ヨガで便通は良くなる?呼吸法と腸ヨガですっきり快適に!

ヨガを行うことで便通が良くなるという効果があるのでしょうか。便通を良くするために取り入れたい「腸ヨガ」と呼吸法を解説します。

ヨガでは美容・健康の様々な効果が得られるといわれますが、便通は良くなるのでしょうか。

快適な便通が毎日あるのとそうでないのではストレスの差が大きく、様々な心身への影響も随分と異なります。

今回はヨガと便通について、また便通を良くするといわれる「腸ヨガ」、ヨガの呼吸法などを解説します。

ヨガで便通は良くなるの?

ヨガを行うことで便通を良くすることができるのでしょうか。深い呼吸とともに様々なポーズを取るヨガでは血流が良くなり胃腸を優しく刺激します。

ポーズによって腸の回りに刺激を与えたり、排便時に使う筋肉を鍛える効果もあり、また腹式呼吸によって副交感神経が優位となります。

これらのことからヨガは便通に良いといわれています。便秘症の人がヨガを行い継続することでインナーマッスルが鍛えられ、排便時に必要な筋肉も鍛えられることで便通が良くなるのですね。

また、神経性の便秘というものもあります。ヨガでは深い腹式呼吸を常に行いますが、副交感神経と交感神経のバランスが良くなり、自律神経も整えられます。

適度に身体を動かす有酸素運動であるため血行が良くなり、酸素も行き渡ることで腸の働きが活性化されるのです。

またヨガには骨盤の歪みを矯正する効果もあるため、骨格が整い、正しい内臓機能を取り戻します。骨盤の歪みは便秘を引き起こすため、やはりヨガで矯正されることで少しずつ便通が良くなるといえます。

ヨガでは肉体面においても精神面においても便通を良くすることにアプローチされるのですね。

便通を良くするためのヨガ・「腸ヨガ」とは?

通常のヨガでも継続することで便秘の改善が促されますが、より腸に働きかける「腸ヨガ」というものがあります。

朝晩2回、深い呼吸とともに腸の動きを活性化するポーズをゆっくり行い、自律神経のバランスを整える腸ヨガ。便秘に効果的とされますが、腸内環境が整うため下痢にも良いとされています。

腸ヨガの呼吸法

腸ヨガの呼吸法は、冷たい手を温める時のような感じでハーっと息を口から吐ききり、鼻から息を吸います。吐ききるといっても苦しくなるほどまではいかず、自然に行いましょう。また吐く時には肩の力を抜いてリラックスします。

朝におすすめの腸ヨガのポーズ

朝におすすめの腸ヨガのポーズは、眠っていた交感神経を活性化し、排便を促すポーズを取ります。

マーメイドのポーズ

骨盤底筋群・直腸に刺激を与え、排便を促すポーズです。

  1. 四つん這いになる
  2. 右足を前に出し、左足は後ろへ伸ばす
  3. 左ひざを曲げて、つま先を左ひじにかける
  4. 両手を後頭部で組み、体をそらす

ヨットのポーズ

お腹を捻ることで腸を刺激するポーズです。

  1. 足を伸ばして座り、右膝を立てる
  2. 身体を捻りながら左肘を右膝にかける
  3. その姿勢をキープし、5回呼吸を行う
  4. 反対側も同様に行う

夜におすすめの腸ヨガのポーズ

夜の腸ヨガは、活発な交感神経を落ち着かせ、腸のポジションを整えてくれるポーズを取ります。

ネコの背伸ばしのポーズ

日中は立っていることが多いため腸が下がりがち。ネコの背伸ばしのポーズを行うことで正しい腸のポジションへと戻す効果があります。

  1. 四つん這いの姿勢を取り、膝は肩幅ほどに開き、両足のつま先を立てる
  2. 息を吸いながら背筋を伸ばす
  3. 両手を前方に伸ばし、お尻を天井に突き上げ、息を吐きながら胸の部分を床に近づける(目線は両手の間)
  4. 深い呼吸を繰り返す

腕を前方に伸ばす際に、肩甲骨を開いて伸ばすことを意識すると上手に伸ばしやすいです。

バッタのジャンプ

バッタのジャンプは腸に負荷をかけ、緩めることで自律神経が整えられるポーズです。

  1. うつ伏せの姿勢を取り、両手を後ろで組む
  2. 頭・肩と足を床から離し、上に上げる
  3. この姿勢のまま5回呼吸する
  4. 5回の呼吸を終えたら上げていた部位を下げ、リラックスする

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便通を良くするヨガの呼吸法とは

ヨガの呼吸法は一定の深いリズムで行います。先に述べた腸ヨガの呼吸は説明した通り通常のヨガの呼吸とは少々異なりますが、深い腹式呼吸であることは変わりません。また、「アシュタンガヨガ」の場合、胸式呼吸を行います。

このような例外もありますが、やはりヨガを行う場合は正しい腹式呼吸をマスターしましょう。

腹式呼吸は全身の血流を良くし、身体中に新鮮な酸素を充分取り込みます。自律神経が整えられ心身ともにバランスを整えます。

また、腹式呼吸を行うことで横隔膜の上下運動が促され、腹膜・横隔膜の柔軟性を高めます。排便時に必要な腹圧がしっかり整えられ、腸に刺激を与えます。

便通の不調のみならずおならが出やすい・便秘・下痢はどれも腸が弱っているサイン。腹式呼吸をゆっくり、しっかりと行うことで腸内環境改善が促されます。

ヨガが便通を良くするといわれるのは、腸を刺激するアーサナ(ポーズ)はもちろんですが、やはり深い腹式呼吸を行うということが欠かせません。

具体的な方法は以下のとおり。

  1. お腹の膨らみを感じながら鼻から少しずつ息を吸う
  2. お腹の凹みを感じながら鼻からゆっくりと息を吐ききる
  3. それを繰り返す

寝転んでお腹に手を当てながら行うとお腹の膨らみや凹みが感じられるので、マスターするまでは寝転んで行いましょう。

ヨガの腹式呼吸とは?
そのやり方と心身へのさまざまな効果

交感神経と副交感神経のバランスを保って快適な毎日を!

ヨガのアーサナ・腹式呼吸が便通を良くする効果を持つことが分かりましたね。肉体と精神は繋がっているため、どちらかに不調があると相互的に作用します。 

ポーズや腹式呼吸は一見、肉体のみにアプローチするような感じがしますが、副交感神経と交感神経のバランスが整えられ、メンタルも安定します。

また、ヨガにはもうひと項目・瞑想があります。ヨガの瞑想で自己を内観することで意識を高め、精神に深い落ち着きをもたらします。

ヨガの瞑想はどうやるの?
頭を空っぽにして、心も体もリラックスしよう

ヨガのポーズ・腹式呼吸・瞑想で心身バランスや身体の機能を取り戻しましょう。継続することは必要ですが、腸内環境を整えることは身体にとても良い効果をもたらします。

便通が快適であれば、それは身体の調子が良いという大きなバロメーターの1つとなり、気持ちもスッキリと気持ち良いものです。腸ヨガの場合、朝晩2分ほどでできる簡単なものなので、通常ヨガとともに生活へと取り入れ、快適な身体を目指しましょう。

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