大好きなヨガを通して英語を勉強しよう!~基本の動き編~

ヨガで使う英語を学ぶ筆者(日本生まれ日本育ちのバリバリ日本人!)が、英語によるヨガレッスンで良く聞く言葉・フレーズをご紹介♪今回は、初めてヨガ英語に触れる方ならきっと『へぇ〜なるほど!』と感じてもらえる知識を、ヨガそのものの学びと合わせて易しくシェアします!

ヨガと英語

ヨガはインド発祥の心身鍛錬法なので、ヨガのポーズ名は本来サンスクリット語(古代インド語の一つで別名『梵語』)表記です。ヨガの教えも元々はサンスクリット語で書かれています。

しかし、今ヨガがここまで日本に浸透した背景は、インドのヨガがアメリカに渡り、それが日本に受け入れられたから。(2000年代の話です。ちなみに、これより以前にも日本にはヨガブームがあったんですよ(^^))

こういった経緯、そしてインドの公用語の一つに英語が定められていることもあり、世の中には英語で書かれたヨガ関連書籍がたくさん出版されています。

また、日本において外国人のヨガティーチャーが通訳者を通してクラスや講座を開催することも多くあります。

そんな時、通訳の方の言葉を介さずに先生の言葉をダイレクトに理解できたり、英語表記のヨガ本を読んでヨガを学べたりできたら素敵だと思いませんか??

また、日本在住の外国人が増加している今、日本のあらゆる場所で、言葉の垣根を超えてみんなが一緒にヨガを楽しめたら更に素敵ですよね??

ヨガ英語と日常英会話

あなたは日本語によるヨガレッスンを受けたことがありますか?

ヨガのポーズは、身体を整えることで心を整えようとするものなので、クラスでは主に身体の動かし方に関する指示が聞こえてきます。
『左足かかとを右の内もも付け根に引き寄せて』
『左手の甲を右ひざの外側にかけて』等。

ヨガクラス初体験の方だと、日本語のインストラクションなのにスムーズに理解できません…普段耳にしないし口にも出さない言葉ですから当然ですね(笑)

このような日頃あまり耳にしない身体の姿勢や動作を表す表現は、少しマニアック(!?)ということもあり、当然ながら日本の英語教育や英会話スクールでもなかなか習いません。

ですが見方を変えれば、身体や呼吸に関する表現さえ押さえれば、覚えるべき単語が無限にある一般的な英会話に苦手意識がある方でも、60分の英語によるヨガレッスンに付いていける可能性大ということです!

さっそくヨガ英語に触れてみよう!

さぁ、ではヨガならではの英語表現、少しのぞいてみましょう♪

日本生まれ日本育ちのバリバリ日本人である筆者がヨガ英語を学ぶ中で、『これって英語でそう言うんだ!』と心が踊ったヨガ英語ワード&フレーズをご紹介していきます♪

1.まずは身体の部位名をご紹介

今回登場する身体のパーツ(部位)名を登場順にリストアップしておきます!

  1. spine(スパイン)⇒ 背骨
  2. nose (ノーズ)⇒ 
  3. belly(ベリィ) お腹
  4. rib(リブ) ⇒ 肋骨
    ※左右の肋骨を指すには複数形ribs(リブズ)にする
  5. heel(ヒール)⇒ かかと
    ※複数形はheels(ヒールズ)
  6. leg(レッグ)⇒ 
    ※複数形はlegs(レッグス)
  7. knee(ニー)⇒ ひざ
    ※複数形はknees(ニーズ)
  8. hand(ハンド)⇒ 
    ※複数形はhands(ハンズ)
  9. neck(ネック)⇒ 
  10. back(バック)⇒ 背中
  11. palm(パーム)⇒ 手のひら
    ※複数形はpalms(パームズ)
  12. toe(トゥ)⇒ つま先
    ※複数形はtoes(トゥズ)
  13. armpit(アームピット)⇒ 
    ※複数形はarmpits(アームピッツ)
  14. elbow(エルボゥ)⇒ ひじ
    ※複数形はelbows(エルボゥズ)
  15. side body(サイドボディ)⇒ 体側、胴体の脇
  16. rib cage(リブケージ)⇒ 胸郭
    ※胸郭とは、あばら骨と胸の中央に縦長に存在する胸骨を合わせたもの。“cage”は『鳥かご』の意。
  17. chin(チン)⇒ あご先
  18. hip(ヒップ)⇒ 腰または股関節
    ※複数形はhips(ヒップス)
  19. thigh(サィ)⇒ 太もも
    ※複数形はthighs(サィズ)
  20. navel(ネイヴル)またはbelly button(ベリィボタン)⇒ おへそ
  21. tooth(トゥース)⇒ 
    ※複数形はteeth(ティース)
  22. jaw(ジョー)⇒ あご
  23. eye(アィ)⇒ 
    ※複数形はeyes(アィズ)

2.ヨガ本で見かける《IN》《EX》の正体は…

日本語のヨガポーズ解説本で、息を吸う指示らしき“IN”の文字を見かけることはありませんか?『吸う=INなら、吐く=OUTに違いない!』と考えたくなるのですが、そうではないのです。実際は“EX”と記載が…。

  • “IN”は“inhale(インヘイル)”『息を吸う』の意の頭文字
  • “EX”は“exhale(エクセイル)”『息を吐く』の意の頭文字

なのです。

 これらは動詞です。名詞形は“Inhalation(インヘレーション)”“Exhalation(エクセレーション)”となります。

【よく聞くフレーズ】

  1. Make your inhalation and exhalation equal in length. ⇒ 吸う息と吐く息の長さを揃えましょう。
    ※“equal in length”は、『長さが揃っている』の意。
  2. On each inhalation, lengthen your spine. ⇒ 吸う息ごとに背骨を伸ばして。
    ※“lengthen(レンサン)”は、『長くする、伸ばす』の意。

また、

  • inhale = breathe in(ブリーズィン)
  • exhale = breathe out(ブリーズァウト)

とも言いかえられます。

【よく聞くフレーズ】

  1. Breathe through your nose. ⇒ 鼻呼吸しましょう。
  2. Breathe in to your belly (ribs). ⇒ お腹(肋骨)に呼吸を届けて。

3.意味を間違えやすい“hold your breath”とは?

中学生が習う動詞“hold”。『保つ、つかむ』等の意味で通常使われますね。“Hold your breath.”を直訳すると『呼吸を保って』となります。これ、具体的にはどういう意味でしょう?

ヨガクラスで“Hold your breath.”と言われたら、息を止めてくださいね!呼吸法の練習の時、息を吸い切った時・吐き切った時にこのようなインストラクションを聞くことがあると思います。

逆に、ヨガポーズを数呼吸キープする時、ポーズを頑張りすぎて呼吸が浅くなったり止まったりしないように、『呼吸を続けましょう』という指示がありますよね。これは英語で“Keep breathing.となります。

4.正座や体操座りに対応する英語はない!?

日本語では、『正座』『あぐら』『体操座り』など、座り姿勢を表す言葉が多く存在しますが、英語の世界は違うようです。

そのため、脚をどのような状態にして座るのかを説明するしかありません…例えば以下のように。

まずは英語から、どの座り方を表しているのか予想してみてください♪

【よく聞くフレーズ】

  1. Sit on your heels. / Sit on your folded legs. ⇒ 正座
  2. Sit with your legs extended. ⇒ 長座(杖のポーズ)
  3. Sit with your legs crossed. ⇒ あぐら
  4. Sit with your knees up. / Sit with your knees bent. ⇒ 体操座り(膝を立てて座った状態)

ちなみに、ヨガではサンスクリット語が世界共通語!英語では長くなってしまう表現も、サンスクリット語なら一言です。英語スピーカーの先生のクラスでも、サンスクリット語で座り方やポーズ名を説明されることがあるはず。

  • 正座 = ヴィジュラーサナ
  • 長座 = ダンダーサナ
  • あぐら = スカーサナ

5.キャット&カウの始まりポーズはコレ!

ヨガクラスの前半でよく行うキャット&カウ 。はじめに『四つん這い』の姿勢を整えてから背骨を動かし始めます。

英語で『四つん這い』は、

  • all fours
  • hands and knees position
  • table position / table top position

など様々な表現があるようです。

なお、身体の隅々に意識を向けるのがヨガ。四つん這いではこのようなことを気をつけてみましょう。

【よく聞くフレーズ】

  1. Long neck, long spine. ⇒ 首、背骨を長く
    ※ほぼ同じ意味合いでシンプルに“Flat back.平らでまっすぐな背中)”ともよく言われます。
  2. Press your palms and toes firmly into the floor. ⇒ 手のひら、足指でしっかり床を押しましょう。
    ※“firmly”は、『しっかりと、堅固に』の意。

6.動きの指示の語順はコレ!

前述の『press your palms and toes firmly into the floor. 』も良い例の1つですが、原則として動詞 + 体のパーツ + 位置や方向の語順で動作の指示が行われます。

ですが、ヨガは呼吸が命‼︎ 一定の呼吸リズムを保ちながらスムーズに身体を動かせるように、インストラクターは、時には動詞を省略したり、身体のパーツを省略したりして、簡潔な言葉であなたをリードしていきます。言葉の省略は日本語のインストラクションでも一緒ですね(^^)

動詞 + 体のパーツ + 位置や方向ぜひ頭の片隅に♪

【よく聞くフレーズ

  1. Step your right foot back. ⇒ 右足を後ろに。
  2. Drop your left knee onto the mat. ⇒ 左膝をマットに下ろして。

7.肘を絞る!? チャトランガのコツはこう表現

太陽礼拝でもお馴染み、全身の筋肉を使うチャトランガ・ダンダーサナ。プランクから肘を曲げるとき、よく聞くインストラクションといえば、『脇をしめて!』ですね。両肘が脇腹にピシッと付くくらい脇をしめると、筋力の少ない女性でも、腕と体幹の筋肉を同時に使えて身体を支えやすくなります。英語にすると下記のような表現になります。

【よく聞くフレーズ】

  1. Squeeze your armpits(elbows). ⇒ わき(ひじ)をしめて。
    ※“Squeeze(スクイーズ)”は、『絞る、押しつぶす』の意。
  2. Hug your ribs. ⇒ あばらを抱きしめて。
  3. Hug your elbows into your side body. ⇒ ひじを体側に引き寄せて。
    ここでは“hug(抱きしめる)”の意味を『引き寄せる』と捉えると分かりやすいです。
  4. Keep your elbows close to your rib cage. ⇒ ひじを胸郭(きょうかく)の近くに保って。

8.ヨガの繊細さが垣間見える表現 “slightly”

この単語、中学・高校英語で見かけた方も多いかもしれません。『少しだけ、わずかに』の意味ですね。あなたのヨガポーズを、もっと安全・快適で美しくするために、先生はこのようにアドバイスしてくれるかもしれません。

【よく聞くフレーズ】

  1. 山のポーズで、あなたのアゴが前に出ていたら・・・
    “Tuck your chin slightly in.” あごを少し引きましょう
    ※“tuck __ in”は、『__をしまい込む、たくし込む』の意。
  2. ダウンドッグであなたの腰が丸まっていたら・・・
    “Bend your knees slightly and lift your hips higher!” ⇒ ひざを少し曲げて腰をもっと高く!

9.太陽礼拝に白鳥が登場??

太陽礼拝で、手を上げた山のポーズから深い前屈へ移る時のポイントとして、

  • 背骨をまっすぐに伸ばしたまま前屈すること
  • 太もものつけ根を後ろに引き込むようにして上半身と下半身を折りたたむこと
  • 胸を開き続けること

あたりが挙げられますね。このポイントをすべて網羅している英語表現がこれです!

Swan-dive to fold forward.
※“swan-dive”は
、『腕を広げ、背すじを反らし、頭から飛び込む』意味。
※“fold”は、『折る、折り曲げる』の意。
※“forward”は、『前へ』の意。

もともと、“swan-dive”は、水泳の飛び込み法の1つ、スワンダイブから来ているようです。
腕を広げて背すじをピンと伸ばすと胸が広がりますね♪

なお、ヨガの前屈では腕を広げないで上体を倒すことも多いので、単に、

Fold forward. / Forward fold.

と言われることも多いです。また、

Fold forward at your hips.

となると、hips = hip joints(股関節(そけい部))で折りたたむことへの意識が高まりますね!

10.『直角』には2通りの表現

算数の時間のようですが(笑)、日本語で90度の角度直角とも言うように、英語にも2通りの言い方があります。

例えば、戦士のポーズ2番でのひざに関するインストラクション。

As you exhale, bend your right knee to a 90-degree angle. ⇒ 吐きながら、右ひざを90度に曲げましょう。
※“angle”は『角度』の意。

90-degree”と言われれば、すんなり直角だと理解できるかもしれませんが、こう言われる可能性も。

As you exhale, bend your right knee to a right angle.

“a right angle”『直角』となります。ここでは、right ≠ 右 ですので、聞き取り注意ですね!

11.力のこめ方・ゆるめ方を表す動詞達

ヨガのポーズをとる時、まずは先生の指示に従ってそのポーズの形になります。そして次は、呼吸とともにポーズをキープし、『身体のどこをリラックスさせ、どこを働かせる(緊張させる)か』を意識し続けますよね。この時間が普通のエクササイズやストレッチとは違うヨガの特徴の一つだと思います。

ヨガの先生は、このような身体の緊張・弛緩についてもクラス中に沢山触れていますよね。例えば次のような動詞を用いてこのようなインストラクションが聞こえてくると思います。

【よく聞くフレーズ】

  1. 山のポーズで・・・Engage your inner thighs. ⇒ 内ももを引き締めて
    ※“engage”は『引き締める』の意。日常会話では『従事する、約束する』などの意味で使われますね。
    ※“inner thigh”は『太ももの内側』の意。
  2. キャットのポーズで・・・Draw your navel to the spine. ⇒ おへそを背骨に引き寄せて
    “draw”は『引き寄せる』の意。キャット&カウの中のキャットのポーズでこの意識を持つと、さらに背中が引き上がり背骨ほぐし効果アップです!
    ※“navel”は『おへそ』の意。“belly button”と言う先生もいるかもしれません。

  3. シャバーサナで・・・Unclench your teeth and jaw. ⇒ 歯のかみしめをゆるめて
    ※“unclench”は『固く閉じたものを解く、ゆるめる』の意。

  4. シャバーサナで・・・Soften your eyes. ⇒ 目元を柔らかく
    ※“soften”は『柔らかくする、和らげる』の意。

  5. シャバーサナで・・・Let go of any tension in your back. ⇒ 背中すべての緊張を手放して。 
    ※“let go of__”は、『__を手放す、解放する』の意。
    ※“tension
    ”は、『緊張、ハリ』の意。

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まとめ

ヨガで頻出!英語ワード&フレーズ、 いかがでしたか?

ここでご紹介したものはヨガ英語のほんの一部にすぎませんが、普通の英会話との違いを感じられたと思います。

もしこれを読んでヨガの英語表現に興味を持たれたら、ぜひヨガレッスンの無料配信動画などをチェックしてみて下さい。

ご紹介したフレーズが聞こえてくるかもしれません!

東京都豊島区育ち、練馬区在住。
新卒就職後間もなく始めたヨガは、デスクワークと満員電車で疲れる身体、オーバーヒートする脳に安らぎを与えてくれました。
結婚・出産後、ヨガをもっと知りたいという思いが高まり、ファーストシップでRYT200の勉強を開始、2016年3月に卒業。
今は小学生と幼稚園児の子育てをしながら、初心者・初級者の方にヨガを伝えつつ学びも継続中。
クラスではアライメントを大切に伝え、ポーズ中(=on the mat)の心身への意識やゆったりした呼吸を日常生活(=off the mat)でも思い出し安らぎを感じてもらいたいと願っています。
最近は英語と日本語で同時にヨガを伝える『バイリンガルヨガ』も勉強中。

・資格
2016年3月 ファーストシップトータルヨガスクール主催 全米ヨガアライアンス認定(RYT200)修了。
2016年3月 ファーストシップトータルヨガスクール主催 陰ヨガ指導者養成講座修了
2016年8月 ファーストシップトータルヨガスクール主催 ヴィンヤサヨガ指導者養成講座修了
2017年8月 SUDARSHANA YOGA ヴィンヤサヨガ総合講座修了
2017年10月 Livewell Institute 陰ヨガ指導者養成講座修了
2018年3月 ヨギー ・インスティテュート チェアヨガトレーニング修了

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