みんなに知ってほしい!全く新しいメソッドの【シュリダイヴァヨガ】

ヨガの長い伝統の中で、様々なジャンルが生まれています。 今回はその中でも最新と言われている特殊な、シュリダイヴァヨガをご紹介します!

みなさん、シュリダイヴァヨガをご存じですか?

あまり馴染みのない名前ですよね。
それもそのはず、数あるヨガの中で世界最新と言われているヨガなんです。従来の伝統的なものとは異なる全く新しいメソッドで、その動きはかなり特殊です。
最近ではその性質から「ねこヨガ」「筋膜コンディショニング」とも言われています。体験した後の感覚は、ヨガというよりワークアウトに近いかもしれません。
今回はそのシュリダイヴァヨガについてご紹介したいと思います。

シュリダイヴァヨガの発祥

始まりは2012年、アメリカのデンバー。
生みの親はアヌサラヨガ創始者のJohn FriendとVital YogaオーナーのDesi Springerです。
もともと伝統的なヨガを指導されていたお二人ですが、 研究を重ねた結果、このシュリダイヴァに辿り着きました。現在はお二人で世界中を飛び回り、多くの方に伝えています。

Global Bowspring オフィシャルサイト

John Friend 

出典:https://livewellworld.com/sridaiva_yoga/

Desi Springer

 出典:https://livewellworld.com/sridaiva_yoga/

お二人ともストイックですが、とても優しい方で、シュリダイヴァを愛していることがよくわかります。

一般的なヨガとの違い・特徴

しなる弓形

みなさん、背骨のラインをイメージしてみてください。どんな形をしていますか?
ご存知の通り、下図のように湾曲し、しなっています。

 出典:https://yo-tsu.org/

この人間本来の背骨の緩やかなS字カーブを整えながら身体を使っていくことが、このヨガの最大の特徴です。
全身を無理やり真っ直ぐ伸ばすのではなく、身体の作りに合わせて効率的に力強く、かつ繊細に動いていきます。

ではそのために具体的に何をすべきかを見ていきましょう。

※ここではわかりやすく説明するため、本来の教えと順番が変わっている部分もあります。

①呼吸を広げ、体の内側を力強く輝かせる

お腹の底、そして胸いっぱいに広がりを。

②大地にしっかりと根付く

身体を地に根付かせ安定させます。

ここまでは他のヨガでも聞いたことがあると思います。さらに細かいところを見ていくと、

③肩甲骨の間を広げる

身体の前面だけではなく、後背位にも広がりを。

④骨盤底筋を広げる

骨盤の底を力強く広げ、身体を支えます。

⑤膝を曲げる(緩める)

無理やり関節を伸ばして体重をかけるのはNGなので、緩めておく。

この3つ、イメージできますか?不思議かもしれませんが、これがシュリダイヴァの大事なポイントなんです。
これらを意識することによって、どんなポーズでも身体の使い方を一段ランクアップさせることができるのです。
普段ヨガに馴染みのある方が初めてこの動きを見たら、ほとんどの方はきっと驚くはず。その姿はとてもダイナミックかつ繊細です。
ねこヨガとも言われているとおり、しなやかさと力強さが共存した動きが特徴です。自分自身を最大限まで開放し、そして繊細に体と心を整えていく。体幹をしっかり鍛え、末端に向かって繊細さを意識します。
まさにマインドフルネスです。

出典:https://www.bodymindcentre.com/

上記の参考写真は非常に難易度が高いポーズばかりですが、実際にレッスンをする中では誰でも挑戦できるポーズがたくさん出てきますよ。

シュリダイヴァヨガの効果

  • 心地よさを得られる

まずは緩やかな体のラインを作り上げることで、滞りなく呼吸を深めていきやすくなります。そしてその呼吸は体だけではなく心にもダイレクトに効果を生み出してくれます。身体を内側から呼吸で広げることによって輝くハートを作り出し、前向きで楽しい気持ちを生み出してくれるんです。全身まんべんなく筋肉を使い、そして呼吸が全身に行き渡ることで、気づけば呼吸しているだけで汗が噴き出してくるのを感じられます。普段運動し慣れていない人はもちろん、体を鍛えている人も効果をしっかり感じられるのがこのシュリダイヴァの良いところ。身体の隅々までアプローチしてくれるので、常温でも滝のような汗が噴き出してきます。
達成感、リラックスと目覚めを同時に感じられるのは大きな特徴です。全身くまなく動かした後の最後のお休みのポーズでは、全身とろけるようなリラックス感を得られること間違いなし。この気持ちよさは病みつきになりますよ!

  • 筋力アップ

関節に負担をかけないよう工夫しているので身体を痛めづらく、筋力を最大限に利用できるのが特徴です。柔軟性を気にすることなく動けるので、無理に筋を伸ばしてしまうようなことは起きづらいです。筋力を効率よく使うことで、身体がどんどん軽くなっていきます。

  • 身体のラインが美しくなる

嬉しいことに、気づけば体のラインが美しく変わってきます。二の腕、腹筋、ヒップラインと、それぞれにしっかりと効果が表れます。頭のてっぺんからつま先まで、そして指先まで繊細に使っているので、まるで自分の思い通りに身体の隅々まで整えているような気分になれます。

  • 仕草が美しくなる

このヨガの面白いところはここにもあります。体幹はしっかり、そして末端に向かって意識を繊細に。日本の伝統芸能に意識がとても似ていて、続けていると仕草が美しくなります。

  • 今の自分に必要なことに気づける

特にスポーツをしている方。例えば余計な力が入っていることに気づき、結果として身体を痛めた原因に気づく。全身をまんべんなく見つめることで、全体のバランスの崩れに気づくこともあります。

どんなポーズができるようになるのか

シュリダイヴァのポーズは、ハタヨガ等従来のヨガとは全く異なります。
下の写真をご覧下さい。
似ているようで全く違いますよね。
上部は一般的なヨガで行うダウンドッグ(下向きの犬)、そして下部はシュリダイヴァの代表的なポーズであるクラウチングキャット(飛びかかる寸前の猫)です。

出典:https://facebook.com/yogapata.ct/

シュリダイヴァにダウンドッグはありません。

全身を無理やり伸ばさずに、身体の部位一つ一つを丁寧に力強く使うとこうなるのです。

このポーズは比較的難易度が高いですが、シュリダイヴァに慣れてきたら早い段階でキープできるようになります。
これはクラウチングキャットからツイストキャットに入り、バランスポーズに移行したところです。
シュリダイヴァのポーズは色々ありますが、限界や細かい決まりはないので、言ってみれば何をしても良いんです。

これはシュリダイヴァ特有のポーズではないお馴染みのポーズですが、体幹を鍛え柔軟性が高まったら、このような姿勢はラクにとれるようになってきます。

ヨガに親しんでいる方ならお馴染みのエカ・パダ・カウンディニャーサナ II

これもシュリダイヴァ特有というわけではないのですが、ふとこういったポーズを練習してみると、身体の変化に気づくことがあります。従来の伝統的なヨガや、他の様々なスポーツにも応用して生かせるのが良いところです。

どんな人におすすめ?

どんな人にもおすすめです。普段運動をあまりしない方。いつも運動をしている方。
体を絞りたい方。美容と健康に気を使っている方。ただ体を動かすのが好きな方。どんな人にも向いています。どんな人にも試してほしいです。

体をしっかり鍛えている人の場合

皆さんすぐに効果を感じ、ご自分の中に落とし込んでいるようです。体がすぐに動く分、動きの意味がわかるし、自分の体に効いている実感を得られるんです。
この体の使い方をいつものスポーツに生かし、自分の癖に気付き、さらにランクアップしています。

普段あまり動いていない人の場合

「何だかよくわからないけど面白い。楽しい。全身使ってキツいけど気持ちが良かった」
感覚的な楽しさ、気持ち良さに関しては即効性を感じたという方が多いです。

美容やダイエット、健康目的の人の場合

「二の腕が引き締まってきた」「ヒップアップしてきた」「くびれができた」
体の細かいところまで意識を向けるシュリダイヴァだからこそ、ピンポイントで引き締めたい箇所に効いてくれます。

どこでできるの?

まだまだ知名度は高くなく、世界中で見てもシュリダイヴァを行っているスタジオは少ないですが、日本でもできるところはあります。

日本初のシュリダイヴァヨガ専門スタジオ【茅場町 Studio Bowspring Tokyo】

2016年9月にオープンしたばかりです。筆者はオープン直後からこちらでレッスンを担当しています。その他全国でも個人的に指導されている方がいらっしゃいますね。一度試してみてはいかがでしょうか?きっと新しい自分に出会えますよ。