エシカルファッションで始めるエコ活。環境配慮のヨガウェア・小物ブランド7選

ヨガをするモチベーションの中には「おしゃれなヨガウェアを着てヨガすること」という方もいるかもしれません。実は私達が身にまとっているファッションが地球環境に大きなダメージを与えているということはご存知でしょうか。今回は、ファッションが環境に与えるダメージについて、そして少しでも地球環境に負荷の少ないエコなヨガウェアをご紹介します。

ファッションと環境問題

気候変動問題

地球温暖化が環境問題の中でも深刻な問題の一つということは周知の事実。温暖化を2050年時点で1.5℃未満に押さえることができれば、2℃の場合に比べて途上国の数億人の命を救うことができるとも言われています。 

地球温暖化の原因の一つ温室効果ガス(CO2)。実はアパレル産業の排出する温室効果ガスは年々増加の一途を辿っているそう。大量消費・大量生産時代の象徴とも言えるファストファッションの存在が大きいとも言えるかもしれません。アパレル商品を生産する過程などで排出される温室効果ガスの量は、2030年には約20億8千万トンになると予測されています。これは一年間に、約2億3千万台の乗用車から排出される温室効果ガスの量にほぼ等しいそう。

化学物質の使用

手頃な値段で店頭に並ぶ多くの服の素材である綿には多くの殺虫剤や除草剤が使用されています。このデータからも健康被害を受けている農家が多いのも納得できますよね。

その他にも染色の際の重金属や環境ホルモンなどの化学物質が川や海を汚染し、飲水被害などの報告も挙げられるそう。

マイクロプラスチックス

マイクロプラスチックとは5ミリ以下のプラスチック粒子のこと。ここ数年間で海に浮かぶマイクロプラスチックの問題が次々と明らかになってきました。

リーズナブルな値段の洋服の多くはポリエステルやナイロンといった化繊、つまり繊維状のプラスチックからつくられています。それが洗濯をする度に細かな繊維となって下水へと流れ、海や川に流れ出ていくのです。流れ出た繊維を誤って食べてしまった魚たちは私達の食卓へと運ばれることも。

ゴミ問題

毎年ファッション業界からは9200万トンの繊維が廃棄されていると言われています。このまま行くと2030年にはさらに5700万トン増えると予想があります。

日本における衣類の3R(リユース、リサイクル、リペア)はかなり低い言われています。ごみとして処理された洋服たちのほとんどが、焼却処分もしくは埋め立て処分されています。

私たちができること

エシカルファッションを取り入れよう!

エシカルファッションとは、英語のEthical Fashionがそのまま日本語として使われている言葉です。Ethical(エシカル)を直訳すると、「論理的な」、「道徳上の」となります。つまり、「エシカルファッション」とは、環境問題、労働問題、社会問題に配慮した、良識にかなった素材の選定や購入、生産、販売をしているファッションのことを指します。

エマ・ワトソンや次世代プリンセスのメーガン妃(メーガン・マークル)など日本でも影響力の強い海外セレブは積極的にエシカルファッションを取り入れていることをご存知の方も多いかもしれません。

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Good on you アプリを活用しよう!アパレル系ブランドのエシカル評価が分かる!

エコ先進国のオーストラリア発のスマホアプリ「Good On You(グット・オン・ユー)」(英語対応)。Good On Youはエシカルファッションを気軽に楽しむことができるとあって、海外のエココンシャスな人々の多くが利用しているアプリです。

先述したエマ・ワトソンもGood On Youユーザーの一人でアンバサダーとしても就任しています。

このアプリでは、1000を越えるアパレル系ブランドがどれほどエシカルなのかについての評価を知ることができます。エシカル度の評価は、Great・Good・It's a start・Not Good Enough・We Avoidの5段階で行われており各ブランドのエシカル度を比較した上で洋服の購入ができます。

評価基準は、「人」・「環境」・「動物」の3つ。「人」は、児童労働や強制労働、労働者の安全や団結権保護の扱いを基準に評価。「環境」は省エネや環境にやさしい素材の使用、有害化学薬品使用、包装などが評価基準となっています。また「動物」というのはファーやアンゴラ、皮の使用方法やミュールシングの有無など。

日本のアパレルブランドは、まだまだ環境やサステイナビリティーに配慮したブランドは多くなくGood on youの評価対象として名前を連ねているものはありませんが、ヨガウェアなど海外製のものを身にまとう際は活用してみるといいかもしれません。

Good On You

環境に配慮したヨガウェア

adidas(アディダス)

ESSスポーツブラ 価格・8,640円(税込み)

adidas (アディダス)

スポーツウェア・ヨガウェアでも愛用者の多い「addidas」は、スポーツアパレルブランドの中でも環境に配慮した物づくりをいち早く取り入れているパイオニア的存在。約20年間環境のために活動を続けているデザイナー・ステラ・マッカートニーとコラボレーションして環境に配慮したヨガウェアやスニーカーなどの開発を手がけています。

manduka(マンドゥカ)

https://manduka.jp/

ブリーズサポートキャミ 価格・7,182円(税込み)

manduka (マンドゥカ)

オーガニックコットンを始め環境に配慮した素材や工程などを徹底した物づくりで有名な米国発のヨガウェアブランド「manduka(マンドゥカ)」。エコなブランドというだけでなく、機能性やデザイン性に優れているのもエココンシャスなヨギーニにおすすめの理由です。

[sn]super.natural(スーパーナチュラル)

W YOGA BACK CROSS LOOSE TEE
レディースリラックスシルエットバッククロスデザイン7分袖トップス 価格9,180円(税込)

スイス生まれの[sn]super.natural(スーパーナチュラル)はすべてのアイテムに希少なメリノーウールを使用し、本物志向のユーザーから高い評価を得ています。BLUESIGN®SYSTEMのシステム・パートナーブランドで、ファッショナブルでテクニカルなブランドであるだけでなく、消費者の安全を保証し、持続可能な企業として厳しい基準をクリアした企業でもあります。

[sn]super.natural(スーパーナチュラル)

Dharma Bums Yoga and Activewear(ダーマ・バムズ・ヨガ・アンド・アクティブウェアー)

White Crop Tee 価格・60AUSD(日本円・約4,560円)

Dharma Bums Yoga and Activewear
(ダーマ・バムズ・ヨガ・アンド・アクティブウェアー)

エコ先進国のオーストラリア・シドニー発のエシカルヨガウェアブランド「Dharma Bums Yoga and Activewear(ダーマ・バムズ・ヨガ・アンド・アクティブウェア)」。多くのヨガウェアが中国やベトナムなどの向上で生産されてますが、Dharma Bumsはオーストラリアの小さな工場で生産されているのは、エシカルな製造と高い品質を守りたいという思いから。エシカルなのはもちろん、締め付けがないデザインでヨガに集中することができるデザインのものばかりです。

Organic Basics(オーガニック・ベイシックス)

https://organicbasics.com/

SilverTech™ Active Leggings 価格・DKK599(日本円・約9,715円)

Organic Basics(オーガニック・ベイシックス)

エココンシャスな人に大人気のデンマーク発エシカルブランド「Organic Basics(オーガニック・ベイシックス)」。アンダーウェアからTシャツそしてアクティブウェアまでのアパレル商品を取り扱っています。シンプルなデザインのものが多く飽きがこないのも長く着続けられるポイント。素材に拘った作りで着心地の良さが評判のブランドです。

Yin Yang(イン・ヤン)

https://shop.yin-yang.jp/

[Bali]ボタニカルレギンス・タイダイ 価格・9,600円(税抜き)

Yin Yang(イン・ヤン)

日本とバリの職人の手仕事によって生み出される優しいライフウェアを提供している「Ying Yang(イン・ヤン/ 陰陽)」。厳選された素材や環境に配慮する製法にこだわった商品の85%以上はオーガニックコットンや再生繊維やリネン等の自然素材を使用した徹底ぶり。イン・ヤンの定番で人気の草木染めレギンスは、他のヨガウェアブランドにはないデザインでとても人気商品の一つです。

Boody(ブーディー)

 https://www.boody.co.jp/

レーサーバック タンクトップ 価格・3,990円(税込み)

Boody(ブーディー)

オーストラリア発の「Boody(ブーディー)」は、快適さ・スタイル・健康をコアとしたエコウェアブランド。素材として使用されているのは「バンブー(竹)」です。低刺激で通気性に優れた素材はエコなだけでなく、身につける私達にとっても快適さを提供してくます。価格帯も、その他のエシカルブランドに比べてリーズナブルなのも嬉しいポイントです。

Purnama(プルナマ)

シンガポール発のエシカルファッションブランドが日本からでも通販サイトで購入できるようになりました。ヨガウェアの扱いは無いですが、天然素材とユニークなデザインが特徴的なバッグやリュック、アクセサリーなどの小物を提供しています。ヨガウェアを入れるのに最適なビーチバッグやヨガベルトなどもあります。
プルナマは『地域社会、環境そして世界をより良くする』をコンセプトにしていて、アイテムの生産を通した問題解決の仕組みが作られています。アジアの女性、子どもたちに影響を与えることができるのです。

質の高いハンドメイドアイテムは、生産過程や素材だけでなく、デザイン性でも高く評価されています。

Purnama【プルナマ】

何を着るかではなく、どうしてそれを着るか

 

ヨガの世界では欲求を手放して、修行し続けることが大切だと説かれています。

欲求の赴くまま消費するよりも、ずっと着たいと思える素敵なウェアを数枚身にまとってヨガをすることの方がエシカルでサステイナブルということは誰でにも想像がつくことですよね。

安価な値段で何でも手に入る世の中ですが、その裏には犠牲になっているものが多くあるということを私達はしっかりと理解しなくてはなりません。

是非地球のためそして自分や将来のためにできることを始めてみてはいかがでしょうか。

シンガポール在住8年フリーランスライター・ヨガインストラクター (全米ヨガアライアンスRYT200保持)。
WEBメディアを中心にライフスタイル、トラベル、ヘルスケア、エコについての執筆を手掛けながら、トレンドを取り入れつつそれぞれのニーズに合ったヨガクラスを当地で開催。
東洋と西洋の文化が集まるシンガポールからヨガや健康、ロハスなライフスタイルなど海外のトレンドをお届けします。
https://house-of-emma.com/