。無駄に本を購入してしまうのを防ぐためには、書評確認のほかにも、先ほどご紹介した目次確認で全体像を把握してあげる方法をとりましょう。

読書に関するお悩みとアドバイス

本を読む時間がない

これは、よくあるお悩みのひとつです。忙しいなかで本を読む時間を作るのって難しいですよね。しかし考えていただきたいのが、1日にどれだけの時間をスマートフォンに費やしているか、興味もないのにテレビを眺めている時間はどれだけあるかということ。考えてみると、意外にも時間はあるものです。それらの時間を読書の時間に変えることはできそうです。

まずは、読書をする時間へと変えられそうな時間を振り返ってみましょう。無駄にしているかもしれないと思う時間をリスト化し、その時間から得ているメリットとデメリットを書き込んでいきましょう。明らかにデメリットの方が多い場合、その時間を読書に使うことでどういった効果を得ることができるのか考えてみてください。

本を借りるのは安全?

感染症が流行しているときに、本を借りるのは安全なのか不安になると思います。図書館が公表しているウェブサイトの内容を見てみると、専用の消毒を使って、本の表面を拭いていると述べている図書館がいくつかみられます。心配な方は、図書館の窓口を訪れて、本を消毒してもらえるかを尋ねてみるとよいでしょう。

感染症が流行している間の図書館利用方法については、図書館公式ホームページを確認してみましょう。本のドライブスルーをおこなう図書館や、スタッフがおすすめする本が袋にまとめられたものを手渡してくれる図書館もあるようです。ぜひチェックしてみてくださいね。

朝読書にはメリットがたくさんある!

朝読書には、キャリアにとっても、自己啓発にとっても、嬉しいメリットがあります。またメンタルヘルスの向上にも貢献してくれます。

読書が苦手という方も、「読書を好きになる読み方」をおこなうのを心がけることで、読書から嬉しいメリットを手にすることが可能です。

今回ご紹介した内容のなかで、これは自分の読書スタイルには合わない... と思ったのがあった場合は、それをすぐに切りやめて、自分にあった方法を探してみましょう。無理をせずに楽しむことで、朝読書の習慣を作ってくださいね!

Z世代、ハワイアンダンス、ヨガ、国際コミュニケーション学部専攻(卒)元オーストラリア留学生。「誰もが生きやすい世界」をコンセプトに世界各地のカルチャー、社会問題×ライフスタイル、メンタルヘルス×ヨガなどを中心にお届けします!
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