ヴィンヤサヨガとフローヨガの違いは?効果や向いている人、注意点について

ヴィンヤサヨガとはどういうものなのか、フローヨガとの違いを中心にまとめました。効果や向いている人、気を付けたいポイントも合わせて見ていきましょう。

ヴィンヤサヨガとは?

 皆さんはヴィンヤサヨガという言葉を聞いたことありますか?ヴィンヤサヨガは一般的なヨガとは違い、非常にアクティブで運動量の激しいもの。ヨガの音楽に合わせて身体を動かすイメージなので、どちらかというとフィットネスのような印象を受ける人も多いでしょう。
私たちは一般的に、大きなくくりで「ヨガ」と呼んでいますがヨガには細分化された様々な流派があります。

ヨガの種類ってどんなものがある?

 ここでは一例をご紹介します。
 
ハタヨガ……ヨガのスタジオのほどんどが取り扱っているのがこのヨガ。ヨガの流派の基本形。
アシュタンガヨガ……休憩なしで一連のポーズを流すヨガ。60種類以上のヨガポーズがあり、インストラクターがつく「レッドクラス」と自分のペースで行う「マイソールクラス」がある。
アイアンガーヨガ……初心者や身体が硬い人におすすめのヨガ。道具を使ったりすることができるので、比較的取り組みやすい。
イシュタヨガ……ハタヨガとタントラ哲学、アーユルヴェーダが統合されたもの。動と静が混合されているため、バランスが良い。
アヌサラヨガ……リハビリを目的に考案されたヨガ。解剖学的な視点が用いられているため、初心者の方に特におすすめのヨガ。
アートオブリビングヨガ……今世界に広まっているヨガスタイル。スダルシャン・クリヤ呼吸法を用いたサハジ・サマディという瞑想法が有名。
アロマヨガ……ヒーリングのヨガ。アロマの香りを重視し、呼吸と嗅覚の相乗効果でリラックスできる。
 
これはただの一例。ヨガの流派は32種類あると言われており、その全てに様々な成り立ちや背景があり、テーマが決められています。ちなみに、ホットヨガ・溶岩ヨガ・岩盤ヨガはあくまで、ヨガを行う環境の話。ホットヨガスタジオで開催されているレッスンでも、様々なテーマのヨガレッスンが開催されています。
 

ヴィンヤサヨガとフローヨガの違いは?

ヴィンヤサヨガとよく似ているヨガスタイルに「フローヨガ」というものがあります。フローとは「流れ」という意味があります。つまり、フローヨガというのは一連の流れがあるヨガのこと。フローヨガとヴィンヤサヨガは一連の流れによってポーズを組み替えていくという部分は同じです。

運動量やポーズの違いはスタジオによって違いを設けていたりしますが、ダイナミックなポーズの一連の流れの中で、呼吸に合わせて心身を鍛えていくという点は同じ。

ヴィンヤサヨガには代表的な指導者がおり、世界的にも有名なヨガの流派でありますが、どちらかというとフローヨガは近年作られたヨガスタイル。その点で名前も異なりますが内容によって大きく差異性は無いと言えるでしょう。

ヴィンヤサヨガの効果

ヴィンヤサヨガは休むことなくポーズを取りつづけるので、他のヨガに比べて格段に汗をかきます。呼吸のリズムに合わせて動くので、循環器を活性化させ、リズム感をつけるだけでなく老廃物を排出し、身体の隅々の筋肉を丁寧に伸ばす効果があるため、「身体をきたえたい」「ダイエットをしたい」という方にはぴったりです。
思い切り身体を動かすヨガなので、身体を休ませたい・ゆっくりリラックスしたいという目的の方には合わないかもしれません。むしろ汗をかいてスッキリしたい!という人には大きな意味を持つでしょう。

ヴィンヤサヨガが向いている人

  • ダイエットをしたい
  • 運動不足を解消したい
  • リズムに合わせて身体を動かすのが好き
  • 汗をかいてリフレッシュしたい
  • 冷え性
  • リラックス系のヨガではちょっと物足りない
という人にはヴィンヤサヨガは大変おすすめです。
持病がある、妊娠中、肩や腰や首など、身体の一部を痛めている、体調が悪い(生理中もふくむ)という方はインストラクターの相談の上、取り組むようにしましょう。

ヴィンヤサヨガをする時の注意

ヴィンヤサヨガをするときの注意点として、かなり発汗するという点が挙げられます。着替えはもちろん、制汗剤が必要な人は用意しておくのが良いでしょう。
タオルと飲み物も必須です。特に夏場などは熱中症にも気をつける必要があります。体調の変化を感じたらすぐに休憩するように気をつけましょう。
 
ヴィンヤサヨガは一連のアーサナ(ポーズ)を流れるように行います。しかし、ポーズひとつひとつを丁寧に取り組むことが最初のステップです。集中力が欠けていたり意識が散漫としていると、他のどのヨガでもそうですが、怪我や事故につながる恐れもあります。寝不足の時や疲れが溜まっている時はレッスンを避ける方が良いでしょう。
 
様々な注意ポイントがあるヴィンヤサヨガですが、マスターできた時は本当に達成感があります。呼吸と身体の動きが一体となり、身体の隅々を自分が支配しているというような不思議な感覚に陥り、ハードな動きをしているにも関わらず、どこか心は落ち着いてリラックスできるという「動と静」の体感を得ることができます。
 
ヴィンヤサヨガをしていると、身体も引き締まりますし精神状態もだんだんリフレッシュしてくるので女性には嬉しい効果が多いかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか?

ヴィンヤサヨガは他のヨガよりも結構体力を使ってしまうハードなヨガです。しかしながらリターンは大きく、脂肪燃焼や体力づくりにはぴったり。

はじめからうまくやろうと思ってしまうと失敗や挫折の元になってしまうので、「ゆっくり自分のペースでやろう」と決めて、無理のない範囲から始めていくのが一番です。

ハードに身体を動かすという性質があるので、決して無理をせずこまめに休憩をとりながら進めていくようにしましょう。急な動きで筋肉や筋を痛めたりしないようにインストラクターの注意をしっかり聞いて集中してやることが大切です。自分に合うかどうかを含め、ぜひ一度見学などに行ってみてくださいね。

※ヴィンヤサヨガはインストラクターによってアーサナや目的が変わることもあります。ご自身がどういった目的でヴィンヤサヨガをしたいのかについては事前にスクールに問い合わせるようにすると失敗がないでしょう。

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ライター。インタビュアー。フリーマガジン「灯す人」編集長。ヨガ歴10年。
毎朝“太陽礼拝”3回と好きなポーズを5種類やって瞑想をすることが日課。
雑誌で紹介されていた“太陽礼拝”をしてみたら予想以上に気持ちがよかった&ダイエット目的でSHIHOさんのDVDを購入して自分でやり始める。
スタジオに通っていた時期もあったが、今は自宅ヨガ。ヨガをすることで長年悩んでいた体質が改善。
「今ここ」を感じながら呼吸に集中することを楽しんでいる。