専門家が教える8つのヨガ食事法。未来の自分を変えるためのシンプルで大切な健康術

ヨガをしていたら普段食べる「食事」が気になってきた!どんなものを食べたらいいの?食べる時間や量はどのくらい?湧き出る疑問、素朴な疑問。もっと健やかになりたいあなたに届けたい。ヨガインストラクター兼調理師でもある戸井田ノリシゲさんにインタビューしてきました!

ヨガを始めると次第に食事にも気を使うようになる人も多いかと思いますが「自分に合う食事」というのはなかなかわからないものです。食事の種類、量、どれをとっても迷うことが多いものです。

そんなときには、やはり専門家の知恵をお借りしたいもの。ヨガインストラクター兼調理師をされている戸井田ノリシゲ先生にお話を聞いてみることにしました!

ヨガをする人全般におすすめの食材とは?

「正直に言うと、特定の食品だけ食べていいということはないんですよ。人によって体質なども違いますから。だから僕個人の話ということでもよければお話しします」
たしかに、いまは便宜上、体質別などでおすすめする食材などもWEBや雑誌に多く取り上げられていますが、あくまでも一例。
今回は、大きな枠組みで調理師でもある戸井田ノリシゲ先生が食事をする際に気をつけていることなどをお聞きしてみることにしました。

まずは戸井田ノリシゲ先生のプロフィールから。 戸井田先生(通称トイちゃん先生)は、小さな頃から食に興味を持ちご自身がダブルワークで夜間で服部料理専門学校に1年半通い調理師の免許を取られたという努力家。その後、飲食店に転職されて本部事務など様々なことを経験。現在はヨガインストラクターだけでなく、シェフとしても活躍されています。以前勤めた会社が不景気になり、急遽仕事を辞めなければならなくなったため、急に時間ができ、その時間を利用し失業保険をもらいながら仕事を探しつつ、ジムに通い始めたのがヨガとの出会いでした。運良く、仕事は決まりましたが、そのままジムには通い続けました。その後、ホットヨガに出会います。のちに、TOKYOYOGAで全米ヨガアライアンスRYT200を取得。TOKYOYOGAはアシュタンガヨガが主流だったので、当初はアシュタンガヨガを行いながら二刀流で調理師もされていたそうです。現在は、人気のビーガンレストラン「アインソフ」にてシェフをされながら、ヨガインストラクターとしてもご活躍されています。

ここから、戸井田先生に教わる8つのヨガ食事法を一つずつ説明していきます。

1.食事で大切なことは体が求めているものを食べること

玄米は体にいいと言われますが、戸井田先生は個人的に、自分の体と玄米の量のバランスを実際に食べてみて観察した結果、一週間の食事のうち、半分が玄米食だとちょうどいいということがわかったそうです。20食食べるとしたら10食を玄米食にする。戸井田先生は、現在働いているアインソフでの賄いに玄米があるため、程よい量の玄米を食べることができ健康のバランスが取れているとのこと。

「大切なことは自分で色々な方法をためしてみて、体が求めているものを食べることです。思考だけで考えると、見た目が綺麗なものに惹かれることが多いかもしれませんが、その時は一回、本当に食べたいものかどうか、自分のお腹に聞いてみるんです。」

 なるほど。たしかに、お店に並ぶ食材やおかずを見て今日は「すごくピザが食べたい!」と感じたとしても、それは見た目がよいからなのか、本当に食べたいのかはわかりにくいところ。体に一度聞いてみる、と衝動が一旦収まることもありそうです。

2.コンビニも使い方次第。気を付けている添加物

 戸井田先生は、AIN SOPH.JOURNEY (アインソフ ジャーニー ビーガンレストラン)に入ってから添加物との関わり方が変わったそう。例えば、同じコンビニのものでも表示の裏側をみると、添加物がたくさん入っているものもあれば少ないものも様々あるそう。例えば、お腹が空いたり時間がないときなどはコンビニを利用することがあったとしても、できるだけ添加物を取らないようにするだけでだいぶ体には違いが生まれるんだとか。表示ラベルを見て添加物をほんの少し取らないだけで体に違いが生まれることも。
亜硝酸ナトリウムカラメル色素ショートニングなどの添加物を取らないように心がけています。厳密に、あまりにも神経質になる必要はないけれど、表示されている部分だけでも見て食べるものを選ぶのも一つの手段かもしれません。また、食べるときには罪悪感を持たずに思いっきり食べることが大切ですね!」

3.食材の鮮度も重要!採れたてを美味しくいただく

こちらもほんの少し気にするだけで良いとのことでしたが、戸井田先生曰く「野菜などはできるだけ鮮度が良い”採れたて”を食べるようにしている」とのこと。戸井田先生は、福島のお友達から購入した採れたての野菜が届くのだそう。その野菜たちは、冷蔵庫に入れておいてもかなり長持ち。通常、スーパーで購入した野菜との鮮度の違いを実感することがあるのだそうです。”地産地消”という言葉もありますが、野菜や食材の輸送にもエネルギーがかかるので、できるだけみじかな場所でとれた美味しい食材を利用するというのも大切なことかもしれません。

4.ヨガをして緊張が取れリラックス。暴飲暴食を防ぐことにつながる

また、「ヨガをすることでリラックスすると、消化も進み、結果的に暴飲暴食を防ぐことにもつながるかもしれません」と戸井田先生。体と心は繋がっているとはよく聞く話ですが、食事と心の関係もとても奥が深いもので、よく噛んで食べたり、ゆっくり味わうことでも暴飲暴食は防げます。

5.マインドフルネスに食事をいただく「食べる瞑想」

ビジネスでも話題になって定着しつつある「マインドフルネス瞑想」のなかでも「食べる瞑想」というのがあります。一つ一つの食材を口に入れるときに、手の動き、舌の動きを意識して感じて味わうことで食事も瞑想の働きになります。「食事の時間は、仕事や考え事をすこし傍に置いておいて、ゆっくりと一つ一つの動作を意識しながら食べてみるというのもおすすめかもしれません」と戸井田先生。

6.時間帯や食材にプラスαするだけでも変化が!

体を作りたいならタンパク質が必要なわけですが、肉食と菜食の使い分けをするのが良いでしょう。よく料理本などをみるとメインのものがお肉や魚になっていることが多いですが、必ずしもそうである必要はないんです。
例えば、5大栄養素と言われる「タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル」。
ある程度は上手にとる必要がありますが、
例えば、野菜を炒めて中華っぽいおかずを作り、そこに厚揚げ、豆板醤を使いボリュームを出してメインのおかずにしてもOKです。大切なことは自分の体調を観察したり、食べる時間帯での食材の工夫、例えば夜遅くだったら野菜スープだけにするとか。どうしてもお腹が空いている時にはおにぎりをかじることも悪くはないし、トータルで見た時の食事のバランスを大切にしてください。」

7.発酵食品はやっぱり体にいい!

「万人に合う食事というのがあるわけではない」というお話は伺ったもののせっかくですし、「こんな食事だったら良いというのはありますか?」と聞いてみました。すると「発酵食品」はおすすめ!とのこと。難しく変わった食材を取る必要はなく、甘酒や塩麹、納豆やキムチなどおかずに一品加えるだけでも整腸作用も生まれます。

例えば、毎日3杯コーヒーを飲んでいたら一杯分を代替で甘酒にしてみるなど、無理がない形で取り入れていくのがよいとのこと。もちろん、これも体質などが関係しますので、食べてみて合わないものを無理に食べる必要はなく、体の声を聞いて食べてみて美味しい、体が心地よいなと感じるものを摂ること。また、個人的にわたしは豆乳が全くダメなのですが、そんな場合はアーモンドミルクやライスミルクを試してみるなど、やはり自分で試してみて合うか合わないかを探していくというのが大切だそう。

8.食べる時はギルトフリーであれ!罪悪感を持たずに美味しくいただこう

これは食べる時のマインドのお話です。ヨガでも意識の大切さについて聞いたことがあるかもしれません。例えば「この食べ物、食べて大丈夫なのかなぁ?」「あー、またたくさん食べてしまった」と感じるか、「美味しいものをいただけて幸せだな」と感じるかで同じものを食べたとしても、その後に体に与える影響が変わってきます。

できるだけ体にいい食事をいただくに越したことはありませんが、食べる時には罪悪感を持たずに美味しくいただくことが体にとっても心にとってもよい影響をもたらすでしょう。お腹が空いて甘いものをいただく時、ベジタリアンでない方はお肉をいただく時などは喜んでいただく、というのも食事を食べる上での大切な心がけかもしれません。

ヨガと食事で健康に!戸井田先生おすすめの本4選

最後に、戸井田ノリシゲ先生おすすめの食事やヨガ、瞑想にまつわる本を4つご紹介いただきました。お料理が好きな人もヨガや瞑想が好きな人も、楽しく読める本ばかりです。人生に、生活にお役立てください。

1、「日本初の発酵マイスターが教える! 今日の発酵食ごはん ~10分で完成 簡単3ステップ 麹を使い切る~」

 著者名:是友麻希 
タイトル:
日本初の発酵マイスターが教える! 今日の発酵食ごはん ~10分で完成 簡単3ステップ 麹を使い切る~    

手軽で簡単に取り入れられる発酵食について書かれています。                          

日本初の発酵マイスターが教える! 今日の発酵食ごはん ~10分で完成 簡単3ステップ 麹を使い切る~

2、へたおやつ

著者:白崎裕子
タイトル:へたおやつ

 
小麦粉を使わないお菓子を中心としたレシピ。アレルギーのかたでも食べられる美味しいお菓子について書かれています。

へたおやつ 小麦粉を使わない 白崎茶会のはじめてレシピ

3、ブッダの瞑想法 

著者:地橋秀雄
タイトル:ブッダの瞑想法

毎日少しずつ実践することで身につく瞑想法。心が穏やかになり、日常生活にもよい働きを生みます。

ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践

4、自分を許せば、ラクになる。 

著者:草薙龍瞬
タイトル:自分を許せば、ラクになる。

ストレスや人間関係に悩むひとにも、読むとヒントになる本。

自分を許せば、ラクになる。

最後に

今回は、食に興味があり意識して体にいいものを取り入れている方も、「ヨガは好きだけど、食はちょっと自信がないかも…。」という方も、簡単に取り入れられるヨガ的な食事のヒントを戸井田先生にたくさん教えていただきました。「全ての食はヨガに通ずる」。コンビニで選ぶ食材のチェックをするもよし、 普段の献立に発酵食品を追加するのもよし、食べる瞑想をするもよし、まずはできること好きなことから始めてみることがすこやかヨガライフへの道ですね。

ヨガ後の食事は2時間NG!?ヨガの前も食べちゃダメって本当?ダイエットに最適な食事法をご紹介
ヨガレシピ集(アーユルヴェーダレシピ、ヴィーガンレシピ)

女性誌、美容、健康系の雑誌(他、ジャンルは多岐にわたる)、webを中心に編集/ライターなどとして活動。昼夜逆転にて多忙な生活から体に不調をきたす。3歳から父の影響でヨガを知りつつも、取り組むことがなかったヨガに本格的に向き合うことに。再びヨガと出会い10数年。ヨガセラピーやラージャヨガにより健康を取り戻す。
現在は、都内のスタジオをはじめ、各施設、出張、プラネタリウムでのヨガなど、身体の柔軟性にかかわらず、優しく気持ちも楽しくなるヨガインストラクター、セラピストとしても活動中。多忙を極める人、多様な生活習慣、運動神経いかんにかかわらず、どんな状況の人でも、心や体が緩むよう、頑張ってもいいし、頑張らなくてもいいよ、とあまねくヨガやセラピーを楽しめる世界ができることを願っています。
趣味は旅や音楽。インドやタイ、ヨーロッパなどときどき訪れています。「癒しのおもしろ人」として世界の健康法、美容法を紹介し本を作るのが夢です。
座右の銘は
“I need plenty of rest in case tomorrow is a great day.” by スヌーピー

blog
https://mayuchi34.hatenablog.com
Facebook
https://m.facebook.com/oshiki.mayumi