ヨガ界のレジェンド!ケンハラクマ先生のヨガを受けてみた体験リポート!

ヨガ歴14年、ヨガインストラクターでもあるカロリーヌ・オハナが、有名ヨガインストラクターケンハラクマ先生のヨガクラスを受けてみました!ヨガってなんだっけ?ポーズだけじゃない?とはいうけれど、原点回帰のような心が洗われる気持ちになりました。ヨガビギナーからベテランまでどんな方にもアジャストする深い体験リポートです。

有名なヨガインストラクターのレッスンを一度は受けてみたい!

ヨガ歴14年のヨガインストラクターでもあるわたくしめでございますが、現在はほとんど日本で有名なインストラクターさんのレッスンを受けることはありません(実は、代行をすることはあるのですが 笑)ヨガを始めたばかりのころから5年目くらいまでは色々と受けていましたが、それでもやっぱり日本の有名インストラクターのレッスンはほとんど受けたことがありません。海外の先生や海外をルーツにしている先生を受けてきました。理由の一つは、私自身が海外に関連する場所やインストラクターから学ぶことで、規則や決まり、建前が多い日本や日本人の特性から解放され、少し気持ちが楽に感じられたからというのがあります。

また、ヨーガを学ぶという行為はそれはとても地道なものなので、イベント性の強いヨガはあくまでも熱を感じるぶんにはよいことなのですが、いかんせん一過性です。日々コツコツとした練習やヨガ哲学などの考えを体験し積み上げていく場合には、必要がないものなのではないか、なんてすこしお固い考えも持っていたのです。きっとブームに止まらないヨーガの取り組みをされている方にはあるあるな考えではないでしょうか?

しかし、ヨガを学び10年以上経つと、その一過性のヨガ熱も楽しいし、面白いものだなぁと思うようになりました。カンフル剤的なヨガイベントもきちんと自分の血肉に変えられるような熟成感が芽生え始め、「今の自分が有名なヨガインストラクターのレッスンをうけたらどう感じるのかな?」という思いも持てるようになってきました。

プロの目線で有名インストラクターのレッスンをリポート

ヨガを始めてみようかな?と思った時、何を基準にヨガクラスを選ぶかは人それぞれだと思います。「近所にヨガスタジオがあったから」という理由もありますが、ヨガを始めてすこし経つと、自分でヨガの情報をネットなどで知ることができるようになるので「話題のヨガインストラクターのレッスンを受けてみよう!」という気持ちにもなってきます。

そこで今回は実際に、プロ(というにはおこがましいですが)の目線で有名インストラクターのレッスンをリポート、ということでケンハラクマ先生のヨガを受けてみることにしました。もちろん、有名無名にかかわらず、すばらしいヨガインストラクターさんはたくさんいますが、長きにわたり活躍されている先生にはやはり「レジェンド」の秘訣があるのではないかと期待に胸ふくらませ、タイミングが合う日を待っていました。

ケンハラクマ先生とはどんな先生?!

あらためてケンハラクマ先生についてご紹介しますと、アシュタンガヨガの創始者シュリ・K・パタビジョイス氏より日本人初のアシュタンガヨガ正式指導資格者として直接認定を受けています。すごいことですね。日本中にヨガを広め、日本を代表するヨガの第一人者としてアシュタンガヨガだけでなく、アイアンガーヨガやハタヨガ、ヴィンヤサヨガ、リストラティブヨガなどのヒーリング系ヨガなどヨガの実践経験を通してより人生を有意義に楽しく幸せに過ごせるためのヨガ指導をメインテーマに活動されています。ヨガフェスタの発起人でもあり、アジア含めて海外のヨガイベントに招聘されるなど、実に幅広いヨガの指導やワークショップをされています。アシュタンガヨガを行うヨギーやヨギーニの方は、教わった方もいらっしゃるかもしれません。

「ヨガライフーYOGAからはじまるー心と体を一つにする方法」という本があります。ある日、なにげなく手に取りました。当時は、もともとの虚弱体質と仕事のしすぎで体調不良だったので心細かったように記憶しています。ヨーガは体にいいのなら、とヨガセラピーやラージャヨガを週に二回2クラスずつ、わけもわからず受けていました。ですが、心も体もヨロヨロとしていた当時のわたしにはバイブルのような役割を果たしてくれたのを覚えています。ケン先生がどうしてヨガをするようになったのか、ヨーガのポーズをどうするかといった、表面的なことだけではなく生き方についても書いてありました。印象深かったのは「あなたにとって出会ったものがヨガです。それはスタジオだけとは限らず、DVDかもしれませんし、雑誌かもしれません。それでもヨガがあなたに出会ったのです」(本文そのままではなく記憶のままに書いていますので間違いがあったらごめんなさい)というようなことを書いてあり、「ヨガがあなたに出会う」という言葉がなんだか妙に印象的で、「いつかこの人に会ってみたいなぁ。でも、ヨガブームを作ったアシュタンガのすごい先生なのだから、きっと練習はさぞかしハードで、体力のないわたしにはついていけないかもしれない。いや、一生会えないかもしれないな」などと思っていました。

しかし、本当はヨガというのは物事をありのままに見るものなので「この人はこうだ」とジャッジメントをしません。きっとどこかで「決して柔らかいと言えないけれど、10年以上ヨガをして教えるようなこともしているし、今ならケン先生に気後れしないで接することができるかな?」とようやく思えるようになったのかもしれません。

朝日出版社
ヨガから始まる―心と体をひとつにする方法 (カルチャー・スタディーズ)
Amazonで見る

IYC神保町スタジオにお邪魔しました

IYC神保町スタジオ公式サイトより

今回は、ケンハラクマ先生が行うイベントクラスにお邪魔してみました。場所は、2019年11月にリニューアルしたばかりという、IYC神保町スタジオに行きました。神保町駅のA4出口からは、徒歩約4分なので、方向音痴のわたしでも迷うことなくあっという間に到着いたしました。

今回の『BODY CARE JAPAN2019』。イベントのテーマは、セラピストやヨガインストラクターなど多忙を極めて肉体も酷使しがちな人が「自分を癒す」にはどうするか?というものでした。もちろん、これはセラピストではなくとも、肉体や精神を酷使しがちの現代人には誰でも楽しめる癒しのヒントがいっぱいのクラスになりました。

例えば、壁を使って逆転のポーズをしてみたり、肩立ちのポーズなどができなくても首の後ろを気持ち良く伸ばす方法、また、ちょっとしたアジャスト(ポーズを調整するための方法)のコツやメトロノームを使った呼吸法などなど、さまざまなことを教えていただきました。

そしてこのクラスは、レジュメなどがあるわけではありません。当日の参加者の自己紹介と雑談のなかからニーズを拾い、そしてすぐクラスのなかで実際にデモンストレーションを行い、次に参加者みんなで実践する時間を取ってくれました。その軽やかさが素晴らしかったです。

わたしもクラスの前に「チェックイン」といって、ヨガをする当日の気分、感覚、なにがあったか、などなどきいてから始めるようにするのですが、ケン先生はすこぶる自然に、参加者の心を開いていました。これは少し言葉では言い表すのが難しいのですが、見えないものが参加者の気持ちを軽やかにしてくれる。そんな風に感じます。

軽やかな空気と生徒との「対話」で生まれるヨガクラス

一方的なクラスではなく、「対話」しながらクラスを行ってくださるので、体が少しずつ楽になっていく感覚があります。

もちろん、30年以上先生をされていますから場数のレベルが違いますし、「自然」な感覚のレベルも違います。また、ヨガ歴も様々な参加者が、どんなレベルでどんな状態であっても、新鮮な驚き、感動が生まれるクラスになっていました。

シャバアーサナのように横になりながら、相手の手の置き方をほんの少し変化させたり、首や頭の位置を調節するだけで「ほら、もう動けない」というケン先生はとてもお茶目で、実際に体が楽になるのです。やはり、一度は存在自体がヨガだな、と感じる先生に触れることは貴重な体験ですね。ケン先生の引き出しの多さはもちろん、ヨガというのはほんの少しの体の使い方、コツでヨガになるんだなあ、というまるで魔法のような身体の変化や癒しを感じることができました。

なにより、ケン先生ご自身が自然体であったこと。先生の存在が部屋の空気を自然いっぱいのまるで外にいるかのようなリラックスした気持ちにさせてくれることが、参加者みなさんの心を開き、ヨガ、な感覚にしてくださったのが印象的でした。

これは技術だけではないし、何万回何千万回も人の前でしている場数や、寝ても覚めても”ヨガな感覚”(言葉では説明できないのですが、が身についているからなのかな、という不思議な感じがしています。

今ヨガを教えられるのは土台を作ってくれた先生がいたからかも・・・

ヨガ哲学では、よくジャッジメントしない、ということをいいますが、生きている以上「嫌だな」ですとか「ムカつくなあ」というのがなくなるわけではありませんよね。ヨガをしてもヨガの先生になろうともそれはなくなるわけではないかもしれません。

しかし、存在自体がヨガ、みたいな空間に触れたときに「あれ?そんなのどうでもよかったんだ!」と意識が変化する瞬間というのが感じられたんです。不思議なことです。すべてはひとつだ、繋がりだといいつつも、ほんとかな?という思いは誰しもあるでしょうけれども、いわゆるレジェンド、や元祖のヨガの先生は、切り開いてくださったものがあり、その土台がありいま私たちがヨガができているなあ、というリスペクトが起こります。

 有名だから、ですとかミーハーな気持ち、でももちろんよいのですが、10年以上ヨガをしているとその気持ちだけでは続かないというのがよくわかるようになります。そこで感じられる、ヨガを受ける喜び、初めてヨガをしたときの感動、などもよみがえってきました。命の尊さや魂、みたいな抽象的なものも含めて、です。

ものすごく難しい言葉を使うわけではなく、気がつく、みたいな不思議なアハ体験をうながしてくれる気がします。

まとめ

ヨガを始めたばかりの方はもちろん、ヨガを教えていてすこし迷いが出てきた方、はじめは感動していたのにすこし慣れてきてしまった方、健康に不安がある方、生き方に迷いがある方、どんな方にもなにか得るものがあると思います。

クラスを受けて実に感激しました。

ぜひ、一度ケンハラクマ先生のヨガを受けてみることをお勧めします。言葉でヨガを百万回説明するよりも多くの気づきがあること間違いなし。気づくことでまた、心や体、考え方全部、少しずつ変化していくかもしれません。

先生が何かを答えをくれるわけではないのだけれど、迷った時の道標の一つになると思います。大きな大樹のようなケンハラクマ先生のヨガクラスはとても良いヨガ体験となりました。

女性誌、美容、健康系の雑誌(他、ジャンルは多岐にわたる)、webを中心に編集/ライターなどとして活動。昼夜逆転にて多忙な生活から体に不調をきたす。3歳から父の影響でヨガを知りつつも、取り組むことがなかったヨガに本格的に向き合うことに。再びヨガと出会い10数年。ヨガセラピーやラージャヨガにより健康を取り戻す。
現在は、都内のスタジオをはじめ、各施設、出張、プラネタリウムでのヨガなど、身体の柔軟性にかかわらず、優しく気持ちも楽しくなるヨガインストラクター、セラピストとしても活動中。多忙を極める人、多様な生活習慣、運動神経いかんにかかわらず、どんな状況の人でも、心や体が緩むよう、頑張ってもいいし、頑張らなくてもいいよ、とあまねくヨガやセラピーを楽しめる世界ができることを願っています。
趣味は旅や音楽。インドやタイ、ヨーロッパなどときどき訪れています。「癒しのおもしろ人」として世界の健康法、美容法を紹介し本を作るのが夢です。
座右の銘は
“I need plenty of rest in case tomorrow is a great day.” by スヌーピー

blog
https://mayuchi34.hatenablog.com
Facebook
https://m.facebook.com/oshiki.mayumi