ヨガで唱えられるオーム!その真実は癒しのマントラだった

ヨガのレッスンのはじまりにオームと呼ばれる真言を唱える光景、不思議だとは思いませんか?そのお経のような音程に、「ヨガってもしかしたら宗教?」なんて不思議に思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。ですがヨガは無宗教。ではヨガのオームとは何なのでしょうか?早速紐解いてみましょう。

ヨガのオームって何!?

ヨガ教室に行くと、必ず「オーム(OM)」を唱えて始まり「オーム(OM)」を唱えて終わる。
何気なく唱えていたこの「オーム(OM)」。歌うようにもお経のようにも聞こえる不思議な言葉は一体なんだろう……?

そんな風に思ったことはありませんか?
この「オーム(OM)」こそ、ヨガの全てであり、ヨギーの間では大切にされている音なのです。
どういうことなのか早速ご紹介していきましょう。

ヨガのオーム(OM)とは

オームは上の画像の真ん中に書かれたサンスクリット文字です。
ヨギーにとってオーム(OM)はシンボル。日本語で言うところの真言。永遠に似た意図の言葉です。
オームには過去と現在、未来その全てが含まれるまさしく「全」を表す言葉。

上の画像の「ろ」のような部分にご注目ください。上の曲線は覚醒状態であり、下の長い曲線は夢の状態を表しています。そして「ろ」の途中から出ている右側丸い部分は深い眠りを表しているといいます。
そして右上の飛んでいる人のような部分の頭の丸は超絶状態を表し、その下の部分は「マーヤ」と言って、幻や夢を表しているといいます。

オームを唱える目的とは

オーム(OM)が示している状態は
1・超絶状態
2・覚醒状態
3・夢を見ている状態

下の長い曲線は夢の状態。オーム(OM)を唱えることで、この3つの状態から解放されると言われています。
つまりオームを唱える目的とは究極の瞑想状態になることなのです。

宗教と関係あるの?

オーム(OM)には宗教という概念はありません。
もちろんヨガの歴史を紐解けば神の名のマントラや宗教色のある言葉が全くないわけではありませんが、その中でもオーム(OM)は無神格であり宗教色は皆無といえます。

ヨガの始まりに唱えられる「オームシャンティ」には意味があった!

「オームシャンティシャンティシャンティ」と、3回唱えるシーンもヨガ教室ではよく見かける光景です。
このオーム「シャンティ」にも意味があり、どうか私たちが守られますように。私たちが誤解なく知識を得て輝かしい生活を送れますように。平和で穏やかな毎日でありますようにという意味のマントラです。

ヨガのオームを唱えることによって得られる効果とは?

ヨガのオーム(OM)を唱えることによって、私たちは深い瞑想状態とリラックス効果を得ることができると言われています。そしてその効果は身体と心の結びつきを色濃くし、ヨガの効果を最大限発揮することができるようになります。

ヨガのオームは宇宙のはじまり。地球の動く音!?究極の癒しと言われるその音源とは

 こちらがオーム(OM)の音源だと言われます。
ヨガのオーム(OM)は過去と現在そして今を表すものだとご説明しましたね。つまりオーム(OM)は宇宙の始まりの音だと言われているのです。

こちらはオームシャンティの真言を唱えています。耳をすませるとオームシャンティと聞こえてきますよ。

 こちらが実際の音源です。
「オー」とも「ンー」とも「アー」とも聞こえる不思議な音ですよね。
ちょっと怖いと感じた人もいらっしゃるかもしれません。
ですが、この音を声帯から出すと、なんとも不思議な安定した気持ちになっていることに気づくはず。
オーム(OM)の音は地球の動く時の音にも非常に似ているという説もあり、まさに自然や命というものに密接に関係のある神秘的な音だと言えるでしょう。

こちらはオームの音自体を唱えています。真言ではなく、オームという言葉を唱えているのですね。この音自体に全てがつまっています。もう少し突っ込んでご説明するとオームシャンティシャンティの「オーム」の部分はこの音とご理解いただけるとスムーズです。

ヨガのオームはマントラ!でも、マントラって一体何!?


マントラという言葉の意味には2つの種類があります。
①タントラ教で使われる場合は「崇拝の儀式に用いる呪文」としてのマントラ
②ヨガで使われる場合は「修行の意図」でのマントラ
呪文やきっかけの言葉として使用されているマントラという言葉ですが、ヨガで使う場合はその言葉自体に精霊が宿っているという考え方をしています。
それは宗教的な意味合いではなく、あくまで自然に存在する精霊の力であるという考え方なのでそこの線引きを意識した上で理解してみると良いでしょう。
マントラは世界のエネルギーによって願いを叶えるおまじないのような作用があります。

例えば能力を開花させたり、望む未来を引き寄せたり、最悪の運勢を好転させたりといった作用があるのです。
ただのおまじないであれば眉唾ものですが、このマントラの考え方を世界中の多くの人が支持している事実を考えてみるとあながち嘘ではないのではないかと感じませんか?

マントラと真言の関係性

こちらはガヤトリーマントラです。本来マントラは長い言葉で、祈りのように使われているのが一般的。
このガヤトリーマントラは聞くことだけでも魂が浄化され全身のチャクラが開いていくと言われています。
サイババが唱えていることで有名になっていますよね。
ガヤトリーマントラは瞑想時に使うのが一番効果的であり、心を込めて唱えることでカルマが浄化されていく効果があるとされています。

つまり、ヨガ教室のはじめに唱えられるオームは、このマントラを唱えているのです。
キリスト教の祈りの言葉のように、一文を心を込めて唱えます。
その一文を一回唱え終えることで効果がでます。それを数回繰り返すことが修行になるのです。

身近なところで例えるのなら、お経のようなものでしょうか。般若心境は108回唱えますよね。マントラも108回唱えると良いとされています。
実は日本のお経にもマントラが活用されており、漢字に変換されてはいますが、「音は同じ」である事実もわかっています。

”ギャーテー ギャーテー ハラギャーテー ハラソウギャーテイ ボージー ソワカ”(般若心経)
という音に酷似しているマントラは
”ガテー ガテー パーラーガテー パラサンガテー ボーディ スヴァーハー”

として存在しているのです。
試しに声に出して唱えてみてください。驚くほど音が一致しています。
つまり、私たちは意図せずにこのマントラを唱えているのです。

オームのマントラ を唱えるコツと唱え方

こちらがガヤトリーマントラの正しい発音と言われています。ずっと同じフレーズを繰り返しているのがわかりますよね。

オーム シャンティ プラジャ ビャハ パリ パーラ ヤンタム ニャ イェナー マルゲーナ マヒーム マヒーシャハゴ ブラーマネビャハ シュバマステュ ニティヤム ローカーハ サマスターハ スキノ

この一連の言葉がオームです。
日本で言うところのお経のような意味合いを持っていて、その内容は「自分をとりまくすべてのものが幸せになりますように」という平和への願いだそう。

なぜこれをはじめと終わりに唱えるのかというと、心を平和にそして全てに感謝をする意味があるのだと言われています。ヨガは肉体と宇宙をつなぐものという考え方があるため、平和に穏やかに暮らすというのがヨガの真理なのかもしれませんね。


マントラを唱えるコツは心を無にして、ただひたすらに唱えることです。
だんだん心が落ち着いて来て、身体の失われた部分や傷ついた部分が補完されていくような気持ちになっていくでしょう。 
雑念を捨て、マントラに集中することが大切です。

あなたもヨガのオームシャンティのマントラを日常に取り入れてハッピーに

 いかがでしたか?
オームのマントラをヨガに取り入れるとより一層上質な生活を送ることができるはず。
ヨガの考え方は宗教ではなくこの世界全体のエネルギーと同一化するということです。
自然と行きてエネルギーを循環させるという生き物としての行き方をすすめるのがヨガ。
深く知れば知るほど虜になる不思議な世界の扉をぜひひらいてみてくださいね。

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