世界中のビールの深い世界を「オーガニックビール」という切り口から嗜む!人気ブランド9選

日本でも夏だけでなく年中各地でビールイベントが開催されるようになりましたね。最近ではブルワリーという作り立てのビールを提供するお洒落なレストランも登場してきています。そんな中、作り方や材料にこだわったオーガニックビールを紹介します。

ワインやウイスキー、日本の酒などアルコール界でもオーガニックが登場して差別化が進んでいますね。今回は人気のオーガニックビールについて紹介します。

ビールの予備知識

 


日本の法律では、麦芽、ホップ、水、及び麦その他の政令で定める物品を原料として発酵させたアルコールが20%未満のものをビールと呼びます。麦、米、とうもろこし、こうりやん、ばれいしよ、でんぷん、糖類などを、麦芽の半分をこえて使うと、ビールではなく発泡酒という扱いになります。アルコールの中でビールの度数は低い方で飲みやすく、ロシアなどでは2011年までアルコールが10%未満のビールなどはお酒ではなく食品として扱われていたのは有名な話ですね。

ホップや第2のビールなどという言葉も聞きますが、ビールの種類の分け方は「色」や、発酵後に酵母が沈んだ下面発酵酵母か発酵中に液の表面に浮んだ上面発酵酵母かという「酵母」、酵母等による変質を防ぐため「熱処理(パストリゼーション)」の有無など様々です。

ヴィーガンビールも登場

現在世界中で増えるヴィーガンという動物性のものを摂取しない方にとってビールは麦などの植物から作られるのですべて大丈夫かというと、子嚢(しのう)菌類の酵母サッカロミセスを使うビールは「動物性の酵母」なので対象外です。イギリスなどではヴィーガンビールフェスティバルも開かれるほど盛り上がっています。私の関わるチーズ界でもレンネットという酵母が植物性か、伝統的な動物の胃や腸からとられる動物性のものかなどでベジタリアン対応のチーズかどうかなど表記されていて、酵母まで確認する時代になっています。

また、魚介などから作られるコラーゲンをビールの浄化に使われる場合もヴィーガンビールではなくなるので、「アイリッシュモス」などの海藻でビールを澄ませる方法がとられることがあります。ぜひ原料に載らない部分ですが、オーガニック海藻を使ってほしいですね。

おススメのオーガニックビール

 日本でもブルワリーレストランなどが登場し、お店で作り立ての樽出しのビールを楽しめる場所も増えていますね。そんなお店で楽しめるオーガニック原料や作り方こだわったビールもいいですが、今回は市販されているお家でも楽しめる瓶や缶入りのオーガニックビールを紹介します。

食品のオーガニックは日本で見分けるには「有機JASマーク」で基本判断できますが、アルコールは国税庁管轄のため農水省管轄の有機JASマーク対象外です。輸入ビールですと外国のオーガニック認証が付けられている時もありますが、日本で作られるオーガニックビールには無農薬栽培有機原料使用などといった表記で説明されています。

・ビュートクリーク(アメリカ)

アメリカのUSDAオーガニック認証獲得のオーガニックビール。

 

 ビュートクリーク社は、アメリカ・カリフォルニア州の北西部ユカイヤにて1998年から有機農家さんを応援しながらオーガニックビールを作っています。

 クリーミーでのど越しの良い褐色のポータービールや、上面発酵で醸造されるエールビールの中でもIPAと呼ばれて愛される比較的アルコ-ル度が高く飲みごたえのあるインディアンペールエール、淡色でホップの苦みが特徴のピルスナーの3種があります。

ビュートクリーク 

・サミエルスミス・オーガニック・ペールエール(イギリス)

 ヨークシャーで最古といわれる1758年設立のオールドブルワリー。

原産国はイギリスで、人工甘味料や香料、着色料などを一切使用しないオーガニックビールは井戸から汲み上げた天然の硬水を使っているのでのど越しが特徴ですが、マイルドな苦みで飲みやすいです。毎年8月に開かれるイギリスのビールファンと500近いイギリスビールが集まる「グレート・ブリティッシュ・ビア・フェスティバル」に一度行ってみたいですね。

 サミエルスミス・オーガニック・ペールエール

 

・サミエルスミス・オーガニック・ラガー(イギリス)

上記のサミエルスミス社が作るヴィーガンラガーも人気。

 ドイツなどでは主流ですが、イギリスではめずらしいラガー(下面発酵)のオーガニックビールです。動物性の原料を一切使用していないことだけでなく、動物実験を行っていない(Cruelty Free)ことや、遺伝子組み換えの農産物を使用しないことを証明するVegan認証を取得しているヴィーガンビールでもあります。

サミエルスミス・オーガニック・ラガー  

・Organic Draft Beer(ドイツ)

 ドイツ有機栽培協会(BIOLAND / バイオランド)が1991年にはじめて認めたオーガニックビール。

 モルトは醸造者によってのみ有機栽培されたものを使用し、ポップはEC審議会(有機栽培農法規約)に基づいて保存料等を一切含まない認定されたホップだけを使用しています。オーガニック原料というだけでなく、ホップの0°の低温で保管や醸造期間の短縮は禁止されているなどの規則に従って作られ、ビールの高い質を保っています。生ビールが好きな人にはおススメしたい麦の香り高いドラフトビールです。

Organic Draft Beer

・風の谷のビール(日本)

伊豆・丹那で生まれたオーガニックビール。

 有機栽培麦と富士箱根山系天然水、モルト、ホップ、酵母はチェコ・ドイツ産をはじめとするオーガニック原料を使ったこだわりのビールです。じっくりと低温熟成されることで透明度が高く、自然発酵による炭酸ガスはきめ細かく豊かな泡立ちが人気の秘密です!上記で説明したように有機JASマークはアルコールにつかないのですが、有機食品検査制度の検査機関である「アファス認証センター」より「有機農畜産物加工酒類」としての認証を受けています。

風の谷のビール 

・ヴァイツェンビール(ドイツ)

 ひまわり柄のラベルデザインが目をひくドイツ生まれのビール。

 見た目は可愛らしく、中身は本格派の白金色のヴァイツェンタイプのドイツビールです。小麦を使うヴァイツェンビールは苦みが抑えられ、女性でも飲みやすいと人気が高いですね。原料は有機栽培大麦、有機栽培小麦、有機栽培ホップ天然わき水とオーガニックにこだわり、軽い酸味とフルーティーな香りが特徴です。 

 ヴァイツェンビール

・有機農法ビール(日本)

瓶だけでなく、缶タイプも出している日本のオーガニックビール。

 ミレーの牧歌的で美しい絵画がラベルに施されたオーガニックビールです。上記で説明したようにお酒は有機JASの対象外なのでマークは付きませんが、原料は無農薬栽培有機原料を100%使用しています。下面発酵のピルスナータイプなのでシャープな苦味と麦の豊かな香りが楽しめます。

有機農法ビール 

・ブラッセリー・カストラン(フランス)

1986年にフランスで初めて作られたビオビール。

 ビールはドイツやベルギー、チェコ、イギリスなどを想像し、フランスはワインのイメージが強いですがビオ大国のフランスは国内産ビオビールも作っています。NATURE&PROGRESS認定を受けた原材料だけでなく、製造工程もフランスのエコロジーマークECOCERTを取得しています。スタンダードなタイプから、グレナード(ザクロ)果汁やエルダーベリー果汁を加えたフルーティーなビールも作っていますよ。 

ブラッセリー・カストラン

 

 ・ブラッスリー・ライオン(ベルギー)

ビール大国の一つ、ベルギーのオーガニックビール。

 ボトル瓶の形をしていますが、缶で作られているので持ち運びにも軽いので便利です。ベルギーのオーガニック認定機関BIOの認証を受け、シャンパンイーストを用いたきめ細かい上品なビールの泡が特徴です。ベルギービール専門店でも人気のホワイトビールなので女性にも飲みやすくておススメです。

ブラッセスリー・ライオン

 

国産の有機ビールから、ビールで有名な世界各国のオーガニックビールが手に入るようになりましたね。のど越しや風味などお気に入りのビールや、そんなオーガニックビールを置いているお店も増えているのでぜひ巡ってみてはいかがでしょうか。

世界中を旅しながら、オーガニック商品を輸入をしています。
日本ではまだ珍しい、乳製品(チーズ)や海藻(シーウィード)のオーガニック認証獲得商材をお探しの方は連絡ください。
ママライターとして世界中のキッズの為になることもしていきます♡
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