カパ体質の方へオススメの【アーユルヴェーダお料理レシピ】

アーユルヴェーダでは、自分の体質に合った食事をすることを推奨しています。今回は、「カパ」に焦点を当てて、カパに適した味・食材・食事法と、お料理レシピを2つご紹介します。

アーユルヴェーダ的な食事法

アーユルヴェーダ(Ayurveda)はサンスクリット語で、「生命の科学」という意味です。大変歴史のあるインドの伝統医学・予防医学です。

生活様式全般にわたる理論・知識をもつアーユルヴェーダの中でも、食事は特に重要です。自分の体質に合った食事をすることを、徹底的に追及しています。「医食同源」です。

基礎的なアーユルヴェーダの食事法は、「アーユルヴェーダって何?ドーシャ診断とは?基礎知識編」で、同食事法における9つのポイントは「話題のアーユルヴェーダ式食事法って!?押さえるべき8つのポイント【前編】」「話題のアーユルヴェーダ式食事法って!?押さえるべき8つのポイント【後編】」でご紹介しています。

アーユルヴェーダって何?ドーシャ診断とは?基礎知識編

 話題のアーユルヴェーダ式食事法って!?押さえるべき8つのポイント【前編】

話題のアーユルヴェーダ式食事法って!?押さえるべき8つのポイント【後編】

 

体質に合った食事を摂る

体質のことを、アーユルヴェーダでは「ドーシャ」といいます。宇宙にあるすべての物質は以下、3つの質(トリ・ドーシャ)の影響を受けています。

ヴァータ 空、風の元素をもつ 運動のエネルギー
ピッタ 火、水の元素をもつ 変換のエネルギー
カパ 水、土の元素をもつ 結合のエネルギー 

私たちの体質にもドーシャがあり、その割合は受精の瞬間に決まるとされ、一生変わることのない本質(プラクリティ)です。ドーシャの割合は一人ひとり異なるため、アーユルヴェーダでは、自分の体質に合った食事を摂ることを推奨しています。

 

水に象徴されるドーシャ「カパ」

本記事で紹介するレシピは、「カパ」体質の方にオススメします。
カパの人の特徴について、簡単におさらいしましょう。

 

身体的な特徴

色白でもち肌・がっしりとしていて骨太・太りやすい・舌が濡れている・白く丈夫な歯・髪の毛は太くボリュームがある・おでこが広い・体力がある

 

心理的な特徴

おだやかで優しい性格・争いごとを好まない平和主義者・安定感がある・動作が遅い・口数が少ない・真面目で一度決めたらゆるがない・コツコツとよく働く・献身的・母性的・忍耐強い・心に気持ちを秘める

 

カパが乱れている時の特徴

体重が増える・体がむくむ・消化不良・鼻詰まり・鼻炎・怠惰になる・一日中寝ていたいような気持になる・思考が鈍くなる・頑固になる・執着心が強く過去のことを根に持つ

 

カパの人に合った食事

カパ体質の人、カパ体質でなくてもカパが乱れている時の特徴に自覚がある人は、カパを増やす原因を取り除く必要があります。運動したり身体を温めることが効果的ですが、食に関して気をつけたいポイントを以下表にまとめました。

  カパを鎮静する カパを乱す
辛味・苦味・渋味 甘味・酸味・塩味
食材

・身体を温めるもの
(スパイス・生姜・唐辛子・ニンニク)
・解毒・排出作用のあるもの
(葉野菜・山菜・ゴーヤ・ざくろ・りんご・豆類・ブロッコリー・じゃがいも・緑茶)

・甘味の中でも蜂蜜は良い

・重いもの
(小麦・ごま・餅・団子)
・身体を冷やすもの
(甘いお菓子・果物・瓜類)
・経絡を詰まらせるもの
(牛乳など乳製品・ヨーグルト)
食事法 スープなど温かいものを食べる・軽めの食事・お腹が空いてから食べる だらだら食い・前に食べたものが消化される前に食べる・油分の多い重い食事

 

レシピ

身体がむくみやすく冷えやすい、そして太りやすい体質のカパ。
そんなカパの方にも取り入れていただきたいお料理のレシピを2つ、ご紹介します。

プロテイン摂取!「ダールカレー」

所要時間:約40

栄養価が高くタンパク源となるムングダルを使ったレシピ。食べ応え、満足感があるので、メイン料理にできます。何より、とってもおいしいです♪

豆は渋味をもち、渋味はカパの人に向いています。豆は排出作用が高いので、「溜める」性質のあるカパには打ってつけです。さらに、冷えやすいカパの人にとってはすべてのスパイスが良いので、スパイスをたくさん使うカレーはカパに良く、身体を温めてくれます。

特筆すべき食材とその効能

★ムングダル (VPK=)
豆の中では最も消化に良い。腹持ちも良く、栄養価が高い。炭水化物・タンパク質が豊富で、ベジタリアンの人にとっては頼もしいたんぱく源。ビタミン・ミネラルではモリブデンと葉酸の成分が高い。ひきわりのムングダルは薄いので浸水させなくても料理しやすいが、できれば一晩浸水させて使う。

★ギー
成城石井や輸入食品の店、冨沢商店などでも売っています。無塩バターがあれば、自宅で作ることもできます。「 アーユルヴェーダ料理に欠かせない最も優れた油「ギー」の効果・使い方とは? 」でも作り方を紹介しています。

アーユルヴェーダ料理に欠かせない最も優れた油「ギー」の効果・使い方とは?

ヒング
スパイスの一種で、アサフェティダともいいます。ガスを生む豆料理を作る際には必ずセットで使うので、覚えておいてください。独特なにおいがあるので、瓶の中に入れて保存してもいいです。ハラルフード店で購入できます。

その他スパイス
スーパーに売っています。スパイスでカレーを作ることに慣れている方は、ご自分の好きな調合で大丈夫です。ターメリック、コリアンダーパウダー、チリパウダーが基本の3つです。カルダモンはなくてもいいです。

材料(2人分)

  • ひきわりのイエロームングダル(緑豆、レンズ豆でも可)……100g
  • 玉ねぎ……大1/4
  • にんにく……1
  • ギー……大1/2
  • 水……1.5カップ
  • ヒング……適量
  • ターメリック……小1
  • コリアンダーパウダー……小2
  • チリパウダー……小1/2
  • カルダモン……小1/2
  • 岩塩……適量
  • (トマトorトマトケチャップ……適量)

 


ヒング。スパイス専門店やハラルフード店などで売っています。臭いが強烈なので、瓶などに入れて保存しても良いです。

スパイスは事前に分量をお皿に取り分けておくと料理がスムーズにできます。慣れている人は、鍋の前でぱぱっと入れてしまいましょう。

レシピ

  1. 豆を器に入れたら、たっぷりの水で一晩つけておきましょう。豆が水を含んで、ぐぐぐーと大きくなってきますよ。また、早く煮えるようになります。
  2. 鍋にギーをあたため、みじん切りにしたにんにくと玉ねぎを炒めます。ピッタの人は、にんにくを入れなくてもいいです。にんにくは激性が高いので、ピッタを強めてしまいますからね。
  3. 軽く洗った豆を加え、ヒングを入れます。
  4. スパイス類を加えて、スパイスのいい香りがしてくるまで炒めましょう。
  5. 水を入れて中弱火で煮ていきます。煮立ってきたら弱火にして、ぐつぐつと煮ます。
  6. 塩で味を調えて完成。アーユルヴェーダの食事に慣れてないとか、物足りないといった場合は、トマトケチャップを加えてもいいですし、トマトをペースト状にして加えてもいいです。

ドーシャ別のポイント

ヴァータ ガスの出る豆はあまり適していませんが、ギーを多くするなど油分を少し多くすることで調整しましょう。
ピッタ 辛味のあるチリパウダーや激性のあるにんにくは除いてもいいです。
カパ 消化を促進する生姜を入れてもいいです。

 

クーリング作用抜群!「ゴーヤのトーラン」

所要時間:約20

トーラン(トーレン)は野菜のスパイス炒めのようなもので、ポリヤルとも言われます。ゴーヤに、ココナッツの風味が加わった、食べやすいレシピです。

ゴーヤは言わずもがな、苦味を持っています。苦味はカパの人に合っています。解毒・排出効果が高いゴーヤと、辛味をもつ唐辛子、スパイスを組み合わせているので、カパの人には取り入れていただきたいです。

特筆すべき食材とその効能

ゴーヤ (VPK=)
ゴーヤはすべてのドーシャを整えます。食物繊維を含み、排出作用があるので、消化の問題があるときに最適です。ビタミンC、カリウム、葉酸などを多く含んでいます。ゴーヤのビタミンCは加熱してもほとんど減らないという特徴があり、肌を若々しく保ってくれます。また、カリウムは体内の塩分濃度と水分量を調整してくれるので、むくみを改善してくれます。カパの人にはうれしい効果です。

材料(2人分)

  • ゴーヤ……大:1/3
  • 玉ねぎ……大1/4個
  • レッドチリ……1本 
  • ココナッツファイン……30g
  • ココナッツオイル……大1/2
  • ターメリック……小1/4
  • 塩……適量
  • マスタードシード……小1/2
  • カレーリーフ……適量 

 


ココナッツファイン。ココナッツの胚乳を粗びきにしたものです。

レシピ

  1. ゴーヤは1cm角にみじん切り、玉ねぎもみじん切りにします。ゴーヤは分量外の塩とターメリックと混ぜて20~30分ほど寝かせておきます。水が出てきたら絞ります。
  2. ココナッツファインは水かココナッツミルクで浸水させておきます。
  3. フライパンにオイルを熱し、マスタードシードを入れます。マスタードシードは飛んでくるので、鍋の蓋などでガード。マスタードシードがはじけてきたら、レッドチリとカレーリーフも入れて炒めます。
  4. 玉ねぎを入れて、透明になるまで炒めましょう。
  5. ゴーヤを入れて5分ほど炒め、ココナッツファインを入れてさらに炒めます。塩とターメリックで味付け。水気がなくなったら完成です。 

ドーシャ別のポイント

ピッタ:レッドチリは入れなくても可です。

メニュー例

ご紹介したレシピを取り入れた、他のメニューとの組み合わせを紹介します。

2種のカレーとかぼちゃ

  • バスマティライス
  • ダールカレー
  • かぼちゃのグリル
  • オクラのココナッツカレー炒め

 

夏のカパランチ

  • キヌア+バスマティライス
  • ダールカレー
  • ゴーヤのトーラン
  • アボガドのスライス

 

アーユルヴェーダ×和食のおべんとう

  • もちきび+白米
  • ダールカレー
  • ビーツのトーラン
  • アボガドのスライス
  • 卵焼き
  • 茄子のおひたし

 


いかがでしたでしょうか?

いきなりすべての品目をアーユルヴェーダ的なものにすると、身体がびっくりするかもしれないので、いつもの食事に1、2品取り入れるところから始めてみて下さい。
そして自分の体調に意識を向けてみて、その日にあった食事を考えてみて下さい。

食材がもつ味や質について理解が深まると、自分の体質に合った食材を選ぶことができるようになりますよ。

カパの方も、そうでない方も、ご紹介したレシピ、是非試してみて下さい。

 

イラスト・写真:aki

横浜・石川町にて、アーユルヴェーダ料理教室、ヨガ・顔ヨガのレッスンを開催。
東京・中野坂上にて、毎週日曜限定でアーユルヴェーダカフェを運営。
美腸・健康的な心と体を作る【アーユルヴェーダ料理】、顔痩せ・小顔に効果的な【顔ヨガ】、便秘解消や腰痛緩和・リラックス・デトックス効果のある【ヨガ】。この3つで、毎日をより豊かにするお手伝いをします。

・2017年3月 ファーストシップトータルヨガスクール主催 全米ヨガアライアンス認定(RYT200)取得
・2017年5月 高津文美子式フェイシャルヨガ認定講座終了
・Hale Pule認定アーユルヴェーダヘルスカウンセラー資格取得に向け勉強中
・ヨガ・アーユルヴェーダ料理教室「森の時計」主宰

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