ヨガとサステイナブル。環境にも私にも嬉しいヨガを通して出来る持続可能な暮らしとは?

最近よく耳にするサステイナビリティーという言葉。私達が生活していく上で、環境やライフスタイルに大きく関わっているとても重要な言葉なんです。サステイナビリティーが世の中で注目を集めるようになった一つの要因として、世界規模で起こっている環境問題から目をそむけることはできません。「私には関係ない」そう思う前に是非、できることから始めてみませんか?

サステイナビリティとは

サステイナビリティの言葉の意味

良い社会と自然環境を保ち続けるために環境保護活動や社会貢献活動、健康について重要な言葉「サステイナビリティー」。

「サステイナビリティー」とは、英語のsustainabilityがそのまま日本語として使われていて、「維持できる、耐えうる、持ちこたえられる」などの意味を持ちます。

健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイルを意味する言葉・ロハスの一部でもあるサステイナビリティーという言葉は、つまり、私たちの社会や環境をこのままより良いものとして維持し続けて後世に繋げていくということ。

  • ロ (Lo)=Lifestyles of
  • ハ(Ha)=Health and
  • ス (S)=Sustainability

背景にある深刻化する環境問題

プラスチック問題

手軽で耐久性のあり、また生産コストを抑えられるとして、ペットボトルはもちろんのこと、洋服から自動車など私たちの生活のありとあらゆる場面で利用されているといっても過言ではないプラスチック。

今このプラスチックが大きな問題となっています。プラスチックの多くは使い捨てが前提。利用後には、しっかりと処理されず、環境中に流出してしまうことも少なくありません。

そして環境中に流出したプラスチックのほとんどが最終的に行きつく場所が海。そして海に流出した大量のプラスチックごみは、海の生態系に影響を及ぼし、その結果私達の生活にも甚大な被害を及ぼしています。

例えば、海に浮かぶプラスチックゴミをプランクトンと間違えて食べてしまった魚達が私達の食卓に並ぶということは容易に想像できます。

世界経済フォーラムでは、このまま行くと「2050年までには海のプラスチックごみの量は、海の魚の量を上回る」という予想も立てています。

食糧問題

国連では、2050年までに世界の総人口が96億人に増加すると言われています。そこで問題になってくるのが、食料不足の問題。96億人に対しての食糧は絶対的に足りないと言われています。

その理由の一つが、食糧を生産するための土地や水には限りがあるということ。また毎年のように世界各地で異常気象による農作物の不作が伝えられていいます。

今現在でも、世界では8人に1人が飢餓状態にあると言われている中で、このままだと生きていくために最も大切な食糧が充分な量が食卓に並ばないということも予想できます。

地球温暖化

異常気象の大きな要因の一つが、地球温暖化が挙げられます。自動車を含む乗り物が排出する二酸化炭素、また世界的に問題となっているフードロス(食品ロス)など様々な事柄が原因となっている地球温暖化ですが、ただ地球の温度が上がるというだけではなく、私達の生活に様々な影響を与えます。

一つが先述した通りの干ばつや水不足などによる食糧不足に繋がるということ。またその他にも、蚊が異常発生し伝染病が広範囲で発生する可能性も。

ヨガとサステイナビリティー

ヨガを通してできるエコな活動ってどんなこと?

サステナビリティを実現するために、私たち個人ができることは「環境に悪い影響を与えない行動」をしていくこと。つまり、エココンシャス(エコに関心を持つ)になることが大切。

・マイボトルを常に持参する

価格:2,676円

タイガー 水筒

ヨガをプラクティスする際に、飲み物を持参するのは一般的。スタジオによっては、ウォーターサーバーなどを提供している場所もありますよね。水を持参する際は、ペットボトルやプラスチックカップの使用はやめて、マイボトルやマイカップを持参するようにしましょう。

ペットボトル飲料は手軽に気軽に購入することができますが、週に何回ものプラスチックごみを出すことがサステイナブルでないことはよく分かりますよね。

・Meatless Monday(ミートレスマンデー)

「月曜日はお肉を食べない」というミートレスマンデー。10年前に、イギリス人歌手のポール・マッカトニー氏がスタートした運動です。

そして、2019年3月にはアメリカニューヨークでは全ての公立学校の給食を毎週月曜日にミートレスにすることを発表し海外では多くの話題を呼びました。

ニューヨークだけでなく、学校給食や学食、社食、そしてレストランなどでも週に1回菜食の日を取り入れるムーブメントが世界38カ国で行われています。

これは、畜産物の生産は環境負荷が多いこと、また私達の健康にも著しく悪影響を及ぼすことが様々な調査や研究結果で分かっていることから。

ただし、ただ闇雲にいきなりベジタリアンやヴィーガンになることは返って自分の健康に大きな打撃となる可能性も。まずは、週に1日からでも動物性食品の消費量を減らすことを始めてみませんか。環境、そして長い目で見た上での私たちの健康にとっても大きな変化を生み出すことが可能になりますよね。

・エコなヨガウェアやマットを使用する

自分の身につけるもの、持ち物もまたエコなものを選ぶこともエコに配慮した行動です。

米国LA発のヨガブランドManduka(マンドゥカ)では、Sustainability is the New Technology(サスティナビリティ(持続可能性)こそが最新技術)と掲げて、環境保護を第一に考えた物づくりをモットーとしています。商品は可能な限り自然のままの素材を使用。オーガニックコットンや麻、またテンセルなど地球に優しいのはもちろんのこと、私たちの肌にも優ししい素材の商品が揃っています。

日本でも、ヨガインストラクターを中心に大人気のヨガブランドです。特にインストラクター大絶賛の最高級ヨガマット「ブラックマットPRO」はヨガスタジオ等でもよく取り入れられているので見かけたことがあるかもしれません。

価格:18,900円(税込み)

ヨガインストラクターなどプロの間で愛用者の多いマンドゥカのプロマット。
その使い心地はプロからのお墨付きですが、もちろん生産方法もしっかりとエコに配慮されています。OEKO-TEX 基準(Standard 100 by OEKO-TEX)をクリアした排ガス0の製造工程で、製造工程での排ガスを一切出すことなく毒性を一切含まないラテックスフリー素材使用。

価格:8,100円(税込み)

manduka YOGITOES スキッドレス マット

リサイクルポリエステル糸50%で織られた生地を使用し、8つの廃プラスチックボトルをリサイクルして作られているタオル「Yogitoes SKIDLESS」は、普通にタオルを製造する3分の2以下のエネルギーで生産出来るヨガタオル。LAブランドらしいポップで鮮やかなカラー、デザイン等も多く取り揃えてあり選ぶ楽しさもあります。汗による滑り・ズレを解消してくれるので、ヨガマットの上に敷いたり、これ一枚でヨガを行ったり、大変重宝します。

価格:16,200円(税込み)

manduka ワンシー/ THE ONESIE

マンドゥカのアパレルラインには、ヨガウェアとしでだけでなく普段使いできるウェアも揃っています。人気のオールインワインは、オーガニックコットンとモダール混のストレッチ素材を使用したウェアです。ワンマイルウェアとしても重宝する上質なオールインワンです。
これからのシーズン、ビーチヨガなどをした際やまた飛行機などの移動時にも活躍しそうですよね!

All things in Nature+詰替え用パックセット

健康、美容、そしてエコに配慮した無添加の洗濯洗剤が増えていますが、その中でもおすすめなのが湘南生まれの洗濯用洗剤「All things in Nature(オール・シングス・イン・ネイチャー」です。洗濯物の汚れを落とす一方で、洗剤汚れによる肌荒れの原因になるとも言われる界面活性剤の割合が、その他の無添加洗剤よりも遥かに少なく身体にも環境にも良い洗剤です。

また、汚れた生活排水を素早く生分解させて自然に戻る働きがあるため、地球にも優しいは嬉しい点。ヨガウェアを含め、暮らしていく中で洗濯は欠かせない習慣の一つ。身体にも環境にも良い洗剤で大切に洗濯をすることで、長く使うこともできますよね。

ヨガの哲学書にはサステイナビリティーに繋がる答えがたくさん詰まっている

ヨガを実践している人の多くは、アーサナを実践することがヨガを実践することと思っている方が多いのは事実ですが、ヨガの経典「ヨガスートラ」には、ヨガの最終的なゴールは、自己受容をすること。つまり、自分を受け入れること。アーサナを実践することは、ヨガのほんの一部であって、日常生活で良い行い、つまりサステイナビリティーに繋がる行いをすることもヨガを実践することと説かれてます。

そもそもヨガって?
経典「ヨーガ・スートラ」におけるヨーガの定義を見てみよう!

・不必要なモノは持たない

最終的なゴールに向かってヨガを実践する上で、ヨギは不必要なモノは持たないことが経典の中では説かれています。

不必要なモノとは、物質的な目に見えるモノだけでなく、思考や雑念も含めて。アーサナや瞑想を実践していくことで、余計な物欲や欲求などをコントロールすることを目指していくのがヨギーなのです。

安価な値段で何でも手に入る今の世の中は大量生産・大量消費が当たり前。そんな中で犠牲のなっているのは環境です。何も持たない暮らしを実現するのは中々難しいかもしれませんが、本当に必要なモノ、そして大切に長い間使えるモノを手にすることでサステイナブルな暮らしの実現が可能になっていくのではないでしょうか。

・バランスの取れた食事

ヨギーはバランスを最も大切にします。「食べなさ過ぎない・食べすぎない」という食事においても調和することを重んじます。食べ物は、質素で栄養があり、水分を含み、落ち着かせてくれるもの。菜食主義をなるかどうかというのは育ってきた環境や宗教など個人の問題と説かれています。それでも、集中力と精神性向上のためにはいずれかは菜食に変えなければとも書かれています。

・サントーシャ(満足)

ヨガを実践する人の心は、何ものにも不足を感じず常に満足している状態なので、集中統一することができると説かれています。

「もっと、もっと」と利己的な考えを持つことが、直接的でなくとも環境に影響を与えていることもあります。欲求をコントロールしてサステイナブルな行動を実践することにエネルギーを使ってみることも大切なのではないでしょうか。

ヨガを通して地球にも私にもハッピーな生き方をしましょう

「エコ」というと難しく感じてしまいがちですが、とてもシンプル。ヨガ以外の場面でも、例えば、ゴミの分別を徹底する、省エネを心がける、また自動車は所有しないで自転車にする、環境に負荷の少ない製品を購入するといったライフスタイルの実践がサステイナビリティーに繋がります。

一人の力は限られていますが、それでも一人でも多くの人がサステイナブルなマインドを持って、実践することで環境は幾分にも変化していきます。

是非できることから始めてみてはいかがでしょうか。

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シンガポール在住8年フリーランスライター・ヨガインストラクター (全米ヨガアライアンスRYT200保持)。
WEBメディアを中心にライフスタイル、トラベル、ヘルスケア、エコについての執筆を手掛けながら、トレンドを取り入れつつそれぞれのニーズに合ったヨガクラスを当地で開催。
東洋と西洋の文化が集まるシンガポールからヨガや健康、ロハスなライフスタイルなど海外のトレンドをお届けします。
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