ヨガ後に疲れるのはどうして?原因と対処法・疲れや癒し効果の高いおすすめポーズ

ヨガは一見ストレッチの様でもあり穏やかな動きに見えますが心地良くなるはずが、どっと疲れがでる、余計に疲れてしまうなどの声も少なくありません。その原因と対処法や、疲れた時に効果的なポーズ、リラックス度の高い、疲れを癒すおすすめのポーズをご紹介します。

ヨガ後の疲れの原因

デトックス効果・好転反応

まずヨガを始めてからの身体の不調が現れた場合、デトックス効果が考えられます。ヨガはデトックス効果が高く、前向きになるなどの気持ちの面にも効果があります。長い間身体や心に蓄積していた老廃物がどっと心身にでてきて、身体のだるさや眠気、頭痛や肌荒れ、さらにイライラやブルーになったりと気持ちにも現れることがあります。

また、骨盤の歪みが改善されることにより痛みや不調などの好転反応が起こることもあるといわれています。

今まで不摂生な生活を送ってきた人は特に反動が大きく、不調も様々な部分で起こったり少し時間はかかるかもしれませんが、これらの不調は一時的です。ヨガを続けることによって心身ともに本来の自分に近づきクリアになっていくので、めげずに続けてみて下さい。

筋肉痛

ヨガは一般的には他のスポーツや筋取れに比べて筋肉に負担がかかりにくいといわれますが、思ったよりインナーマッスルを使います。やはり始めたての頃は、今まで使っていなかった筋肉を使うことで負荷かがかかり、筋肉痛になり疲れてしまうことも。ある程度の筋肉痛はその後の身体の活性化には必要なことなので、少しの間様子を見ながらペースダウンして続けるとだんだんと筋肉痛からも開放されていきます。

ただし筋肉痛がなかなか治らない場合には「慢性筋肉疲労」というコリが多く溜まっている状態かもしれません。身体が伸び縮みしづらく、力もでない。この状態で無理して続けてしまうと、筋肉が伸びない分、筋肉の端の骨が動かされてしまい関節痛や神経痛、疲労骨折や剥離骨折などにつながってしまうことも。この場合はまずこちらを治さないといけません。医療機関や整体などに行くことが先決です。

ホットヨガ疲れ

室温38度、湿度65%の環境で行うホットヨガでは、汗をかきやすく、体内から水分がどんどん失われていきます。湿度が高い環境の中では喉の渇きを自覚しにくく、気づかないうちに熱中症や脱水症状、酸欠、その他にもめまいや発熱、吐き気を感じてしまう場合があります。

熱中症の場合には体内にこもった熱を身体が発散させようとし血管が拡張します。脱水症状の場合には体内の血液量が減り、身体が酸素や栄養を多く取り込もうとして血管が拡張します。頭には多くの血流が多く、拡張した血管が神経を圧迫することで頭痛を引き起こすことがあります。

それからホットヨガでは高温多湿の中で行うため、換気が行き届かず酸素濃度が低下します。吐く時に出る二酸化炭素が溜まってしまうと、酸素不足の状態になり、やはり頭痛を引き起こしてしまうことも。無理せず自分の身体に気を付け注意しながら行う必要があります。

対処法

  • 水分を多く取る
  • ヨガを始める前に準備運動を行う
  • ヨガは空腹時に行い、ヨガ直後の食事は控えるをしない
  • 身体にやさしいものを取り入れたり、脂肪分の少ないものなど食事に気をつける
  • ヨガを行った日はゆっくり入浴する
  • 無理せず心地よく行う
  • 運動後にカフェインを摂る

ヨガ後に行うべきシャバーサナ

ヨガのレッスンや流れの後には必ず「シャバーサナ」(屍のポーズ)のポーズを行います。体中の使った筋肉を休め、全身の力を抜きます。またヨガには流派がありますが、どの流派でも行われています。

10分程行うことが多いですがこれを行っていないことで疲れてしまうことも原因かもしれません。疲労を取り除き、心身ともに休みリラックスさせ瞑想効果も高く、正しく行えば一晩の睡眠に匹敵するともいわれています。またストレスや不安を解消し、エネルギーを高めるこのポーズは必ずヨガの後には行って下さいね。心地よくて眠ってしまうこともあるので、身体が冷えないようブランケットなどかけて行うとさらに気持ちが良いです。

1・仰向けになり、足は腰幅より少し大きく広げ、手は身体から少し離し、手の平は上に向ける。

2・体中から力が抜け、だんだんと身体が床に沈んでいくようなイメージで深く呼吸。ただただ聞こえる音や自分の呼吸、出てくる想いなどを眺める。

シャバーサナの詳細はこちら

リラックスしながら疲労回復におすすめのポーズ

壁を使って肩立ちのポーズ(サルバンガアーサナ)

ポーズの女王と呼ばれるポーズ。身体を心臓より上にもっていくことで体内機能を高めたり幅広い効果があります。脳を休ませ、気持ちを落ち着かせる、むくみ軽減やストレス解消にも効果的。

1・お尻を壁につけて寝転び、両足を天井に向かって伸ばす。

2・両手は床につき、足をいったん下に降ろし、足裏を壁につける。その足を天井に向かって歩かせながらお尻を持ち上げていく。

3・手で腰を支えながら肩の上に骨盤がくるところまで持っていったら片足ずつ足を壁から離し、両足をまっすぐ天井に向ける。この状態をキープし30秒〜1分程キープし深く呼吸。

肩立ちのポーズの詳細はこちら

合せきのポーズ(バッダコナーサナ)

意識を中心に集めることにより心が穏やかになります。ストレス解消の他、骨盤周辺を温める・生理痛の緩和などにも効果的です。

1・両足を前に出し座る姿勢から始め、両足を広く広げてから足の裏同士をぴったりくっつける。 

2・両手で足をつかみ、息を吸いながら背筋を伸ばす。息を吐きながら身体を前に倒し、できるだけ深く前屈する。この状態をキープし5回〜10回程深く呼吸。

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横たわった合せきのポーズ(スプタバッタコナーサナ)

心身のコリをほぐし、安眠効果の高いポーズです。骨盤の歪みを整える、生理痛の緩和などにも効果的です。

1・仰向けに横になり、足の裏同士をぴったりとくっつける。

2・腕は写真のように上に上げても、腕を組んでも良い。また身体の横に置いても構いません。この状態をキープし5回〜10回程深く呼吸。

赤ちゃんのポーズ

寝たまま腰をストレッチしながら、全身に深いリラックス効果があります。お腹周りをマッサージするので腹部の不調にも効果的です。

1・仰向けに寝転び、両膝を曲げて両腕で抱え込む。お尻は浮かせ頭をさらに膝に近づけ、背中を丸め、肩や首の力を抜く。太ももでお腹や内臓をマッサージするイメージでこの状態をキープし深く5回〜10回程呼吸。

赤ちゃんのポーズの詳細はこちら

まとめ

ヨガの後に疲れてしまった場合には上記にあげたものが原因でないか一度思い当たることがないか探ってみて下さい。水分をとったり、準備運動を行ったりは心がけてできることなので、注意しながら行ってくださいね。ご紹介したヨガ後のシャバーサナや他のポーズはリラックス効果や癒し効果が高いので、疲れた時以外にも、気が向いた時に行うのもおすすめです。

またヨガを行う時に特に初心者の人はポーズをとろうと頑張ってしまうこともあり呼吸を止めてしまったりすることもあります。深く呼吸をし、正しい動きをすることが基本なので、自分の身体の声を聞きながら、無理せず疲れたらペースダウンしながら行って下さいね。

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ナチュラルフードコーディネーター。心とからだの健康のために日常にヨガを取り入れています。
海や森、自然の中でヨガをする事が大好き。
瞑想やスピリチュアル、ナチュラルな食事や美容にも興味を持ち、よりクリアでナチュラルな自分を目指して日々ヨガライフを実践中。