セルフお灸の効果やおすすめのツボの場所をせんねん灸で聞いてきた!セルフメンテナンスにいかが

マッサージや整体などのメンテナンスもよいのですがもっと手軽に自分でできるセルフケアとして「セルフお灸」がおすすめです。今回はお灸といえば「せんねん灸」で、おすすめのお灸や自分でお灸を行う際のちょっとしたポイントもお聞きしてきましたので合わせてお楽しみください。

ヨガをする人のからだは奥の筋肉が硬くなりやすい?!

ヨーガをすると、始めたばかりの頃はすればするほど、ある程度は柔らかくなります。しかし、続けていくうちにその感覚が薄れてしまったり、むしろ硬くなってきたように感じることはありませんか?確かにヨガをしている人は一見柔らかそうに見えるのですが、表面の筋肉だけで、筋肉の奥深くがとっても硬くなったりする人もヨガをする人やヨガインストラクターでは多いと他のヨガの先生から聞いたことがあります。
かくいうわたしもヨガを始める10数年前に比べて股関節周りなどいつのまにか硬くなったような…と感じるところもあります。本来はリラックスして心身を緩ませるためにヨガを行っているのに、なんということでしょう。一体、どうしたら、体も心も緩むのでしょうか?そんなときは少しアプローチの仕方を変えることが大事かもしれません。そのヒントに、セルフケアとしてのお灸があります。

お灸の効能とメリットとは?

お灸の効能は、数多くあると言われています。例えば、血行促進により血液の流れを促進します。それによって、冷え性が改善したり免疫力がアップするなどと伝えられています。また、血流が良くなることで肩こりや腰痛などの痛みの緩和につながったり、からだが緩むのでリラックス効果も働き、むくみの解消にも役立ちます。他にも自律神経や婦人科系の不調にも働きかけるので生理痛などの疾患が和らぐ場合もあるそうです。まさに、「妊活」をしている人にもおすすめの自然治癒力を高め心身のバランスをとる素晴らしい健康法です。こんなに多くの働きがありながら、ツボとお灸などのちょっとした道具さえ手元にあれば、自分で行うことができる手軽さが一番のメリットかもしれません。いつでも、どこでも手軽に行うことができる健康法がお灸です。

みんな知ってる!せんねん灸のショールーム銀座へGO!

白を基調としたすてきなショールームでした。

そこでお灸といえばおなじみの「せんねん灸」のショールーム銀座に行ってきました。こちらは、20分から30分程度の「お灸についてのミニ講座」を日々行っています。(テーマはいろいろあり、無料の講座と有料の講座があります。詳しくはせんねん灸のウェブサイトをご覧ください)

当日は、とても素敵なせんねん灸のスタッフの方がお灸の説明から東洋医学のお話までしてくれます。

せんねん灸 ショールーム銀座

東洋医学で健康な状態とは「気・血・水」が滞りなく巡っている状態を指す

このような図での説明もあります。帰ってから自作してみましたw

東洋医学では、一般的に ”気・血・水” が巡ることが大事だと言われています。「気」は元気の気、エネルギーのこと。「血」は血液。栄養を運ぶ、老廃物を回収する働きをします。「水」は体液です。この三つがきちんと循環していることが身体にとって良い状態であると言われています。逆に言うとどこかバランスが崩れると、うまく巡らなくなっているということです。。お灸は一般的に、エネルギーの通り道と言われる経絡(けいらく)にあるツボに置くものです。ちなみに、経絡というのは電車で言う所の線路で、そしてツボというのは駅にあたるだそう。もちろん、このツボというのは誰もが完全に同じ場所ということではなく、個人差があります。身体の不調が起こると、この経絡(けいらく)上の皮膚に凹みが生じたり、軽いカサつきや痛み、冷えなどが起きます。そこがツボになるので、そちらにお灸を乗せます。

意外と知らない正しいお灸の使い方&準備物

お灸のイメージは、肌に直接もぐさをつけて火をつけて「あちち!」などというイメージを浮かべる人もいるのではないでしょうか? 正しい使い方をご紹介します。

まずは準備物は、お灸やチャッカマンなどの点火器、ツボがわかる本、お水やツボの場所に印をつけるためのペン、そしておしぼりなどがあると安心とのこと。(せんねん灸の動画より)そして、前もって自分のツボにはペンで軽く印をつけておくと迷わずに済みます。
そして、台座のシールを剥がして指先につけてから炎に近づけて火をつけるのが安全なのだそう。(直接つけるかと思っていた!)煙が上がったらもう火はついているので炎からは離し、ツボに貼ります。
実はプロセスはとってもシンプルなんですね。ツボにつけてから火をつけたり、お灸が燃え上がるまで火をつけるわのは危ないので要注意。
お灸のことはわかったつもりでも、実は知らないことも多いのだなーと説明を聞いていて感じました。また、あまりにもお灸が熱い場合はツボが外れている場合もあるのではじめのツボを確認するときには周辺を触ってみて、凹んでいる部分、血行不良で冷えを感じる部分などをしっかり見つけましょう。

お灸ビギナーは温度の低いものを試してみましょう!

せんねん灸には、様々な温度のお灸がありますが、実はいずれも効果が同じなのだそう(知らんかった!)「熱ければ熱いほうがよい」わけではありません。「熱いのはちょっと苦手…。と感じている場合は、台座も分厚い温度が低いお灸を据えると、案外熱くないことがわかるかもしれません。熱さを感じる感覚というのはそれぞれに個人差があるので、数多くのお灸を用意しているので自分に合う温度を見つけることから始めます。

ビギナー向けお灸

    • 温熱レベル1:「せんねん灸レインボー」や「はじめてのお灸moxa」(香木の香りから緑茶の香りやくだものの香りなどいろいろあります。楽しい!)「マイルドせんねん灸ソフトきゅう」
    • 温熱レベル2:「せんねん灸アロマきゅう」、そして薬局などでも見かける方はいるかもしれません「せんねん灸オフ ソフトきゅう 竹生島」

これらは、初心者や熱さを感じやすい方、皮膚が弱い方、敏感肌の方にはおすすめなのだそうです。

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熱めがお好きな方向けお灸

逆に、皮膚が厚い部分(足の裏、かかとなど)は煙の出ないお灸でもある「レギュラー」(温熱レベル3)などもよいかもしれません。自分の皮膚の感覚で選ぶことが大切です。

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ヨガをするすべての人におすすめのツボ

今回、せっかくですので、せんねん灸ショールーム銀座でヨガをする方におすすめのツボを教えていただきました。

1、お灸ビギナーはここから「合谷(ごうこく)」

親指と人差し指のつけねのすこし凹んだ部分。冷えている部分などに。左右行います。

[ 症状・効果 ]

首から上の症状に働きかけます。肩コリ、ストレスなど万能のツボともいわれています。頭痛、肩こりなどにもよいそうなので、ダウンドックなどで肩の張りがあるときには試してみるのもよさそうです。
ちなみに左右で一対なので、どちらかだけではなく両方行うのもポイント。一つの燃焼時間は、約5分。火が消えてもしばらくは熱いので、台座の熱も冷めてからお灸を外すようにすると安心かもしれません。
ちなみに、初めての場合は、一つのツボに1日一回一つから、慣れてきたら温熱を感じるまで一つのツボに2〜3個置くのがよいのだそう。(もしそれでも熱さを感じない場合は次の日にまた同じ場所にお灸を置きます)。熱すぎず、最後までつけられるかどうかもとても大事です。はじめは熱を感じなくとも次第に心地よいあたたかさがうまれてくる場所を探してみてください。

2、むくみやヒザの痛みに「足三里(あしさんり)」

次に、おすすめなのが足三里(あしさんり)です。

[ 症状・効果 ]

むくみや胃腸などの症状や、体力を増やしたい時、あるいは膝が痛くなった時にも使えるツボです。ヨガをしすぎて膝が痛い時などにも試してみたい場所です。

3、生理の前後など「三陰交(さんいんこう)」

 [ 症状・効果 ]

生理の前後など女性特有の症状には欠かせません。押すだけでも軽く痛いなと感じる部分もあるかもしれません。毎月のケアとしても役立ちそうですね。 

また、せんねん灸は「ランナーのためのお灸」というものもあり、ヨガインストラクターやヨガの後はそのツボもおすすめではないでしょうか?と教えていただきました。筋肉疲労の緩和、軽減するためにもおすすめのツボがあるのだそう。

4、バランス調整に「太都(たいと)・太白(たいはく)」

 [ 症状・効果 ]

からだを支える筋肉の機能をめざめさせてくれて、歪みからくるバランスのくずれを調整してくれるのだそう。

5、からだを目覚めさせる「然谷(ねんこく)」

こちらもあわせてお灸するとさらに効果的だそう。

いずれにしても、ヨガの前の3時間くらいなどからだを目覚めさせるためにお灸をしたり、逆にアフターケアとしてお灸を取り入れてもどちらもからだによさそうです。私も愛用していますが「火を使わないお灸 太陽」などもあるので、火を使うと小さい子供がいて危ないのよね、というお母さんなども使えます。 

6、築賓(ちくひん)

[ 症状・効果 ]

骨盤と背骨を支える腰回りの筋肉のくずれたバランスを整えてくれます。アドムカシュバーサナ(ダウンドック)やウルドゥバダヌラアーサナ(ブリッジ)などで腰を痛めてしまった時などにはぜひ取り入れてみてください。

せんねん灸のホームページには、様々な症状に対応するツボがわかりやすく解説されています。動画も詳しく載っているので、とても楽しめる内容です。私自身も実際にお灸をする際のツボを探すために利用しましたが、とてもわかりやすく親切です。はじめてのお灸に対する不安もなくなるのでおすすめです。
実際に一週間セルフケアとしてお風呂上がりにお灸を使ってみましたが、体が温まりやすくなり痛みのある右側の股関節やお腹が少し楽になっているように感じました。季節の変わり目や気温が低いとき、雨が続くときなども楽な感じがしました。血行がよくなりゆるんだのか、深い眠りにもつながったように感じます。睡眠中にからだの怪我などの修復が行われると聞いたことがあるので、お灸でのセルフケアの良さを実感しました。

まとめ

 お灸のセルフケアは、筋肉も緩みやすくなり、眠りが深くなったり、怪我をした部分の体の痛みがやわらぐように感じました。秋から冬にかけてはとくに朝晩も冷え、手先足先も冷えやすい時期です。セルフお灸の習慣を身につけると、血行促進につながり怪我などもしにくくなる、あるいは気持ちの面でも落ち着く感覚がもたらされるかもしれません。体は一生付き合う大事なものです。あなたの代わりは他に誰もいません。ですから、体に向き合いしっかり休めたり、セルフお灸でケアすることで健康ですこやかで、しなやかな身体と心を育んでいきましょう。

女性誌、美容、健康系の雑誌(他、ジャンルは多岐にわたる)、webを中心に編集/ライターなどとして活動。昼夜逆転にて多忙な生活から体に不調をきたす。3歳から父の影響でヨガを知りつつも、取り組むことがなかったヨガに本格的に向き合うことに。再びヨガと出会い10数年。ヨガセラピーやラージャヨガにより健康を取り戻す。
現在は、都内のスタジオをはじめ、各施設、出張、プラネタリウムでのヨガなど、身体の柔軟性にかかわらず、優しく気持ちも楽しくなるヨガインストラクター、セラピストとしても活動中。多忙を極める人、多様な生活習慣、運動神経いかんにかかわらず、どんな状況の人でも、心や体が緩むよう、頑張ってもいいし、頑張らなくてもいいよ、とあまねくヨガやセラピーを楽しめる世界ができることを願っています。
趣味は旅や音楽。インドやタイ、ヨーロッパなどときどき訪れています。「癒しのおもしろ人」として世界の健康法、美容法を紹介し本を作るのが夢です。
座右の銘は
“I need plenty of rest in case tomorrow is a great day.” by スヌーピー

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