「共依存恋愛」の特徴15と改善策とは?女性のエンパワーメントの重要性を認識しよう

「共依存恋愛」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。女性が共依存恋愛に陥るのにはプロセスと社会的通念が関係しています。なぜ女性のエンパワーメントが必要なのかを共依存恋愛の視点から解説していきたいと思います。

共依存恋愛って何?

「共依存恋愛」という言葉を聞いたことがある人は、少なくないのではないでしょうか。共依存恋愛の簡単な定義は、自分が傷ついても相手のために尽くしてしまう状態を指します。

共依存恋愛が問題なのは、認めてもらうことや愛を得るために、相手に尽くしすぎて自分を犠牲にしすぎていることです。自分がよく感じなくても相手に尽くしすぎてしまうのはあまり健康的ではない関係と言えます。この共依存恋愛の関係が長く続いてしまうと、うつ病などの精神疾患に陥ってしまうほか、様々な問題を引き寄せてしまいます。例えば人間関係に問題が生じることや、自己否定感、怒り、無力感、悲しみなどに心が支配されてしまいます。

共依存恋愛が起こる背景としては、パートナーの片方が責任を放棄する際に起こります。一般に、カップルは「サポートする側」と「サポートされる側」で成り立っており、これらの役割は状況によって切り替わります。しかし、共依存恋愛にあるカップルはこれらの2つの役割が非常に偏っています。そしてサポートをしている側が、相手に求めている愛と相手からの承認が得られなくて心が満たされなくなった場合に、苦しくても相手の注意を引くようなことをしてしまうのが共依存恋愛の怖いところです。

協調性を重んじる日本にとっては、この共依存恋愛の行動パターンが「いい人である」と捉えられがちです。自らを犠牲にする心構えが素晴らしいと言われてしまうと、自分がどれだけ苦しくても頑張ろうとするでしょう。辛い思いをしているのにも関わらず、相手の評価によって自己肯定感が高められてしまっている人がいるのです。しかし、共依存恋愛は立派な病気であると医学会では認識されています。共依存恋愛=病気であると考えて、この問題に取り組む必要性があるのです。

共依存恋愛カップルの特徴

まずは、共依存恋愛の状態にある人の特徴15をチェックしてみましょう。

  1. パートナーと一緒にいても楽しめず、相手に対して愛情も感じない。パートナーといても孤独を感じ、パートナーが振り向いてくれない場合にも孤独を感じる。
  2. 相手からもらうよりも、与えることの方が多い。
  3. 何かをしてもらうよりも、してあげることの方に気分の良さを感じる。
  4. パートナーと一緒にいるとストレスを感じ、パートナーに対してしばし苛立ちを感じる。パートナーと一緒にいるよりも他の人と一緒にいる方がリラックスしている。
  5. 自分の気持ちを無視する傾向があるか、自分の気持ちを理解していないことが多い。しかし相手が感じることや、して欲しいことはすぐにわかる。
  6. パートナーの世話をすることに執着し、パートナーに必要とされることが最も大切だと思う。
  7. パートナーに自分が望んでいる行動をとらせることで安心を感じる。
  8. 恋愛をすると、友人との関係が狭まることが多い。
  9. 互い一緒にいないと生きていけないだろうと思っている。
  10. パートナーからの評価や称賛、感謝を渇望する。
  11. パートナーのニーズのみに注目をして、自分のことを大切に扱わない傾向にある。または相手好みの人になろうとする。
  12. どれだけ苦しくても、今の現状を維持しようとする。
  13. 見捨てられることに対して不安を抱いているため、何としてでもしがみつく。
  14. 相手を常に監視していたいと思う。
  15. 借金をしてまで高価な贈り物をしてしまう。

このチェックリストから何が見えてきましたか?健康的な人というのは、これらの共依存的な状態に一時的に陥ったとしても、「これは共依存恋愛である」と思うと、この関係をやめるために自分から動き始めます。

共依存恋愛に陥る仕組み

共依存恋愛は一見として健康的な恋愛に見えなくもありません。判断基準は非常にあいまいで、共依存恋愛の最中にいるのにもかかわらず見過ごしてしまう人も少なくありません。

そして、共依存恋愛は、はじめは健康的な恋愛をしていたカップルの間でも起こり得ることなのです。それでは、どのようにして依存が高まっていくのでしょうか。数多くのカウンセラーが共通して答える共依存恋愛に陥る仕組みを見ていきましょう。

1. この人しか私を幸せにしてくれる人はいないと考えるようになり、都合の悪いことには目を瞑るようになる。例えば、相手が他の女性と浮気しても、暴力を振るったとしても、アルコール依存症であったとしても見て見ぬふりをするようになる。「仕方ないなあ」というように積極的に世話をする人もいる。

2. 見捨てられることに対して不安を感じるので、相手に要求をし支配するようになる。

3. 見捨てられることに対し気づき始める。しかし「あの人は私がいなきゃだめだ」とも思い、何もせずに状況維持の段階にいる。

4. 見捨てられるというのを認め怒りを感じる。自分が我慢をして努力をすれば相手を取り戻すことができると考える。この間にうつ病やパニック障害に陥る人もいる。

5. 相手の注意を引こうとする行為を実行する。それでも相手が戻ってこない場合には、自殺を考えたり犯罪的な行動を取ろうとする。

共依存恋愛はいずれもパターンが決まっています。共依存恋愛のプロセスの最中に自分ははまっていると気づくと「このままではダメだ」と思い行動に移す人もいます。プロセスに気づくことは回復への一歩でもあるのです。

共依存恋愛で悩むのはなぜ女性が多いのか

共依存恋愛に陥るのは男性よりも女性の方が多いことが明らかになっているのですが、これはなぜなのでしょうか。
 
実はこれには、女性に対する社会の通念が関係している可能性が高いと言われています。ある時代までは、女性は男性に従って多少の問題にも目をつぶることが評価されていました。現在でも、意識的または無意識的に女性が主張することに対してマイナスな意見が向けられています。この社会が持つ共通した考えが、女性が共依存に陥る割合に何らかの影響をもたらしていることは明らかです。一方で、男性は回避依存に陥ることが多いです。回避依存とは、人との深い関係を避ける状態を指します。

男女の職種の違いも女性が不健康な関係から逃れられない原因?

何らかのしがらみによって女性が相手に抵抗できない状態にあると、不健康な関係から安易に離れられないということが起こります。

ご説明してきた通り、健康に良くない関係は「相手がいないことを恐れる」ことから始まります。社会的・経済的に自立が困難な女性は、いくら相手が暴力的であってもひどい言葉を投げかける相手であったとしても、生活をしていくためには離れられない存在であると相手を認識します。こうした状況にあることで、辛い思いをしても女性は多少のことにも目をつぶらなければならないということが起こります。

男性による「誰が養っていると思ってるんだ」という時代遅れの言葉をいまだに聞くこともありますが、この言葉の背景には男女による職種の違い(賃金格差)が関係しています。

https://www.mhlw.go.jp/index.html

グラフを見るとわかる通り、性別による給与格差は依然として大きいままです。この給与格差はさまざまな理由によって起きることがわかっており、女性が殺到しやすい仕事は賃金が低いことや、女性は妊娠を機に退職するだろうという考えから育成コストをかけてもらえないために仕事経験の不平等などによって賃金格差は高くなります。このような女性の自立が難しい環境は「離れたくても離れられない」という健康的ではない関係を生み出す1つの理由となっています。

社会の構造を変えるのは難しいですが、私たち女性が一人一人意識して「共依存から抜け出すための行動」を起こすことで状況は必ずいい方向に変わっていきます。

共依存恋愛から回復する方法

共依存恋愛を乗り越えた後の自分を想像する

自分を愛し自分の幸せは自分自身で作るという意識とセルフケアの習慣を作ることで、共依存恋愛から回復することができます。

それでは、共依存恋愛からの回復とは、一体どういった状態を指すのでしょうか。まずは、回復の先の景色についてイメージしてみましょう。イメージをすることで、その回復に近づくことができます。

目を閉じて数分間呼吸に集中した後、共依存恋愛を乗り越えた自分の姿を想像してみましょう。

 
思い浮かぶであろうイメージの例
  • 自分のニーズは何かを考えることができて、自分のニーズを叶えるために行動できる。
  • 自分と人を愛することができ、愛されることを受け入れることができる。
  • 健康的な選択肢を選ぶことができる。
  • セルフケアに責任を持つことができる。
  • 人のために自分を極端に犠牲にすることがなくなり、自分のために生きることができる。
  • 自己肯定感が高まる。
  • 自分の失敗も受け入れられる。
  • 偽りの自分ではなく自分らしくいられるため生きやすさを感じる。
  • 限界までのめり込むようなことがなくなる。

「想像とは既に存在するものを形として投影することである」という古代ヒンズー教の文書にあるように、あなたが願望を思い浮かべることができるということはそれは既に存在するのです。回復後の理想を自分でイメージすることができた方は、着実に回復に近づいています。もしできなかったとしても、上のリストの力を借りて回復の先の姿を思い浮かべ続けることで、共依存恋愛から解放されるきっかけを作り出すことができます。

自分の持っている資質を把握しましょう

自己肯定感を高めることで、相手に依存しない環境を自ら作り出すことができます。自己肯定感を高めるには、まず自分の持っている魅力に気づくことが大切です。

1枚の紙を2つのスペースを作るように真ん中で線を引いて分けます。左には自分が体験した最も素晴らしい出来事を書きます。右にはマイナスな体験を書きましょう。

素晴らしい出来事が起きた背景には、自分のどのような資質によってもたらされたものなのかを考えていきましょう。例えば、「誰かと出会えた→相手をいい人だと思ったため話しかけた→人を見る目がある&自分から話しかける積極性がある」といったように自分の資質を掘り下げていきましょう。現実に起きたことから自分の魅力を発見していく方法なので、自分の魅力を疑ったりすることなしに自分の魅力に気づくことができます。

マイナスな体験の方には、自分がどのようにしてその体験を乗り越えてきたかを書きます。この方法を行うことで、自分には問題に対処する力があるのだということを知ることができます。

なぜ現状を変えなくてはならないのかを認識する

習慣やパターンなどを変えるには、なぜその状況を変えなくてはならないのかをしっかりと認識することで、強い意識を持ち続けることができます。

  • この状況が続くと一生苦しい気持ちを味わう
  • 誰かといるのにも関わらず孤独を感じ続ける
  • 自己肯定感が低いまま生活を送ることになる
  • 周囲の人との関係が薄くなり、さらに孤独になってしまう
  • 精神疾患などになりかねない
  • 夢を諦めなければならなくなる

例のように、不健康な関係がもたらす悪影響を認識し、現状を変える必要性を胸に刻んで自分を変えていきましょう。

過去の自分と現在の自分を照らし合わせる

共依存恋愛に陥る人の中には、幼少期の経験が深く関わっている人も少なくありません。幼少期の思い出を振り返ることで、今の自分を見つめ直すことができる人や、今の状態に至った原因を見つけることで気持ちが楽になる人もいます。

  • あなたの母親・父親はどういう人でしたか。
  • 子どもの時のあなたは、周りに対してどのように振る舞う子でしたか。
  • 母親・父親にもっとして欲しかったことは何ですか。
  • あなたの家族には何か問題がありましたか。
  • 幼い時のあなたと今のあなたに共通する行動パターンはありますか。

自分に対してこれらの質問をしてあげることで、困難な状況をどのように対処したのか、自分は苦しい状況を乗り越える力があることを理解するのに役立ちます。

さらに共依存恋愛の中にいる人は、以下の質問を自分にしてあげることで、現在の問題をしっかりと認識し、問題のある環境から抜け出さなくてはならないという意識を持つことができます。

  • 彼/彼女に出会う前の自分はどんな人でしたか。
  • 人生の目標は何でしたか。
  • 彼/彼女に出会う前に持っていた夢は何ですか。
  • 友だちとはどのような関係でしたか。
  • 仕事や結婚生活に対してどのような印象を持っていましたか。

過去の状態を振り返ってみて今自分がどんな状態にあるかを考えたときに、良くない方向に進んでいると感じた人は、回復の道を歩き出している証拠です。

最初の一歩を踏み出す勇気を!

共依存恋愛の良くないところは、自分の気持ちを押し殺して相手にばかり尽くしてしまうところにあります。自分を後回しにして自分自身を愛せていない状況が続いてしまうと、相手を愛すことも難しくなってきてしまいます。さらには、相手からどんなに嫌なことをされて悲しい気持ちになったとしても、共依存恋愛の状態が長く続くと、自分の感情を無視したり隠してしまうことに慣れてしまうため、気づかないうちに精神疾患などの重い病気にかかっていたという危険性も懸念されます。自分の心の健康のためにも共依存恋愛から脱却する必要があるのです。

「あの人は悲しい人生を持っているから仕方ないのだ」という考えを再び持って、元の関係に戻ろうとする人も多いそうです。しかし、そんな時こそ冷静になって回復の先をイメージすることで、新しい人生を踏み出すことに対して前向きになることができます。あなたが本来持つべきである幸せを、勇気を持って最初の一歩を踏み出すことで手にいれましょう!

Z世代、ハワイアンダンス、ヨガ、国際コミュニケーション学部専攻(卒)元オーストラリア留学生。「誰もが生きやすい世界」をコンセプトに世界各地のカルチャー、社会問題×ライフスタイル、メンタルヘルス×ヨガなどを中心にお届けします!
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