鼻づまりセルフケア8選!花粉シーズン前に知っておきたいツボやうがい等簡単対策法

ヨガを実践することで最も重要とも言われているのが「呼吸」。けれど、風邪やアレルギーなどが原因の「鼻づまり」のせいで呼吸法が思い通りに出来ずに困るという経験をした方もいるのではないでしょうか。今回は、自宅でできる鼻づまりのセルフケアをご紹介します。

鼻づまりの原因。深刻な場合は手術も必要⁈

鼻づまりのメカニズム

そもそも「鼻づまり」とは、どのように起こるのでしょうか。鼻づまりは、鼻腔を通る空気の流れが悪くなることによって起こる感覚です。

「鼻をかめば、スッキリする。」という軽度の鼻つまりであればまだしも、「鼻つまりのせいで仕事に集中できない!」、「睡眠時、呼吸が苦しくて眠りが浅い」、「ヨガの呼吸法が辛い…」など普段の生活に支障をきたすこともある鼻つまり。

 「きっと風邪だからその内治るだろう…」と思い過ごす方も少なくありませんが、それぞれの病気や症状によって、鼻づまりの状態や鼻水の性質も違ってきます。

鼻づまりがしばらく続く場合は、耳鼻咽喉科を受診して鼻づまりの原因を特定し、適切な治療を行うことが必要です。

鼻づまりの原因

鼻づまりの原因は「鼻粘膜の腫れ」と鼻の骨や軟骨の変形などの「構造上の問題」が主な原因として考えられることが多いですが、精神的ストレス、緊張、気候の変化、疲労の蓄積、冷え、内臓機能の失調、食事の不摂生なども鼻づまりに影響するとも言われています。

鼻詰まりの原因
鼻粘膜の腫れ 風邪、副鼻腔炎、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎
鼻の構造上の問題 鼻中隔湾曲症など

副鼻腔炎

副鼻腔は、鼻腔(鼻の孔)を取り囲むように左右合計8つある空洞のこと。この副鼻腔炎はこの副鼻腔に膿が溜まってしまうことです。一度なってしまうと慢性化する方も少なくなく、別名「蓄膿症」とも呼ばれています。

風邪を引いた時には細菌感染によって副鼻腔炎にかかりやすくなり注意が必要です。風邪のウイルスに感染した鼻の粘膜は、抵抗力が落ちるので細菌にも感染しやすくなります。

副鼻腔炎になると、鼻腔内に粘性の高い鼻水がたまり、鼻づまりの原因となります。

急性鼻炎・アレルギー性鼻炎

鼻炎は、様々な原因により鼻腔内の粘膜が腫れ、くしゃみや鼻水が出やすくなる病気です。鼻炎による鼻づまりは、鼻の中の粘膜が腫れることによって、鼻の通りが悪くなって起こります。ただし、鼻炎の鼻水は水っぽいため、鼻水自体が鼻づまりの原因となることは、ほとんどないとも言われています。

鼻中隔弯曲症 

左右の鼻を分けている、鼻の真ん中にある仕切り壁を「鼻中隔」と呼びます。
鼻中隔がが歪んで曲がってしまう構造上のトラブルによって鼻づまりが起こります。

自宅でできる鼻づまりセルフケア

1. 鼻うがい

鼻をスッキリさせる「鼻うがい」は、鼻の中を洗い流す方法で、鼻をかんでも出にくい粘り気のある鼻水や、これから少しずつ増えてくる花粉やハウスダストなどのアレルギー物質を取りのぞく効果があるといわれています。

・鼻の不快感の解消

鼻をかんでも出にくい粘り気のある鼻水をスッキリさせるのに効果的。

・ウイルス対策

風邪やインフルエンザの原因になるウイルスは、喉の奥に付着し、炎症を起こします。鼻うがいなら、喉の奥まで洗い流すことができるため、ウイルス対策として活用できます。

・アレルギー対策

喉の奥に付着した花粉やホコリなどを洗い流すことで、アレルギーの原因を取り除くのに効果的。

・副鼻腔炎の予防・症状の緩和

鼻うがいでは副鼻腔炎で膿が溜まった副鼻腔を直接洗い流すことはできませんが、鼻の中の粘り気のある鼻水を洗い流すことができますから、慢性化を防ぎ蓄膿症の予防や症状の緩和に役立つとオススメしている専門家もいます。

ハナノアシャワー 痛くない鼻うがい 

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鼻うがい初心者の方におすすめなのが、市販されている鼻洗浄器です。得に、鼻うがいは自分でやろうとすると「痛い」ということもあるため効果はあっても続かないという方も。「ハナノアシャワー」は面倒な鼻洗浄用の液を作る必要もなく、また痛みも少ないため気持ち良く洗浄出来るとユーザーからの口コミも好評です。

2. 鼻を温める

水っぽいの鼻水が出る鼻づまりには、鼻を温めると効果的と言われています。鼻を蒸しタオルなどで温めると鼻孔が広がったり、粘膜の血流が良くなるため鼻の粘膜の滞りが解消され、一時的ではありますが鼻の通りがよくなります。

鼻を温める方法

  1. タオルを40~50℃のお湯につけて、軽くしぼります。
  2. 鼻の付け根から鼻の穴あたりにタオルをあて、ゆっくり鼻呼吸をします。
  3. 30秒から1分程度鼻を温めて下さい。

3. 鼻づまりに効くツボ押し

迎香(げいこう)のツボ

ツボ押しも鼻づまり解消に効果的。左右の小鼻のくぼみにある「迎香」、もしくは、迎香のやや上に位置し、鼻の付け根の両側にある「上迎香(じょうげいこう)」というツボを押す方法も効果的です。ツボ押しをするとスッキリとして、鼻の通りが良くなり、鼻づまり改善に役立つとされています。

4. 脇の下を刺激

脇の下を刺激することも、鼻づまりを和らげるのに効果的。脇の下を30秒くらいかけてまんべんなくもみほぐします。右の鼻がつまっているときは、左の脇を。左の鼻がつまっているときは、右の脇の下を重点的に行います。

これは、わきを刺激することで、身体の反対側の交感神経の活動が高まり、鼻の粘膜の血管が収縮し、鼻の通りがよくなると考えられているから。

5. 適度な運動

適度な運動をすることで、鼻の通りが良くなることがあります。運動によって、交感神経の働きが高まり、鼻の粘膜の血管が収縮するからと考えられます。

ただし、風邪気味の時や体調が優れない時は身体の声を充分に聞くようにしましょう。無理をせず、軽いウォーキングやヨガ(後述する「鼻づまりや花粉症の時のヨガ」にて解説)などあまり負担がかからないものがおすすめです。

6. 食生活の改善

粘膜が弱い体質の人は鼻づまりが起こしやすい人。人参などに多く含まれるビタミンAには粘膜を丈夫にする働きがありおすすめです。また、日本人に馴染み深い緑茶に含まれるカテキンは抗菌力と殺菌力に優れていて積極的に摂ることをおすすめします!

7. ハッカ油

価格・927円(税込み)

ハッカ油スプレー

花粉症の時期にとても人気なのが北海道北見市の「北見ハッカ通商」が製造している「ハッカ油」。薄荷(ミント)を蒸留して生成しており、天然素材だから安心して使えるというのが人気の理由の一つ。ワンプッシュで鼻の通りがよくなり、鼻詰まりにとても効果的です。

ハッカ油スプレーのおすすめの使い方

  • 花粉症の時期にマスクにワンプッシュ
  • ハンカチにワンプッシュして鼻呼吸
  • 鼻づまりの時ハッカ油をお湯に数滴垂らして湯気を吸い込む

また花粉症や鼻づまりだけでなく、お掃除や食用にも利用可能。その他、殺菌効果や乾燥防止、肩こり、虫よけ、芳香剤、制汗、夏バテ対策など様々ば場面で活躍が期待できます。

8. スチーム吸引器

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スチーム吸引器

「のどイガイガモード」、「はなムズムズモード」、「はなづまりモード」の3つのモードで不快感を改善する「スチーム吸引器」。乾燥などで身体の中にある異物を外に出す働きが弱まると、のどや鼻の不快感につながります。スチーム式の吸入器を利用することのどや鼻をうるおすことができ、不快感を改善することに繋げることができます。

その症状は風邪?それとも花粉症?

風邪と花粉症の見分け方

風邪も花粉症も鼻水や鼻づまり、くしゃみといった症状があり、花粉症でものどの痛みを感じたり、微熱が出たりすることがありますよね。「風邪かな?」「花粉症かな?」と判断が難しいと感じるかもしれません。

風邪の症状

  • 風邪のひき始めの鼻水は透明でサラサラしていますが、時間が進むにつれて徐々に粘り気のある黄色の鼻水に変わってきます。
  • くしゃみは続けて出ても3〜4回程度。
  • 熱を伴う場合は、微熱〜38℃位。
  • 目の痒みは伴わない

花粉症の症状

  • 透明でサラサラした鼻水
  • くしゃみは何度も続けて出る
  • 熱と伴う場合は微熱
  • 目の痒みがある
  • 長期間続く

花粉対策は早めが肝心

自然豊かな日本では、春夏秋冬を通して様々な花粉が飛んでいます。得に、春先は樹木の花粉が多く飛散する時期。スギ花粉に代表するように、大量の花粉が風に乗って飛散されるため、この時期は得に注意が必要な時期でもあります。
症状には差がありますが、重症の場合は薬の服用が必要になってきます。早めにマスクやメガネ等を利用して、対策をうつようにしておきましょう。
 
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サステイナブルでおしゃれなマスクとして日本のみならず海外でも人気の「PITTA MASK」。日本を訪れた外国人観光客が薬局で必ずと行ってよいほど購入していくお土産でもあります。
新ポリウレタン素材をポーラスフィルター技術によって立体網目構造にすることで、花粉捕集率が99%。商品名である通り、顔に「ピッタ」リとフィットはしますが、通気性が良く呼吸がしやすいのも特徴です。
また、長時間着けても耳が痛くならない優しい着け心地。3回洗っても花粉捕集率は99%を保ち、エココンシャスな人に人気を博しています。
カラーバリエーションも豊富なため、マスクはしたいけれどおしゃれもしたいという欲張りな方には嬉しいですよね。

鼻づまりや花粉症の時のヨガ

鼻づまりや花粉症に効くヨガ
先述した通り、適度な運動は鼻づまりを緩和するのに効果的とお話しました。ヨガは交感神経と副交感神経のバランスを整えるのに効果的です。その中でも、片鼻呼吸法の「ナディーショーダナ」や、「鋤のポーズ」、「魚のポーズ」などは時に鼻の通りを良くするため、鼻づまりが辛い時におすすめのポーズです。

ナディーショーダナ(片鼻呼吸法)

「片鼻呼吸法」とは、片方の鼻を閉めたり開けたりしながら呼吸する呼吸方法で、主に自律神経を整えるのに効果が期待できると言われています。

「ナディーショーダナ」は、ナディー「気の通り道」とショーダナ「浄化」の2つの単語からできてい、別名「ハタ呼吸」とも呼ばれています。

右脳左脳を刺激して自律神経を整える!
ヨガの片鼻呼吸法を日常に取り入れるべき7つの理由とは?

おすすめのナディーショーダナのやり方

  1. 軽いストレッチをする。
  2. 床、椅子など自分が心地の良い場所で、楽な姿勢で座る。
  3. 右手の親指を右の鼻に持っていき押え、薬指を左の鼻に持っていき軽く添える。
  4. 左手の親指と人差し指でチンムドラーを作る。
  5. 左の鼻からゆっくりと新鮮な空気を取り入れる。
  6. お腹にいっぱい空気が入ったら、薬指で左の鼻を押さえて親指を離し、右鼻から空気を抜いていく。
  7. 反対を同じように繰り返す。

吸う息と吐く息は同じ秒数を心がけましょう。鼻づまりの際は、どちらかの鼻、もしくは両方の鼻が吸いづらいことがあるかもしれませんが、焦らず丁寧になるべく長く呼吸をすることもポイントです。続けていくことで徐々に鼻の通りがよくなっていきますよ。

鋤のポーズ 

  1. 床に仰向けになる。
  2. 下半身を持ち上げ、ひざを曲げて額に近づける。
  3. 両手は腰にあててサポート。
  4. 息を吸いながら両足を伸ばしてつま先を床につける。
  5. 両手を組んで後ろに伸ばす。

鋤のポーズ

魚のポーズ

  1. 仰向けになる。
  2. 手の平を、お尻の下に置き、頭頂は床につけたまま、息を吸いながら胸を上げていく。

魚のポーズ

辛い鼻づまりに負けないで快適に過ごそう

風邪が流行っている時期や花粉の時期などは得に悩んでいる人も多い鼻づまり。「その内よくなるから…」と我慢するよりも、自分でできることをまずは試してみましょう!アクションを起こすことで何倍も快適な日々を過ごすことができるかもしれません。

シンガポール在住8年フリーランスライター・ヨガインストラクター (全米ヨガアライアンスRYT200保持)。
WEBメディアを中心にライフスタイル、トラベル、ヘルスケア、エコについての執筆を手掛けながら、トレンドを取り入れつつそれぞれのニーズに合ったヨガクラスを当地で開催。
東洋と西洋の文化が集まるシンガポールからヨガや健康、ロハスなライフスタイルなど海外のトレンドをお届けします。
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