2020年はサンカルパ瞑想から始めよう!新しい年を健やかな気持ちでスタートするためのおすすめの瞑想とは

新年になると様々なヨガスタジオで「サンカルパ瞑想」を実施するスタジオが多くあります。サンカルパとは「意図」という意味を持つサンスクリット語で、「願い」や「祈願」と置き換えて考えると新年を迎えてから実施する理由がよく理解できるかもしれません。素敵な1年を過ごすために、サンカルパ瞑想のやり方やメリットなどをご紹介します。

新年にピッタリのサンカルパ瞑想とは

サンカルパ瞑想とその他の瞑想の違い

サンスクリット語で「意思」という意味を持つサンカルパ。新年になると「新年の豊富」を掲げる方も多いと思いますが、サンカルパは「願い」や「祈願」と言った意味合いに近い言葉です。

「意思」や「願い」などは普段私たちが何か行動をする時の原動力となります。その「意思」や「願い」を妨げるものを取り除いて自分のサンカルパを達成しやすい状態に自分自身を整えることがサンカルパ瞑想です。

つまり自分の新年の抱負を守り、達成するまでの道のりを自分の内面を整えることから始めることがサンカルパ瞑想です。

様々な瞑想方法がある中で、サンカルパ瞑想は願いを叶えるたる手段のための瞑想方法。その他にも様々な瞑想方法がありますが、多くの瞑想は気づきを深めるためのものです。

自分の「サンカルパ」の見つけ方

サンカルパ瞑想での「意思」・「願い」は表面的な目標から一段階深めることが、ただの新年の抱負との違いです。

例えば「今年は毎朝早起きをして仕事前にヨガのプラクティスをする」という表面的な目的を掲げるとします。その時に重要なのは、毎朝早起きをしてヨガをプラクティスすることで、何が実現できるのかということ。ヨガをプラクティスすることは、本当の目的や目標の自己実現のための手段であって、本来のサンカルパは別にあるということに気づくことが大切なのです。

本来の自分のサンカルパを達成するためには、それを妨げるストレスや癖などを常に実生活で手放す必要があり、そこにヨガを組み合わせることで真っ白な状態になり自分の願いが叶いやすい状態へと自分で導けるようになるんですね。

新年以外に実践してもOK!

サンカルパ瞑想は新年だけに行う瞑想方法ではありません。筆者は、自分のRYT200(全米ヨガアライアンス認定ヨガティーチャートレーニング)の合宿の際にサンカルパ瞑想を行いました。

一年の抱負を掲げることの多い新年は、フレッシュな気持ちで前向きなエネルギーがたくさん集まりやすい時期ということもあり、サンカルパ瞑想を実践することが多いですが、新年以外にも、何か自分の目標や夢を叶えたいという時に自分の内面を整理するためにサンカルパ瞑想を実践することもおすすめです。

サンカルパ瞑想のやり方は?

準備するもの

  • ペン
  • 集中できる環境

やり方

1.「アーサナ(ポーズ)と呼吸法でマインドフルネスを実践する

自分が集中できる静かな環境を整えます。気が散らないようにスマホは他の部屋においておくか、電源を切るなど対策をしておきましょう。

呼吸法と「アーサナ(ポーズ)」で自分に集中できる状態にします。余計な感情や考えなどに惑わされずに、真っ白な自分と対話できるようにします。

2. 紙とペンを準備して「サンカルパ」を記入する

アーサナで心身がマインドフルな状態になったら、自分の中に湧き上がってきた達成したいこと、これから行いたいことの目的を明確にします。

なるべくポジティブな言葉、短くて肯定的な言葉で自分のサンカルパを問いかけ、紙に記入します。

3. 瞑想

瞑想をしながら、自分のサンカルパを心の中で唱えます。

4. チャクラに埋め込む

身心にサンカルパの種を植えつけるため、サンカルパを7つのそれぞれのチャクラ(次の章を参照)に埋め込んでいきます。自分のサンカルパが必要としているエネルギーの種に水をあげ栄養を与えるイメージを持つことがポイントです。

サンカルパ瞑想のポイント

どんなサンカルパでもOK

サンカルパ(願い)は、自分のためのものであって誰かが「良い・悪い」を決めるものではありません。ただし、上辺っ面の願いにならないことがサンカルパ瞑想では大切なこと。よくあるのが「貯金をたくさんしたい」というもの。貯金をするというのは手段であって、願いではありません。貯金をしたその先に何があるのか、自分の奥深くまで自分自身と対話するようにしましょう。

アーサナ中は呼吸に集中して

アーサナ中は、まだ自分のサンカルパを考える段階ではありません。呼吸に集中して意識を自分自身の内側に向けるようにしましょう。アーサナの目的は、心身のバランスを整えて真っ白な状態にすることです。

チャクラを理解しておくとより良い

ヨガの世界では、神秘体という私たち人間の中には見たり触ったりできない部分あり、そこにはエネルギーが流れて言われています。神秘体にはエネルギーの渦だと考えられている7つの重要な場所がありそれをチャクラと呼びます。

チャクラ 場所 特徴
第一のチャクラ 尾骶骨 生命力
第二のチャクラ 丹田(お臍の下) 自立心・創造性
第三のチャクラ 自信・活力
第四のチャクラ 心臓 愛・感情・情緒
第五のチャクラ コミュニケーション
第六のチャクラ 眉間 直感力
第七のチャクラ 頭頂部 人生の目的

サンカルパ瞑想では、それぞれのチャクラに自身のサンカルパを埋め込むことが大切。

無意識に沸き起こる感情や、行動、コントロールが難しい感情など、私たちの中にあると言われている7つあるチャクラは私たちがサンカルパを実現させていく上で深く関わってきます。

サンカルパを記した紙は毎日見るようにする

新年の抱負を決めたけれど、結局年の半ばになると忙しい毎日を送る中でいつの間にか忘れてしまっているなんて経験をしたことがある方もしるかもしれません。

筆者のおすすめは、サンカルパを記した紙を毎日見れるようにすること。手帳の1ページ目に挟んでおくもよし!冷蔵庫の扉に貼るもよし!毎日欠かさずそれを目にして身体を心の浸透させるようにしましょう。

皆さんにとって素敵な一年の幕開けとなりますように

サンカルパ瞑想は、自分の必要なものや得たいものがはっきりさせるため心の整理整頓にとてもピッタリです。是非、一年間有意義に過ごすためにも挑戦してみて下さいね。

皆さんにとって、2020年が素敵な年になりますように。

シンガポール在住8年フリーランスライター・ヨガインストラクター (全米ヨガアライアンスRYT200保持)。
WEBメディアを中心にライフスタイル、トラベル、ヘルスケア、エコについての執筆を手掛けながら、トレンドを取り入れつつそれぞれのニーズに合ったヨガクラスを当地で開催。
東洋と西洋の文化が集まるシンガポールからヨガや健康、ロハスなライフスタイルなど海外のトレンドをお届けします。
https://house-of-emma.com/