お子さんの心にも体にもメリットがいっぱい!「キッズヨガ」の魅力について

3歳~12歳の子供を対象とした「キッズヨガ」。 こころもからだも柔軟な子どもたちには、ポーズの正確さではなく、ヨガは楽しいということを伝え、からだの感覚やこころの発達の成長が自然と身につけさせていく事が大切です。

キッズヨガの歴史

大人が行うイメージが強いヨガですが、ヨガには集中力アップやストレス解消、運動不足解消などの様々なメリットがあります。子どもたちにとっても知らない間に抱えているストレスや運動能力の低下などが多く見られるようになり、欧米でヨガを幼稚園や小学校で、教育の一環として取り入れるようになったものが「キッズヨガ」です。

日本でも、ヨガ人口が増え、ご両親やスポーツ選手が行っていることからヨガに興味を持つ子どもたちが増えてきています。

キッズヨガの目的

キッズヨガではポーズの正確さよりも、楽しく安全にヨガを行い、「健康なからだを形成し、子どもたちも上手にリラックスが出来る」ようになることを目的としています。

子どものこころとからだはとても柔らかいです。この時期にヨガを生活に取り入れることで、からだの使い方が分かるようになり、からだの感覚が身についてきます。ゲームやスマートフォンの普及で目や手だけを使う事が多くなっています。習い事が忙しくて外遊びが減り、運動不足や猫背の子どもが増えているのが現状です。こころも、子ども社会の事は大人には分からない事や、伝わらない事、子ども同士で解決していたりして大人には気付かない問題もたくさんあります。親にも今抱えている不安や疲れたなど気持ちをはっきり言えない子もいるでしょう。子どもたちも知らず知らずのうちにストレスを溜め、こころもからだも疲れてきます。大人はストレスが溜まっていると感じたら、自分自身でストレス解消していく方法が分かります。例えば、アロマをたいたり、誰かに伝えスッキリしたり、ヨガをしたり、自分なりに考えリラックスが出来ます。子どもにとっては「リラックスって何だろう?どうやってするんだろう?」という子がほとんどです。キッズヨガを行う事で、普段から自然な呼吸で深呼吸が出来る呼吸法が身に付きます。自分で上手にリラックス出来る方法が分かってきます。また、胸を開き背中に働きをかけるポーズや普段使っていない筋肉を使うポーズで猫背や運動不足の改善につながっていきます。

キッズヨガの特徴

 大人のクラスと同じように呼吸法、ポーズ、最後のシャバーサナのようなリラックスタイムがあります。ですが、大人と全く同じことをしていても子どもには難しかったり、飽きてしまいます。まずは「あいさつ」「やくそく」のお話から始まり、ポーズ名も大人とは違うポーズ名もあります。年齢や発達段階において出来る事やしない方がいいこともあるのでそれに合わせた呼吸法やポーズのクラスになっていきます。リラックスタイム(シャバーサナ)が難しい子もいるので「お絵かきタイム」や「絵本タイム」で終わるクラスもあります。

例えば、大人のように決まったポーズの名前を言うのではなく、「戦士のポーズ」が「自分の好きなヒーローのポーズ」に変わったりします。先生と子どもたちが相談をしてポーズの名前を決めることもあります。最後の「お絵かきタイム」では自分の好きな動物の絵や今日のクラスで行ったキッズヨガの好きなポーズを描いたりします。大人のクラスでは見られない光景です。キッズヨガではポーズの正確性ではなく、子どもたちが楽しんでのびのびとリラックスした状態でヨガを行うことが目的です。

キッズヨガのメリット

  • 力の抜き方が分かるようになる
    ヨガは呼吸を意識して行います。「キッズヨガ」でも呼吸を意識させる呼吸法があります。呼吸法に慣れてくると、緊張している時やストレスが溜まっている時などに呼吸に意識を向ける事が出来ます。自然な深い呼吸が出来るようになり、リラックスが上手く出来るようになります。大人と同じように「お腹を膨らますイメージで呼吸してください」と伝えても、子どもの頭の中は「???」になるでしょう。そこで、胸の前で両手でお花を作り、「大きく息をすいながらお花の匂いを嗅いでみましょう。ふぅぅと吐いて。良い匂いでしたねぇ。」などと誘導する「お花の呼吸」があります。
  • 気持ちがポジティブになる
    大人のクラスでいう「太陽礼拝」を子どもも同じように行います。「太陽礼拝」だと分かりにくいので、「太陽におじぎをしましょう」等と伝えていきます。太陽礼拝には気持ちが前向きになる効果や、朝から気持ちよく活動出来たりする効果があります。子どもたちが汗を流すことで達成感を得られ、前向きに活動に取り組めることで想像力も広がっていくでしょう。
  • 協調性が養われる
    ヨガには二人で行うポーズもあります。お互いの呼吸を合わせて協力し合ってポーズを取っていくので、楽しみながら協調性が養われていきます。二人で行うポーズには、二人が向き合って互いの手を握り、呼吸に合わせて後ろのイスに腰掛けるようにゆっくりと腰を下ろしていく「イスのポーズ」などがあります。
  • 自分への自信に繋がる
    何度か行っていくうちに、出来なかったポーズが出来るようになり、こころやからだの変化に気づくことが自信へと繋がり、新しいことに挑戦してみよう!!という気持ちに繋がります。

年齢に合わせたキッズヨガ 

  • 3歳頃~4歳頃
    動くことや絵を描いたり、周りのしている事を真似するのが大好きな時期なので、この頃からヨガのポーズを行うことは子どもにとっては遊びの感覚です。楽しみながらからだの感覚をつかむことで運動機能の発達を促すことが出来ます。
  • 5歳~6歳頃
    友達と遊ぶことや協調性が身につき始める頃。運動量もどんどん増え活発に。★二つくらいの難易度のヨガのポーズに挑戦したり、出来ないポーズが出来るようになると自分への自信にも繋がっていく時期です。パートナーワークで協力しあい協調性が養われていきます。
  • 小学生
    こころもからだも次第に大人に近づいていく頃です。幼少期には感じなかった気持ちが芽生えたり、人と比べる事があったり、日々の生活のなかでストレスを抱える子が増えてきます。ヨガでリラックスをする練習をし自分なりにストレスを溜めたりしないように出来るようになってきます。ヨガは人と比べない事が大切なので、人と比べない気持ちも芽生えてきます。リラックス度は小学生の子どもたちが一番感じ、必要としているかもしれません。

まとめ

この記事内で何度も伝えていますが、キッズヨガはポーズの正確性ではなく、子どもたちが楽しんでのびのびとリラックスした状態でヨガを行うことです。大人でも同じですが、つまらないと感じたら次のステップに進むことは中々出来ません。大人よりも集中力がまだまだ未熟な子どもたちは飽きることも早いです。とにかく楽しむことが子どもにとっては大切な事です。楽しい!もっとやりたい!と思いながら、からだの使い方を知り運動不足の改善になり、こころのコントロールも自分で上手に出来るようになるのがキッズヨガです。子どもたちが手と目しか使わない、遊んでいても会話がないなんてとても寂しいです。公園でからだ全体で遊び、子どもたちの騒がしい声がたくさん聞こえるようになって欲しいです。欧米だけではなく、日本でも保育園、幼稚園、小学校で取り入れてもらいたいと私は思っています。

三児の母。子育てと仕事で毎日バタバタ、疲れきっていてため息が増えた、老けた気がするとこころもからだもネガティブになっている時にヨガに出会い、 自分と向き合う事でこころは穏やかになり、リフレッシュされからだも軽くなり、こんなにこころにもからだにも良い事ならもっと色々な人にヨガを伝えていきたい!と思いファーストシップにてRYT200を取得。
子育て中に自分のことは諦めがちなママ達へ、子どもがいるから出来ないではなくて、子どもがいても出来る!母として女性として自分のために、自分と向き合ってもっとキラキラ輝いて欲しいという思いから、子連れ可能なヨガ教室を開催中です。
現在キッズヨガ教室も開きたいと思い勉強中です。

資格: ファーストシップトータルヨガスクール主催 全米ヨガアライアンス認定(RYT200)修了
RTA認定 ベビーマッサージセラピスト 修了
yoga Ed プロフェッショナルインスティテュート2(PI2)講師養成講座 修了