台湾に行ったらお土産にプーアール茶を買ってみよう!購入する時のポイント大解説!

台湾は日本から1番近い外国の1つなので、多くの人たちが台湾での海外旅行を楽しんでいています。台湾での楽しみは美食や観光もありますが、お土産にプーアール茶を購入するというのはいかがでしょうか。日本で買うよりもお得に、そして良質なプーアール茶が手に入ります。そこでここでは台湾でプーアール茶を購入する場合のポイントを解説します。

そもそもプーアール茶にはどのような違いがあるのか

台湾で良質なプーアール茶を購入するためには、プーアール茶にはどのような違いがあり、良質なプーアール茶はどこで見分ければよいのかというこを知っておく必要があります。

プーアール茶にも良いものと悪いものがある

プーアール茶の良い悪いを見分けるにはポイントがあります。

現在プーアール茶は多くのブランドが販売されていて、似たような商品名でも価格が10倍以上違うこともよくあります。そして飲んでみても、おいしさが全く違うのです。

そのようなと違いを購入前にチェックするには、茶葉の仕上がりや熟成度合いを見分けることが必要ですが、これは熟練者でも難しいことです。

ですから台湾でプーアール茶を購入する場合には、少なくとも以下のプーアール茶に関する知識を仕入れていった方がよいでしょう。

基本知識としてプーアール茶の種類を知っておこう

プーアール茶は後発酵茶という種類のお茶ですが、さらに分類が2つあります。

生茶

1つは生茶というものです。生茶は緑茶を摘みたての段階で炒ってよくもみ、さらに天日干しをして、最後に発酵させたものです。完成した段階でもまだ熟成が進んでいるので、保管する間にも発酵していきます。

味は新茶の場合は花のような香りで、それが10年以上の長期保存して熟成してくると、フルーツのような香りになります。

熟茶

熟茶とは茶葉にコウジキンをつけて、人工的に発酵させるものです。この方法は比較的新しく1970年代から始まりました。完成品はほぼでき上がっている状態でそれ以上発酵することはありません。現在販売されているプーアール茶のほとんどはこの熟茶です。

熟成はほぼ済んでいるので長期保存による味の変化は少なく、口当たりも味わいも優しく、特に後味に甘い味がくるのが特徴です。

形状によってもプーアール茶には種類がある

固形茶と散茶とは

また形状によってもプーアール茶には種類があります。

まず大きな分類としては固形茶と散茶です。

固形茶とはその名の通り固形状のプーアール茶です。固形茶はプーアール茶が生産された当時から開発された方法で、遠いプーアール茶の生産地から都心までプーアール茶を運ぶ際に、運搬しやすく、さらに劣化しにくい方法として編み出されました。

固形茶は空気に触れる部分が少ないので風味の変化を防げ、長期保存できます。固形茶を飲む際には、固形を崩して1枚1枚の葉の状態にして淹れます。

もう1つの散茶は、日本の緑茶のように茶葉が1枚1枚バラバラになっているものです。固形茶と比べて劣化しやすいため、台湾の市内の店で買うことは難しいでしょう。仮に売っていた場合でも、固形茶を崩して散茶にしてものがほとんどです。

餅茶(へいちゃ)とは

固形茶の中でポピュラーなのが、円盤状の形をしている餅茶(へいちゃ)です。サイズには100g~3000gといろいろとあります。1980年代まで餅茶になるプーアール茶は高級茶がほとんどでしたが、現在の餅茶は大衆品が多いです。ですから、餅茶であまり高額のものは購入しない方が無難です。

磚茶(たんちゃ)とは

レンガ状の固形茶を磚茶(たんちゃ)といいます。1枚の標準は約250gで、だいたい4枚または5枚を1組にして竹の皮や厚紙で包んで販売されています。磚茶にするプーアール茶はあまり品質の良くない原料を用いられています。

沱茶(とうちゃ)や緊茶

沱茶とはお碗型、緊茶とはキノコ型の固形茶です。標準的なサイズは、沱茶が100gと250g、緊茶は250gです。固形茶のプーアール茶としては最も古い形状のもので、だいたい西暦700年代から生産されていました。現在も生産されていますが、生産量としてはわずかです。

小沱茶(しょうとうちゃ)とは

小沱茶とは、その名の通り沱茶の小さなもので、まるで見た目はキャンディーのようです。この小沱茶は近年になって開発されたもので、ティーパックのように大きいポットに1つ入れてお湯を注ぐだけで飲むことができる非常に便利なものです。

ただし、主には土産用に製造されているもので、メーカーで茶葉を選定した時に出るクズの茶葉を再利用することが多いです。仮にプーアール茶の良質な茶葉を用いていても小さく固形状にするのは製造上難しいのです。ですからおいしいプーアール茶を探しているのであれば、あまりおすすめはできません。

変わり種!フレーバー付きプーアール茶も

その小沱茶にはフレーバーをつけたものも売られています。餅米のフレーバーをつけたり、中にバラや菊などを練りこんでいたりするものです。1セット5個で50元程度、日本円で200円弱で販売されていますから、お土産や、プーアール茶を始めて試す場合にはよいでしょう。

ティーバッグも少しは流通している

ティーバッグもプーアール茶を淹れるには便利な形状ですが、台湾ではあまり販売されていません。なぜなら小沱茶と同様に、便利で安いことを目指している商品なので、あまり品質が良くないからです。

プーアール茶は古いものほど価値がある?

台湾に行くと、20年ものや場合によっては50年ものといったプーアール茶が販売されているのを見かけるかもしれません。ワインなどは古いほど価値が高くおいしいものは多いですが、プーアール茶も同様に古いものほど価値が高いのでしょうか。

古い=いいものと思っていると騙されてしまう可能性も!

実はプーアール茶の賞味期限はそれほど長くありません。固形茶でも生産後熟成しておいしくなっていくのは10年までで、それ以上は酸化や劣化をしていくものがほとんどです。しかし、古いものはいいものだというイメージがあるので、倉庫に眠っていたプーアール茶を高額で販売したり、あるいは年代をごまかしたりして販売しているのです。

プーアール茶の賞味期限は10年

上でも書いたように、プーアール茶は生産してから10年までは発酵し、古いものほど香りが良くなるという公式が当てはまります。しかし、それ以上の発酵はないため、20年もの、50年ものというのは、骨董的な価値しか実はありません。

それどころか、保存の仕方が悪ければ10年目以降はどんどん劣化して行って、味が落ちてしまいます。

台湾の茶葉店では20年ものなどを高額で販売していますが、価格に見合った価値が得られるかというと疑問が残ります。

本当のプーアール茶好きは新茶を飲む

実際に生産地に近いところでプーアール茶を扱っている専門家は、プーアール茶の新茶を好んで飲む傾向さえあります。これは好き好きになりますが、新茶のプーアール茶の方が香りが高くおいしいというというのです。

これに対して10年以上保存されたビンテージのプーアール茶は土のような香りがしてあまり好まれていません。ただし、保存状態がよく、しっかり長期熟成したビンテージものであれば、素晴らしくおいしい場合もあります。

ただし50年ものなら価値がある場合も

古いプーアール茶だからと言って味が古さに比例するものではないと書きましたが、しかし50年ものの中には本当に価値の高いプーアール茶も存在します。

なぜなら今から50年前の1970年代以前は、茶葉が自然栽培されていたため、茶葉の品質が現在と比べて飛びぬけてよいからです。そのようなプーアール茶は飲んでみると強いコクと奥深いまろやかな味わいがあります。

ですから台湾に行って50年もののプーアール茶があった場合は、もしもチャンレジする気があるのであれば、購入を検討してもよいでしょう。もしかしたら素晴らしいプーアール茶に出会えるかもしれません。

台湾に行ったら本格プーアール茶を買ってみよう

プーアール茶の知識が身についたところで、台湾に行った場合にどこでプーアール茶を購入したら本格的でおいしいプーアール茶が手に入るかをご紹介します。

おすすめは迪化街

台北の問屋街である迪化街(「ディーホアジエ」または「てきかがい」)には多くの乾物や漢方薬などを販売する老舗や商店があります。よいプーアール茶を購入したい場合は、まずこの迪化街に行って、お茶の専門店に入ることをおすすめします。

また迪化街自体、歴的建造物が多く残り、散策するだけも非常に楽しいところです。

市内でもプーアール茶は購入できる。でも店選びには要注意

迪化街に行かなくても台北の市内でプーアール茶は購入することができます。購入できる店は以下のようなところです。

個人経営の茶葉専門店

個人経営の茶葉専門店は、あたりとハズレがありますが、よいプーアール茶を購入するのであればおすすめであることは間違いないでしょう。

ほとんどの店では試飲ができますから、味わいを確かめて購入できるところが、ハズレのプーアール茶を購入しなくて済むポイントです。また量り売りをしているので、比較的少量からでもプーアール茶を購入できます。ただし日本語が通じる可能性は低いです。

チェーンの茶葉専門店やデパート

「天仁茗茶」などのチェーン店では、パッケージされた大手メーカーのプーアール茶が手に入ります。大手メーカーなので、品質は確かですし、年代をごまかしているということもほとんどありません。無難にプーアール茶を購入したいという場合はよいでしょう。日本語が通じる店員がいる場合も多いです。

茶葉問屋

茶葉問屋には2つの種類があります、1つはリーズナブルな価格で一般的なプーアール茶を販売する伝統的な茶葉問屋と、もう1つは高品質のプーアール茶に限定して販売する新興の茶葉問屋です。

伝統的な茶葉問屋では非常に安くプーアール茶を購入できますが、よく見るとタイ産やベトナム産のプーアール茶であることが多いです。もちろんだましているわけではないので、生産地などを質問すれば正直に教えてくれます。

しかし高級茶はあまり得意ではないため、購入するのは1斤2400元(約4万円)あたりまでのプーアール茶にしておきましょう。

そのレベルのプーアール茶であれば非常にコスパがよく購入できるでしょう。ただし、最低購入単位が150gまたは300g以上と大きく、試飲もできません。

「富宇茶行」などの新興の茶葉問屋は、台北や台中の農園と独自の契約を結んで高品質なプーアール茶を仕入れているところが多いです。試飲もできるので、こだわってプーアール茶を購入したいという場合はぜひ行ってみましょう。日本人観光客がよくいく富宇茶行などであれば日本語も通じます。

茶人の経営する専門店

茶芸の先生など、お茶の世界の有名人が経営している茶葉店もあります。産地にこだわり、生産方法も50年前と同様に有機栽培だったりするプーアール茶を販売しているので、驚くほどおいしいプーアール茶に巡り合える可能性がある店です。

ただしかなり高額なので、日本でプーアール茶をある程度飲んで、さらにおいしいものを手に入れたいという人におすすめです。

一般的な食料品店やスーパーマーケット

一般的な食料品店やスーパーマーケットでもメーカー製のビニールパックをされたプーアール茶が販売されています。値段も手頃で購入しやすいですが、おいしいものはあまりないでしょう。

空港内の免税店

空港内の免税店にもプーアール茶は販売されていますが、一般的な食料品店やスーパーマーケットの同様のプーアール茶しか手に入りません。台湾市内でプーアール茶を買い忘れた場合に利用するのが適切でしょう。

ただし、大手メーカーや土産物店のオリジナルではなく、地元メーカーが発売しているプーアール茶には当たりもあります。もしも空港内の免税店であまりおしゃれなパッケージではないプーアール茶が販売されていたら、非常においしい可能性があります。

市内の土産物店

市中の土産物店でもお土産用のプーアール茶が販売されていますが、ほとんどのものは海外産の茶葉のブレンドなので、おすすめはできません。ただしほぼ確実に日本語が通じ、セールストークも慣れた感じなので、コミュニケーションの面倒くささを避けたいのであれば、購入してもよいでしょう。

ツアーにセットのお茶セミナーの店

台湾へのツアーに参加するとだいたいの場合、コースにプーアール茶の販売店が組み込まれています。日本語の上手な老人によるお茶セミナーを聞いて、そのあと付属の物産店でプーアール茶を買うというものです。

このような店で販売されているプーアール茶の品質は高くありません。それでいて、価格は高級茶並みなので、あまりおすすめはできない購入方法です。

まとめ

いかがですか。

ダイエット目的でも健康目的でも、あるいはプーアール茶の味わいが好きな場合でも、どうせ飲むならおいしいプーアール茶の方がよいでしょう。

台湾に行けばそのような素晴らしいプーアール茶に出会える可能性があります。もしも台湾に行く機会があったら、ぜひ以上の解説を参考に良質なプーアール茶を適切な値段で購入しましょう。

・プーアール茶の驚くべき10の効果とは?ダイエットや便秘に悩む人に毎日持ち歩いて飲んでほしいその理由。

・プーアール茶の効果的な飲み方は?おいしく淹れるコツも紹介!

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ヨーロッパ在住。ヨーロッパを中心にデザインの研究や仕事をしながら、時間を見つけてはヨガを続ける日々。
国や文化が違ってもヨガは自分らしさを保つことや、ココロとカラダをつなげる不思議な魅力があることに気付かされます。
少し視点を変えたヨーロッパからヨガの楽しさや良さを発信していければと思います。