滝汗ヴィンヤサ「インサイドフローヨガ」を体験取材!日本でも人気急騰!

ダンスのような、はたまたフロースタイルのような今までにありそうでなかったスタイルのインサイドフローヨガ。吹き出す滝汗、流れるような動きが続く猛烈な運動量。これはまさに新時代のヨガ「ヴィンヤサ2.0 」。日本に上陸してじわじわと人気を集めているインサイドフローヨガを実際に取材、体験してきました!

ヴィンヤサ2.0ともよばれる新ジャンル「インサイドフローヨガ」

みなさんはインサイドフローヨガを知っていますか?
インサイドフローヨガはもともとドイツ系韓国人YOUNG HO KIMさんによって考案されたヨガ。Om(オーム)もマントラもありません。シャバアーサナもありません。いったいどんなヨガなのでしょうか?

新時代のヨガ、ヴィンヤサ2.0ともよばれるそのスタイルは、フロースタイルのようであり、ダンスのようで今までのヨガと似ているようでどれとも似ていないヨガ。ヨーロッパから始まり、韓国、日本と世界でも人気を呼び始めていて、一体どんなヨガ?!と気になり体験するとともに、実際にインサイドフローを教えている素敵なインストラクターさんにもインタビューしてみました。

細かなアライメントは重視せず音楽とリズムに呼吸を合わせる

通常のヨガですと、ヨガインストラクターは呼吸をナビゲートすることが多いですが、ポーズに意識を集中させているといつのまにか呼吸を忘れてしまうということもあります。しかし、インサイドフローヨガは音楽に合わせて繰り返し4拍吸って4拍吐くことをずっと繰り返すので、シンプルで呼吸に意識を持ちやすいのが特徴。

 真ん中で教えているのが、考案者のYOUNG HO KIMさんです。

繰り返し行われるシークエンスはまるで動く瞑想

インサイドフローヨガのアーサナは色々な組み合わせが可能です。先生によってバラエティに富んだシークエンスが楽しめるのも嬉しい。アライメント、といって通常のヨガでは怪我をしないように手の位置や足の位置など体の位置(ポジション)を細かく指示することもありますが、インサイドフローはより感覚的なヨガなのでより自分の内側に入り気持ち良さを優先させていくヨガなのでアライメントは重視していないそうです。

課題曲を使う前には別の曲で同じシークエンスを何度も練習するので体が覚えてしまうこともあるかと思いますが、手の位置・足の位置がわからない場合は周りの人を見たりしながら、すこしずつ形になれていくのが良いかなと感じました。このあたりは、ヨガというよりもダンスの振り付けを覚える感じに近いように感じました。頭で覚えるというよりも何度も行うことで体が覚えていく感覚です。

インサイドフローヨガインストラクターへインタビュー!動画に衝撃を受けたのがきっかけ

インサイドフローヨガのインストラクターの先生にお話を聞くとSNSがきっかけという人が多いことに驚きます。これも新しい時代の流れと言えるのかもしれません。今回、インサイドフローについてのお話を伺ったインストラクターはaya先生と石山多津子先生のお二人です。まずはaya先生からインサイドフローヨガにはまるきっかけを聞いてみました。

 キュートなaya先生。埼玉や千葉、都内などでインサイドフローヨガやその他のヨガを教えられています。

 

・インサイドフローにはまったきっかけは?

「インサイドフローコンサートの動画を2018年の6月にたまたま見て興味を持ったんです。もともとダンスにも興味があったので、これはなんだろう!と。気になって調べてみましたが、その当時まだ日本でインサイドフローができるところはなかったんです。その後、2018年10月に日本初上陸。2日間インサイドフローのトレーニングを受けたのが始まりです。2019年には創始者であるYOUNG HO KIN(ヨンホー)先生も初来日し、第二回目のティーチャーズトレーニングを受けました。そこから夢中になりましたね。」

・インサイドフローの素晴らしさはどんなところに感じますか?

「一番は、常に体が動いていることですね。動いていると無心になれるんです。また、インサイドフローにしかない「スモールウォーリア」や「レインボー」などユニークなポーズもあります。姿勢や形などのアライメントを気にするヨガではないので初心者でも楽しく行えると思います。」

たしかに、通常のヨガは怪我などをしないようにしっかりと手や足の位置などを気にすることが多いかと思いますがインサイドフローヨガはもう少し感覚的なヨガのようです。

「今ではすっかりインサイドフロー中毒です。楽しくて仕方ありません。ポーズができなくても楽しい!ですし、音楽も魅力ですね!音楽が好き、体を動かすのが好きという方にはとってもお勧めだと思いますので是非インサイドフローヨガを体験してみてください。」

ヨガ歴30年の多津子先生が語るインサイドフロー

 次に、ヨガ歴30年の石山多津子先生にもお話をうかがいました。

「私とインサイドフローの出会いは一本の動画でした。動画を見たところ、インサイドフローに見事に魅せられてバンコクで開催されたインサイドフローTT(ティーチャーズトレーニング)に日本人初参加することを決めました。そのTTでのインサイドフローの衝撃を忘れることは今も忘れることができません。目の前で繰り広げられるヨンホー先生のリードに何が起きているのかわからない感じでした。ひとつひとつがただただ感動的でした。このトレーニングで、ヨンホー先生に「インサイドフローをしている時には頭の中が座禅をしている」と言われたことが印象に残っています。」

やはりインサイドフローヨガは、人を魅了する力があるのですね。

「ヨガを学び30年。これまで学び・練習を積み重ね、教えてきたところで、インサイドフローに出会いました。スタイルとしては”新時代のヨガ”ということになりますが、今この時に出会ったことに意味があり、これまでのヨガにプラスされていく喜びを感じているところです。ひと世代ほど違うみんなと滝汗を流し練習をして、志の深い姿勢を見ながら大きな世界に飛び込んでいく自分を感じています。私の受け取ったインサイドフローヨガの感動を私にできる形でお伝えしていきたいと思っているところです。」

世代が異なることを感じさせない若々しさとそしてお優しさが溢れ出ている多津子先生。こうしてヨガを続けながらさらなる高みにチャレンジしていく姿勢も素敵です。憧れますね!

60分のインサイドフローヨガを体験!

歌舞伎めいたツーショットです。体を動かすのは楽しいですね。

今回体験したのは、aya先生が月に一度開催しているクラスのインサイドフロー60分。ヨガ歴12年目(インストラクターもしている)のわたくしめもいざ体験!インサイドフローヨガの大きな特徴としては、同じシークエンスを幾度となく繰り返すことですこしずつ瞑想状態になり、どんどんと滝のような汗が出てきます。当日はヨガ経験者も多く、「うー!汗かくー!やばい!」という声があちこちから聞こえてきました。想像通り、運動量としてはかなり多め。

一番手前の右下がわたくし。すでに髪が乱れています…。
これは、間違いなく運動不足解消になります。音楽もダンスのように音楽や音に乗る要素があるので、呼吸に意識が向きにくい人でも呼吸に意識をむけられるのも良い点だなと思いました。

音楽はただのBGMにあらず!音楽と体を一体化させる芸術はまるでミュージカルのような感覚

音楽をかけているヨガは多いかと思いますが、BGMとしての音楽が大半です。
インサイドフローヨガは、ティーチャーズトレーニングを受けインストラクターになるとクラスのシークエンスの際に使う曲をいくつかいただけるそうです。そしてクラスの中では、その日に使う曲の意味を説明する時間を取っています。
歌詞に込められている意味が、私たちが人生で直面する出来事とシンクロしたり共感できるような内容だったりすることも多く、まさに”ヨガとは人生の縮図である”ということが感じられるような瞬間があります。

今回のインサイドフローヨガのクラスで使った曲はセリーヌ・ディオンの”ashes” 

アーティスト名:セリーヌ・ディオン
曲名:Ashes (Steve Aoki Deadpool Demix)

Ashes (Steve Aoki Deadpool Demix) セリーヌ・ディオン

ashesはash=灰(燃えかす)の複数形です。
aya先生によるとこの曲に込められた思いは「いくら種を植えても芽が出ない、火をつけてもつかない状態の時、そこからでも私たちは何かを生み出すことができるでしょうか?」と問いかけている歌なんだそう。これを読んでいる方でも、人生何をやってもうまくいかないという時期、一度は経験したことがあるのではないでしょうか?(わたしもあります…。辛かったなぁ)

もちろんこの歌詞に出てくる「灰」などは比喩です。「私たちはどんなに辛い状況や環境でもそれに立ち向かうエネルギーを一人一人が必ず持っているということ。私たち自身が底知れぬパワーを持っていることを信じて、自分の奥底に眠るエネルギーや明るい未来、希望を放出するようにフローしていきましょう」という言葉を練習中に語ってくれました。

ひとつ注意点があるとすれば、インサイドフローヨガは、クラスの構成は先生により様々のようです。通常ゆったりとしたヨガを行う人にはちょっときついかもしれません。柔軟性がある方が楽しめるポーズもあり、なによりポーズを繰り返し行いますので、体に違和感がある人や体を痛めている人は、ご自身のペースで体と相談して楽しみながら行ってみてください。

当日参加した方にすこしお話を聞いてみたところ経験者も初めての方もいらっしゃいました。「とてもきつかったけれどいい汗をかいた」「もう少し簡単だと思っていたけれど、結構大変だった」「とても楽しい!やみつきになりそう!」などさまざまでした。みなさん汗をみっちりかいていましたが、クラスを終えた後も疲れ知らずなはつらつとした顔をされているのが印象的でした。まさにインサイドフローマジック!といったところでしょうか。

インサイドフローヨガはここで体験できる!

今回、体験したaya先生は埼玉の三郷や代官山などで、定期的にインサイドフローヨガのクラスを開催していますので詳しくはaya先生のinstagramを参照してください。開催情報が載っています。

AYA先生(@aya.yoga_t)Instagram

また、石山多津子先生のクラスもinstagramでクラス情報が確認できます。
石山多津子先生(@tazukoishiyama)Instagram

インサイドフローヨガのイベントやTT(ティーチャーズトレーニング)にご興味がある方は検索すると随時様々なイベントがあるので家のお近くで今回の先生がたが教えていなくても諦めずw是非探してみてください。

まとめ

伝統を引き継ぎつつもますます進化し続けるヨガ。その中でインサイドフローヨガはヴィンヤサヨガの中で新しい風を巻き起こしています。ダンスが好きな人、ミュージカルな気分を味わいたい人、しっかり動いて汗をたっぷりかきたい人は、是非インサイドフローヨガを体験してみてくださいね!終わった後に感じる瞑想的な感覚は、他の運動では得られない素晴らしさがきっとあります。 

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女性誌、美容、健康系の雑誌(他、ジャンルは多岐にわたる)、webを中心に編集/ライターなどとして活動。昼夜逆転にて多忙な生活から体に不調をきたす。3歳から父の影響でヨガを知りつつも、取り組むことがなかったヨガに本格的に向き合うことに。再びヨガと出会い10数年。ヨガセラピーやラージャヨガにより健康を取り戻す。
現在は、都内のスタジオをはじめ、各施設、出張、プラネタリウムでのヨガなど、身体の柔軟性にかかわらず、優しく気持ちも楽しくなるヨガインストラクター、セラピストとしても活動中。多忙を極める人、多様な生活習慣、運動神経いかんにかかわらず、どんな状況の人でも、心や体が緩むよう、頑張ってもいいし、頑張らなくてもいいよ、とあまねくヨガやセラピーを楽しめる世界ができることを願っています。
趣味は旅や音楽。インドやタイ、ヨーロッパなどときどき訪れています。「癒しのおもしろ人」として世界の健康法、美容法を紹介し本を作るのが夢です。
座右の銘は
“I need plenty of rest in case tomorrow is a great day.” by スヌーピー

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